皆さんから寄せられた5万件以上の書評をランキング形式で表示しています。ネタバレは禁止
していません。ご注意を!
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蟷螂の斧さん |
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| 平均点: 6.10点 | 書評数: 1711件 |
| No.511 | 4点 | グラン・ギニョール城- 芦辺拓 | 2013/11/19 09:49 |
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| アイデアは面白かったが、作中作が全然つまらない。3つの事件の伏線は弱いし、真相はかなり無理がある。叙述部分は、アンフェア、また犯人が欧米人に理解できる?といった感想。そんな内容なので、オチは本人と、ファンに対し、失礼に当たるのではと思ってしまいました。 | |||
| No.510 | 7点 | Killer X- クイーン兄弟 | 2013/11/18 12:01 |
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| 黒田研二氏と二階堂黎人氏のお得意なところ(前者・叙述もの、後者・フェアな伏線の提示・回収)をマッチさせた佳作だと思います。真相は複雑な展開で、少し混乱しますが楽しめました。「口絵代わりの抜粋シーン」ということで、殺人事件?が最初に提示されます。その後、無関係と思われる突き落とし事件が時々挿入され、後半は事件が次から次へと起き、目まぐるしい展開となります。雪山山荘、サプライズの仕掛けなど好みで高評価なのですが、一つだけ駄目な点(○○像)がありマイナス1となりました。 | |||
| No.509 | 6点 | オイディプスの報酬- リチャード・ニーリィ | 2013/11/15 20:57 |
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| サスペンスとしては楽しめましたが、「ニーリィ節」炸裂とまでは言い難い作品でした。刑事が登場し、真相が明らかになるのですが、本格物ではないので推測にしか過ぎない点(刑事も同様に発言)が物足りなさを感じてしまいます。しかし、どこか崩れた人間を描くのがうまい作家ですね。これで翻訳7作品を読了。 | |||
| No.508 | 6点 | 丹波家の殺人- 折原一 | 2013/11/13 14:34 |
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| 評価がそれほどでもないので、あまり期待はしていなかったのですが、予想以上に楽しめました。遺産相続に絡む人間模様の醜さ、何通かある遺言書の存在(中身の滑稽さ)、惨劇が最後には喜劇になってしまうあたりですね。雪密室を期待すると拍子抜けかもしれません(本作の方が1991年で先例ですが、1992年の「N」氏の作品を先に読んでいたため感動なし(苦笑))。密室より、大仕掛けなミスディレクションを楽しむほうがよいと思います。ラスト、二転三転するあたりは折原ワールドを楽しめました。特にエピローグ「ねえ、○○、何がおかしいの?」に思わずニヤリとしてしまいました。黒星警部の活躍はほとんどありません。「第一発見者、または使用人が犯人であってはならないルールがある」には笑えましたが・・・。 | |||
| No.507 | 6点 | レアンダの英雄- アンドリュウ・ガーヴ | 2013/11/12 16:38 |
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| 原題は「A HERO FOR LEANDA」、邦題より原題の方がしっくりしています。サスペンスより、冒険色の方が色濃い作品でした。主人公マイク(ヨットマン)とレアンダ(独立運動の英雄カステラを崇拝する女性・・・マイクの妻役(偽装))との関係(心理)をもう少し描いてくれたら、もっと楽しめたかな?。 | |||
| No.506 | 7点 | 緑のカプセルの謎- ジョン・ディクスン・カー | 2013/11/08 17:22 |
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| 「心理学的手法による純粋推理小説」と銘打った本作。物語の展開、心理実験、警部の恋心など申し分なし。容疑者も4人と少なく、アリバイがある。さて・・・といったところですが・・・。減点要因は、子供の犠牲者が出た毒入り事件のトリックと、心理実験のカラクリの一部に好きでない部分があったことです。心理試験は本当に盲点でした(苦笑)。 | |||
| No.505 | 7点 | 天啓の殺意- 中町信 | 2013/11/07 15:45 |
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| 作中で、「アクロイド殺し」や「Yの悲劇」に触れていたことに納得。本作のプロットの妙については、折原一氏の作品群よりも年代的に先行している点で評価したいと思います。 | |||
| No.504 | 6点 | 完全犯罪に猫は何匹必要か?- 東川篤哉 | 2013/11/06 10:48 |
