海外/国内ミステリ小説の投稿型書評サイト
皆さんから寄せられた5万件以上の書評をランキング形式で表示しています。ネタバレは禁止 していません。ご注意を!

kanamoriさん
平均点: 5.89点 書評数: 2460件

プロフィール高評価と近い人書評おすすめ

No.600 4点 盲目の理髪師- ジョン・ディクスン・カー 2010/07/01 21:10
フェル博士ものの第4作はファース志向で、船上のドタバタ劇に終始しています。
安楽椅子探偵の形で、「いったい何がおこっているのか」を解く趣向のようですが、嗜好から外れた作品でした。

No.599 4点 剣の八- ジョン・ディクスン・カー 2010/07/01 21:04
フェル博士ものの第3作。
幽霊が出る噂の館もので設定に新味がありませんし、代名詞の不可能犯罪ものでもありません。多くの素人探偵を登場させていますが、推理合戦というほどの見せ場もありませんので、微妙な出来です。
しいて言えば、意外な犯人もののフーダニットを狙った作品ですが、伏線不足の感は否めません。

No.598 6点 帽子収集狂事件- ジョン・ディクスン・カー 2010/07/01 20:54
乱歩がカーの傑作と評価したことで知られるフェル博士ものの第2作。
ポオの未発表原稿とか帽子収集狂のエピソードが物語に巧く収まっていなくて、ロンドン塔の殺人のみ焦点が当てられる展開は少々面白味に欠けます。密室トリックではなく、××トリックものというのもカーらしくありません。

No.597 6点 魔女の隠れ家- ジョン・ディクスン・カー 2010/07/01 20:45
フェル博士の初登場作品。
監獄跡の絞首台など怪奇趣向が充分で、不気味な雰囲気が横溢している作品です。
フーダニットとしても読み応えがありますが、結末の付け方にひと工夫ほしかった。

No.596 3点 四つの兇器- ジョン・ディクスン・カー 2010/07/01 20:39
予審判事バンコランものの第5弾。
シリーズ前作の直後にフェル博士とH・M卿の二大看板探偵を創作していますから、久々にバンコランを登場させた意図がよく分かりません。
事件の性質も悪魔的探偵には物足りない地味なものでした。

No.595 5点 髑髏城- ジョン・ディクスン・カー 2010/07/01 19:12
予審判事バンコランものの第3弾。
舞台がライン湖畔の古城とか名探偵同士の推理合戦など、怪奇趣向とともに冒険ロマンの色彩が強い作品です。
結末の男爵の扱いについては少々不満がありますが、そこそこ楽しめました。

No.594 4点 絞首台の謎- ジョン・ディクスン・カー 2010/07/01 18:49
予審判事バンコランものの第2作。
冒頭の、夜霧のロンドンを死者が運転するリムジンが疾走する光景のみが印象に残る作品で、幻想的雰囲気はいいんですが、ミステリの結末としては腰砕けでした。

No.593 6点 夜歩く- ジョン・ディクスン・カー 2010/07/01 18:44
パリの予審判事アンリ・バンコランを探偵役に据えたシリーズ第1作で、作者のデヴュー長編。(中編「グラン・ギニョール」の長編化作品)
怪奇趣味に密室殺人、さらに冒険ロマン風のテイストに関係者の嘘の証言まで、後の作品で書かれるカーの特徴が色々入っていて楽しめました。

No.592 4点 田舎の刑事の闘病記- 滝田務雄 2010/07/01 18:24
脱力系の本格ミステリ連作短編集の第2弾。
伏線の張り具合と真相に至るロジックは前作よりまともですが、わざとらしいドタバタと文章力に萎えてしまいました。

No.591 3点 田舎の刑事の趣味とお仕事- 滝田務雄 2010/07/01 18:19
脱力系の本格ミステリ連作短編集。
田舎の警察が扱う事件ということで、役場の苦情係が担当するような事件まで乗り出します。
主人公の黒木と部下の白石のドタバタ騒動の中に伏線をまぶして、気付きとロジックで読ませるタイプのミステリですが、文章が絶望的に拙く、残念ながらついていけなかった。

