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[ 時代・歴史ミステリ ] 異端の徒弟 修道士カドフェル |
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エリス・ピーターズ | 出版月: 1994年07月 | 平均: 6.00点 | 書評数: 2件 |
社会思想社 1994年07月 |
光文社 2005年07月 |
No.2 | 6点 | ROM大臣 | 2021/11/16 15:04 |
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七年もの歳月かけて聖地巡礼を果たし、主人の亡骸を抱え故郷へ戻ってきた青年。しかも皮肉なことにその帰郷こそが、すべての事件を引き起こすことになる。狂信的なジェルベールと副院長のロバートに、小悪党といった感じのオルドウィンとコナン。それとは対照的なカドフェルと院長のラドルファス、純朴なイレーヴとフォチュナータという構図がぴったりと決まっている。
また殺人事件を中心に、イレーヴとフォチュナータの恋の行方、宗教論議、そして聖地から持ち帰られた箱の謎などを絡めながら描くことにより、シリーズとしての水準を維持し、カドフェルたちが生きた時代の雰囲気を満喫できる作品に仕上がっている。 |
No.1 | 6点 | nukkam | 2015/08/14 14:32 |
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(ネタバレなしです) 1989年発表の修道士カドフェルシリーズ第16作です。序盤や終盤での宗教議論はキリスト教徒でない私には少々なじみにくい面がありますが(難解過ぎるほどではありませんけど)、それを差し引いても物語としては起伏豊かで面白い作品です。謎解きは手掛かりがあまりにもわかりやすくかつ整然と提示されていくのでほとんどなし崩し的に犯人がわかってしまうのがちょっと残念ですが(やりようによっては意外性を出せたと思います)、苦難を乗り越える若い男女のストーリーを書かせてはこの作者は本当に上手いと思います。カドフェルも十分に活躍していますが、ラドルファス院長の頼もしさも印象的でした。 |