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| 450Pはちょっと長かった。もう少しコンパクトにならなかったのか?という印象。トリック、凶器のアイデアは十分楽しめたのでOK。ユーモア(ドタバタ調)は前2作からみると控えめな感じ?。しかし、葬儀での滑稽場面が伏線になる辺りは、さすが氏の本領発揮といったところですね。 | |||
| No.503 | 6点 | 殺人方程式- グレゴリー・マクドナルド | 2013/10/23 12:47 |
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| MWAの新人賞受賞作品(1975)。同ベスト100の第29位。ユーモアミステリ部門の第1位。新聞記者のフレッチは、麻薬ルートの解明のため、ある海岸に張り込んでいた。その時、見知らぬ男が自分を殺して欲しい、報酬は2万ドルと言ってきた。依頼を承知したフレッチは、男の周辺を調査するのだが・・・。テンポもよく、楽しめました。ユーモアミステリに分類されているようですが、ドタバタ調ではありません。 | |||
| No.502 | 9点 | 葬儀を終えて- アガサ・クリスティー | 2013/10/21 17:59 |
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| 解説は折原一氏。氏のクリスティ・ベスト1とのこと。読み終わった瞬間、「さすがクリスティ、うまい!」と思いました。一氏のベスト10の中にも未読の作品があり、今後の楽しみとします。
(以下ネタバレあり・注意)自宅の近隣の夫人とは顔見知りで、挨拶をする程度です。仕事上、ある会社を訪問した時、女性から「○○さん」と声をかけられました。見ず知らずの女性なので、きょとんとしていると「お隣ですよ」と言われましたが、その段階でもまだわからず「△△ですよ」と名前を言われ、初めて近隣の夫人とわかりました。普段着とは違い制服を着ており、化粧も違い、まさかその会社にいるとは思いもよらなかったことから大変失礼なことをしてしまいました。こんな経験があるものですから、本作のプロットは許容範囲ですね(笑)。なにしろ、フェルメールですから、今だったら値段は見当もつきませんね。 |
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| No.501 | 6点 | 七つの棺- 折原一 | 2013/10/20 19:53 |
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| あとがきにあるように「折原一の出発点」の作品。「懐かしい密室」は、その後の氏の作品(叙述ミステリー)への片鱗が覗えました。密室もののパロディですが、原作を知らなくとも楽しめました。不可能性密室では「天外消失」、推理過程を楽しめたのは「脇本陣殺人事件」、オチが良かったのは「ディクスン・カーを読んだ男たち」。初登場の黒星警部が、密室好きではあるが、まだまだおとなしい(ドタバタ調ではない)感じで描かれていました。 | |||
| No.500 | 8点 | シャーロック・ホームズの冒険- アーサー・コナン・ドイル | 2013/10/19 10:56 |
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| 東西ミステリーベストの第3位、米ベストの第1位、英ベストの第21位。古典の評価は難しいですね。その時代の読者になって読もうとする一方、現在の自分がいるわけですから頭の切り替えがなかなかできません(苦笑)。現在の視点で読めば、有名作品の「赤毛組合」や「まだらの紐」などの結末は、かなり前段階でわかってしまいますし・・・。よって、歴史的意義や現代ミステリーへの影響度などを評価すべきだと思います。「・・・事件簿」の評価でも触れましたが、その中の「S事件」がクリスティ氏や横溝正史氏の代表作へ多大なる影響を与えているというように・・・。短編は大の苦手でなかなか食指が動かなかったのですが、500冊目の書評ということで、世界的に愛されている本書を選んでみました。 | |||
| No.499 | 7点 | 密室に向かって撃て!- 東川篤哉 | 2013/10/18 11:59 |
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| 刑事のコンビ、探偵のコンビ、プラス2人のマドンナ?が織りなす天然ボケが受けます。展開がスピーディで読みやすいですね。A・C氏の「N」、A・B氏の「D」作品がヒントになっているようですが、真相のアイデア(伏線の回収は見事)は独自のものでは?と思います。十条寺さくらの恋の行方が気になったのですが、シリーズ4弾「交換殺人には向かない夜」(既読)に登場していたのですね。やはり、シリーズものは順番に読まなくては・・・(笑)。 | |||
| No.498 | 5点 | 書斎の死体- アガサ・クリスティー | 2013/10/15 20:49 |
