皆さんから寄せられた5万件以上の書評をランキング形式で表示しています。ネタバレは禁止
していません。ご注意を!
ムラさん |
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平均点: 4.28点 | 書評数: 296件 |
No.37 | 6点 | 麒麟の翼- 東野圭吾 | 2011/03/19 02:41 |
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加賀シリーズの最新作。
最高傑作というにはかなり疑問だけど、書き込まれた人間関係と加賀の人間観察がやはり面白い。 無駄な部分もほとんど無いからグダグダ感もなく一気に読める。 被害者側が受ける心の苦痛と加害者の連れ合も受ける悲痛な叫びの両天秤を書ききった作品となってしました。 しかし流石に推理する要素が少なすぎる気が。 それに「麒麟の翼」ってタイトルがちょっと無理やりすぎるんじゃないだろうか。表紙はカッコよかったけど。 |
No.36 | 5点 | 天空の蜂- 東野圭吾 | 2011/02/20 22:43 |
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サスペンスとしては優秀だと思うしテーマも良いし壮大。
その代わりこういうのだと如何しても一人一人の描写が薄くなってしまうのだろうか。オチがそのまんまなのは道筋がきちんとあるからいいとしても、犯人側の動機の書き込みが薄いような気がした。雑賀のキャラもいまいちわからず。東野作品にしてはキャラの心理描写が薄い。伏線もあまりないのでそこも寂しい。 悲劇をよしとしない話には好感が持てるけれども。 ※今回の件で周りの反応がけっこう酷似していたので驚いたのと、他の人にも知識として知って欲しいと思ったので一点増加(とはいえ作者も勘違いしている知識がいくつかあったっぽいが)。 |
No.35 | 7点 | 幻夜- 東野圭吾 | 2011/01/29 04:23 |
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(ネタバレあり)
このオチのパターンは一応予想してなかったわけではないけど、実際にあれだけあっさりとやられるとやっぱり驚いてしまった。 白夜行の興奮が再びというキャッチフレーズだけど、さすがにあれほどの興奮は無かったですね。(というよりあれが個人的に名作すぎた) とはいえ所々に隠れされた続編としての伏線が隠されていることによって、美冬=雪穂かという推測も出来て楽しめる。 これだけの長さの作品を飽きることなく読ませられるのは、やはり流石としか言え無い。 しっかし読了後の気分の悪さだけは白夜行越えますね……(笑) |
No.34 | 6点 | 魔球- 東野圭吾 | 2011/01/21 02:27 |
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(ネタバレあり)
主軸となる真相は予想できたけど、他の細かい部分は考え付かなかったです。 主人公の性格を説明するのに、幼少時代の生い立ちや人間関係をどんどんと出してくるのが上手くて納得されられました。 これが、ただ『犯人はこういう性格なんだ』って1ページくらいで説明されたら絶対に納得は出来ませんね。 でも青春なのだろうかこれは。むしろ主人公たちそんなに青春して無い気がする。 なんとなく東野さんに出てくる少年は、だいたい支持待ち人間で書かれてるなぁ。 あとこれ見てなんとなく白夜行を思い出した。 |
No.33 | 6点 | ゲームの名は誘拐- 東野圭吾 | 2011/01/10 22:05 |
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ぐんぐん物語りに引き込まされて行き、そして読みやすくて面白い。
最後まで緊張感を持って読める事が出来ました。 ただちょっと、誘拐犯側にお粗末なところがあるような。タクシーの運転手に尾行を頼んだ時点で本当だったらゲームオーバーだった気が。 |
No.32 | 7点 | 超・殺人事件―推理作家の苦悩- 東野圭吾 | 2011/01/09 22:58 |
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かなり毒が効いていて面白かった。
脱税のため、人気のために描き続けるって話しは読者してんでは笑えますが、作者してんだとなかなか辛そうですね。 しかし高齢化・予告・長編殺人がちょっと捻りが足りなかったのが残念。理系はパラパラと読み飛ばしちゃいましたね、自分は理系人間ではないようです。 |
No.31 | 2点 | 分身- 東野圭吾 | 2011/01/06 18:18 |
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長さの割に展開が全部分かっちゃうから、物足りなかったかなぁという印象。
最後のシーンは綺麗だけど、それだけ。先が別に気にならない展開がてんこもり。 |
No.30 | 3点 | むかし僕が死んだ家- 東野圭吾 | 2010/12/28 07:27 |
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奇妙な感覚を抱きながら進んで行くストーリーでした。
虐待というテーマを含めながら話しが進んで行くのでなんとも重いです。 ビックリするほどのオチでは無いですが、伏線の張り方が巧妙なので、どんどんページを進めて行く事が出来ますね。 |
No.29 | 2点 | 眠りの森- 東野圭吾 | 2010/12/25 05:38 |
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加賀刑事の第二弾、というわけで現代に比べるといささか青臭い感じがしますね。