No.590 7点 沙蘭の迷路- ロバート・ファン・ヒューリック 2010/07/01 18:01
中国唐代を時代背景にした歴史ミステリ、ディー判事シリーズの第1作。ちくま文庫版「中国迷路殺人事件」で読みました。
このシリーズは色々な面で非常にユニーク。
一つはオランダ人作家が書いた中国歴史もののミステリという点で、しかも挿絵を作家自身が書いている。
二つ目は、ほとんどの作品で3つの事件が並行して進行する点で、モジュラー型の本格ミステリになっている。
本書は、中でも秀逸な迷路の秘密などミステリ趣向が好みに合い、シリーズの代表作といえる作品だと思います。

No.589 6点 維納の森殺人事件- 高柳芳夫 2010/06/30 20:34
日本大使館書記官・草葉宗平を探偵役に据えた本格ミステリ。
連作短編集「ベルリンの柩」ではボン駐在の設定でしたが、今作はウイーン駐在で、物語の進展に伴いパリ、ジュネーブなど近隣諸国を飛びまわっています。
ミステリの趣向として、密室状況のホテルの一室からの人間消失、顔のない死体、幻の女など詰め込み過ぎの感がありますが、終盤になって真相が二転三転する様などなかなか骨太の本格編になっています。

No.588 6点 シルバー村の恋- 青井夏海 2010/06/30 20:22
東京近郊に住むある一家のメンバーを各話の主人公にした連作ミステリ。
初期の日常の謎系のテイストを踏まえた家族小説風のミステリですが、それぞれの作品で探偵役が変遷していく点などちょっと凝った構成が面白い。

No.587 5点 せせらぎの迷宮- 青井夏海 2010/06/30 18:55
「陽だまりの迷宮」の大村生夫が登場する「回想の日常の謎」シリーズ第2弾。
20年前の小学生時代に創った文集が同窓生たちの記憶からきえていたという謎を描いていますが、ファンタジーに近いミステリ度が薄めの作品でした。

No.586 5点 雲の上の青い空- 青井夏海 2010/06/30 18:45
宅配便の運転手を探偵役に据えた連作ミステリ。
5編の日常の謎を描いていますが、物語設定のユニークさやキャラクターの魅力が、初期の連作ものと比べると劣るように思いました。

No.585 5点 星降る楽園でおやすみ- 青井夏海 2010/06/30 18:39
マンション内の私設託児所を舞台に二人組の立て篭もり事件を描いたサスペンス。
作者が書くと緊迫した物語がなぜか盛り上がりに欠けてしまっています。サスペンス小説であっても、やはり日常にこだわっているという感じです。

No.584 5点 そして今はだれも- 青井夏海 2010/06/30 18:30
従来のほのぼのミステリ路線から、シリアスな学園ものミステリに作風が変わった長編ミステリ。
悪意が隠し味なところは、加納朋子風から若竹七海風への転換といったところ。結末の落とし所も従来の作風ではちょっと予想できないですね。

No.583 5点 陽だまりの迷宮- 青井夏海 2010/06/30 18:17
日常の謎系の連作ミステリ。
11人兄弟の家庭に生まれた主人公の青年による「回想の殺人」ならぬ「回想の日常の謎」テーマになっていますが、ミステリよりも家族の絆を謳ったほのぼのとした物語でした。

No.582 5点 赤ちゃんがいっぱい- 青井夏海 2010/06/30 18:06
助産婦探偵シリーズの長編ミステリ。
ミステリ部分が弱いですが、前作を読んでいれば、それぞれの助産婦たちのキャラで楽しめます。
しかし、このタイプと同様のほのぼのとした軽ミステリを書く女性ミステリ作家が多数いる中、著者の独自性が見当たらない。

No.581 6点 赤ちゃんをさがせ- 青井夏海 2010/06/30 17:56
駆け出し助産婦・亀山陽奈の視点でカリスマお婆さん助産婦を探偵役に据えた軽ミステリ、連作短編集。
助産婦3人のキャラやシチュエーションの面白さが魅力で、日常の謎系のミステリとしてもまずまず。
処女作から7年、文章が格段に巧くなっているように思います。

キーワードから探す