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| 米ベスト100のジャンル別(本格)10位。アガサ作品では「そして・・」(1位)「アクロイド」(2位)「オリエント」(6位)「書斎の死体」(10位)とベスト4にランクされています。どこが評価されているのか、よくわかりませんでした。日米の気質の差やユーモア感の差?またはマープル好き?・・・。マープルものは、ほとんど読んでいないのですが、どうも相性が良くないようです。あまり苦労せず、あっさりと推理してしまうので、緊迫感がないような気がします。短編向きの探偵役かもしれませんね。 | |||
| No.497 | 6点 | 消失!- 中西智明 | 2013/10/13 18:01 |
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| 発表年代(歌野晶午氏、折原一氏のデビュー後、間もない頃)を考慮すれば、アイデアは素晴らしいと思います。ただ、このトリックを見破られないようにするには、やはり文章表現に難しいものがあり、無理があると思いました。私的には、ミッシングリンクの真相の方が気に入っています。評価が分かれても致し方ない作品といった感じですね。 | |||
| No.496 | 6点 | ヒートアップ- 中山七里 | 2013/10/10 20:13 |
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| 「魔女は甦る」の続編ですが、主人公は変わっています。麻薬取締官・七尾とヤクザがコンビを組み、ヒート(非合法ドラッグ)の売人を追うという展開です。このコンビのやり取りは楽しめます。後半はアクション映画並みの展開となります。前作同様、ミステリーよりアクションに重きが置かれているような気がします。 | |||
| No.495 | 6点 | 魔女は甦る- 中山七里 | 2013/10/10 20:12 |
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| ミステリーというより、パニックホラー系の作品です。前半は、バラバラ死体を捜査する刑事を中心に物語は進みます。真相が判明した後半は、ヒッチコックの有名作品+ミラ・ジョヴォヴィッチ主演映画のような展開です。被害者(男性)が、その場所へ訪れた目的は?(この真相を知りたいのですが・・・)、負傷した刑事と、被害者の恋人のその後は?と未完のままで終了。続編「ヒートアップ」でということか? | |||
| No.494 | 8点 | 狂人の部屋- ポール・アルテ | 2013/10/08 12:22 |
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| 裏表紙より『ハットン荘のその部屋で、百年ほど前、部屋に引きこもっていた文学青年が怪死したのだ。死因はまったくの不明。奇怪なことに、部屋の絨毯は水でぐっしょりと濡れていた…以来、あかずの間となっていた部屋を現在の当主ハリスが開いた途端に、怪事が屋敷に襲いかかった。ハリスは、部屋の窓から墜落死し、その直後に部屋の中を見た彼の妻が卒倒したのだ。しかも、部屋の絨毯は百年前と同じように濡れていた。』
ハリスの弟に予言能力があり、上記事件や、その後の怪奇現象を言い当てるという謎。妻が部屋の中で何を見て卒倒したのかという謎で引っ張ってゆきます。この真相(後者)はユニークでしたね。また、探偵役の青年と人妻(元恋人)とのロマンスが、事件と絡まっている点で、いい味を出していると思います。プロローグとエピローグで「棺を開けたら何がある?」も決まっていました。近年、海外で本格ミステリーを書く作家は少ないらしいので、希少価値の存在であるのかもしれません。本書を著者の最高傑作と押す声が多いらしいのですが、いい作品であるのは間違いがないと思います。 |
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| No.493 | 7点 | 第四の扉- ポール・アルテ | 2013/10/06 19:40 |
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| (ネタバレあり)密室がメイントリックかと思わせ、実は・・・という凝った作品です。また3分の2くらいまでの物語(一人称形式)が突如、○○により打ち切られる。そして突然のツイスト博士の登場となる。この展開も新鮮でした。密室を期待すると、裏切られるかもといった感じですね。本作は1987年ですが、ほぼ同時期発表のU氏(日本)のN殺人と似ています。やはり、プロット勝負といった作品だと思います。 | |||
| No.492 | 5点 | 猿島館の殺人~モンキー・パズル~- 折原一 | 2013/10/04 19:12 |
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| 黒星警部と葉山虹子のコンビによるシリーズ。ちょっぴりお色気混じりのユーモアもので、結構好きなタイプで楽しめます。パロディなので、トリック自体にそれほど期待はしませんが・・・(笑)。「オリエント急行の殺人」が頻繁に出てきていたので、ラストはまさかとは思いましたが、違いました。(ホッ・・・) | |||