全体的に綺麗な流れで話しが進みますが、それでもちょっとテンポが悪い箇所もあってだれてしまいました。 しかしやはり東野の書く人間関係は見ていていいですね。けど被害者側の描写が少なかったのが不満かなぁ。彼も悪い人じゃなかったっぽいのに。 |
No.28 | 4点 | レイクサイド- 東野圭吾 | 2010/12/22 23:31 |
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トリックだけを見ると無難な感じ。
しかし、徹底したフラグ管理や家族問題などをこれでもかと詰め込んでくるのはやはり一味違うと思いました。 壊れそうな人間関係を書くのがとても上手いです。 最後の二ページでやられました。これがなかったら3点だったかも |
No.27 | 7点 | 聖女の救済- 東野圭吾 | 2010/12/20 23:52 |
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(ネタバレあり)
相変わらずのテンポの良さと盛り上げ方の巧みさは素晴らしい 人間ドラマを上手く描きながら話が進んでいくのでどんどんページをめくることが出来ます。 草薙や内海もガリレオに負けず劣らずのいいキャラをしている。 しかしこの話で何より目を見張るべきなのは、序盤のミスリードではないでしょうか。あれは素晴らしかったです。 ただトリック自体はそこまで驚くものでもなかった。短編向きなトリックを長編に持っていけたのは凄いですが。 |
No.26 | 4点 | 嘘をもうひとつだけ- 東野圭吾 | 2010/12/17 00:52 |
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加賀刑事シリーズの短編物ですね
面白かったんですけど、他の東野さんの作品と比べちゃうと全然物足りない感じです。 しかしタイトルはかなり上手いと思います。 詰め将棋のように犯人に迫って行く加賀刑事はここにも健在 |
No.25 | 5点 | ガリレオの苦悩- 東野圭吾 | 2010/12/16 21:41 |
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いままでよりも綺麗にまとまっている感じです。
女性がパートナーになった事でよりいっそうドラマ間が増したかもですね。 トリックも奇抜なのが多くて面白いです。 しかし、最後の犯人が犯行を全部他人のシーンは、結構東野さんによくあるパターンだなと思ったり。 |
No.24 | 2点 | 怪笑小説- 東野圭吾 | 2010/12/16 20:17 |
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可も無く不可も無くと言った感じです。
文章が読みやすいので、退屈というわけでは無いですが、得に目立った所もない。 |
No.23 | 7点 | 新参者- 東野圭吾 | 2010/12/16 20:13 |
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殺人者を捜すのに、どれだけの繋がりを辿っていかなければならないかという作品でした。
一つ一つは短いシーンなのに、しっかりと街に住む人の人間を描写しきるのはとても凄いですね。 いい意味で犯人が誰かというのはどうでもよくなっちゃいました。推理物でそんな事言ったら怒られるかもしれませんが。 遺族や聞き込みする人の生活を考える加賀刑事の気配りはやはり見ていていいですね。 |
No.22 | 4点 | 予知夢- 東野圭吾 | 2010/12/16 20:09 |
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肩の力を抜きながら読める短編作品に仕上がっていました。
学者と刑事と言う立場のかけあいもよく、トリックも変わった感じなので読んでも損は無いでしょう。 欠点は短いゆえ心理描写などが薄くなっちゃうことでしょうか。 |
No.21 | 6点 | さまよう刃- 東野圭吾 | 2010/12/16 20:02 |
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なかなか考えされられる話だった。
結末がどうであれ、バッドエンドにしか行かないというのが重い。 個人的には、主人公よりも、殺人を犯した少年よりも、第三者の方面で情報を垂れ流しにしてた者が一番の悪に感じた。 |
No.20 | 6点 | 手紙- 東野圭吾 | 2010/12/16 04:19 |
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人が人を殺すと言うのはどういう事なのか考えされられる作品ですね。
弟の取った行動が正解か負正解なのかもわからないのがこの作品の怖さでしょうか。 |
No.19 | 4点 | 私が彼を殺した- 東野圭吾 | 2010/12/16 03:45 |
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前作よりも一人増えてさらに構造が深まっていた気がします。
全員が全員殺したと言うところも、そそられる展開で楽しめました。 ただ、トリックがやっぱりどうも微妙な気が。そんな甘い方法で成功するのかという疑問 |
No.18 | 4点 | 秘密- 東野圭吾 | 2010/12/16 03:42 |
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今回は肌に合わなかったのか登場キャラに感情移入できずそんなに楽しめませんでした。
タイトルの伏線を綺麗に回収するオチは素晴らしく、遺族の人たちの心の動きもとてもわかりやすく伝わってきたのではありますが。 ただ双子の子供を無くした遺族の話しは心が震えました。 |