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[ 時代・歴史ミステリ ]
修道士カドフェルの出現
修道士カドフェル短編集
エリス・ピーターズ 出版月: 1997年03月 平均: 5.00点 書評数: 1件

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社会思想社
1997年03月

光文社
2006年05月

No.1 5点 nukkam 2020/05/27 21:24
(ネタバレなしです) 「光の価値」(1979年)、「目撃者」(1981年)、「ウッドストックへの道」(1985年)とぽつりぽつりと発表された修道士カドフェルシリーズの中短編3作を集めて1988年に出版された唯一の短編集です。英国オリジナル版ではカラー印刷されたイラストが現代教養文庫版ではモノクロ印刷なのは残念。でもその出版社(社会思想社)は2002年に倒産しているのですから今思えば頑張ってイラスト掲載してくれただけでも感謝すべきでしょうね。このイラストのカドフェルの丸みを帯びた顔立ちと英国のTVドラマ版でカドフェルを演じたデレク・ジャコビ(1938年生まれ)のゴツゴツした風貌はあまり似てませんけどね(笑)。「ウッドストックへの道」はミステリーらしさが弱くてすっきり感もありませんが修道士になる前のカドフェル(つまり兵士時代)の物語としてファンには貴重な作品。「光の価値」が謎解きとドラマの両立ができていて最もシリーズの特徴が出ています。「目撃者」は一番本格派推理小説らしい作品なのはいいのですが、「シュルーズベリ人なら誰でも知っている」と説明されてもねえ。余談ですが巻末解説のクイズは私には全く歯が立ちません。正解も載せてほしかった。


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