海外/国内ミステリ小説の投稿型書評サイト
皆さんから寄せられた5万件以上の書評をランキング形式で表示しています。ネタバレは禁止 していません。ご注意を!

[ 本格/新本格 ]
天使はモップを持って
清掃員探偵キリコシリーズ
近藤史恵 出版月: 2003年03月 平均: 5.14点 書評数: 7件

書評を見る | 採点するジャンル投票


実業之日本社
2003年03月

文藝春秋
2006年06月

実業之日本社
2018年12月

No.7 5点 まさむね 2022/08/23 20:34
 連作短編集。女性視点でのお話が多く、好き嫌いは分かれそう。個人的には、若くお洒落な清掃人キリコと、社会人1年生の大介のキャラもよく、二人の会話も楽しめました。でも、ミステリとしては薄味か。
 最終話「史上最悪のヒーロー」で、短編集として一応の区切りはついているのだけれど、何と続編もあるようですね。そのうち読んでみようかな。

No.6 6点 人並由真 2020/01/31 04:43
(ネタバレなし)
 忙しくて長編が読めない日のミステリ中毒者を慰めようと手に取っていた、就寝前にチビチビ読むための連作短編集。
 日常の謎ベースの仕様だが、違和感のない仕上げで連作の中に殺人事件の謎まで織り込み、バランスの良いバラエティ感が心地よい一冊だった。
 ある一編では、大好きな渡辺多恵子先生の少女コミック『ファミリー』の某エピソードを思い出す。ベスト編は『ロッカールームのひよこ』あたりか。
 なお、こういう形質だからこそ可能な、フツーの連作謎解きミステリではできない(とてもやりにくい)犯人の設定を、ある話で用意していた趣向も印象深い。

 しかしラストの話はまんまとダマされた(笑・汗)。おかげでおそろしく、読み終えた今でも後を引いている。というわけでシリーズの続編も、そのうちに読んでみたい。

No.5 5点 nukkam 2015/08/22 07:58
(ネタバレなしです) 1997年から2001年にかけて発表された短編をまとめて2003年に出版された連作短編集です。場違いなファッションに身を包んだ若き清掃作業員キリコがオフィスを騒がす事件の謎を次々に解いていきます。殺人事件を扱った作品もありますがほとんどは小犯罪レベルで、中には犯罪一歩手前で終わったような作品もあります。ハッピーエンドの作品ばかりではなく、またキリコ以外の人物が謎解きに成功する作品もあったりと意外と多面的です。一応は本格派推理小説にジャンル分けできますが、それほど論理的な推理が披露されるわけではないので解決に唐突感があります。最後に収められた「史上最悪のヒーロー」(これはミステリーでさえありませんが)で物語として一つの締めくくりを迎えますが、人気があったのかこのシリーズは続編が書かれるようになりました。

No.4 5点 makomako 2014/09/23 08:20
 話が軽いのですらすら読めるが、特別に面白かったり感動したりというものではないようです。
 ビル掃除はほとんどおばさんがやっているものと思っていたので、こんな設定はびっくりするとともに何となく違和感があります(私が古いのかもしれませんが)。
 でもこのお話を読むうえでは許せてしまう範囲でしたが、主人公の大介の優柔不断さと、女性目線からのストーリー展開がどうもなじめませんでした。

No.3 6点 itokin 2011/03/10 09:16
どんな環境でもミステリーが発生し、本が書けるという見本の作品です。さらっとして読みやすいが、それ以上はそれ以上は設定上望めないか。

No.2 3点 江守森江 2009/08/01 17:20
以前テレビ朝日で放送のドラマ「モップガール」に似た設定、しかも「モップガール」が海外ドラマ「トゥルー・コーリング」(詳細不明)のモロパクリ問題でDVD化&キー局で再放送されない。
この作品の書かれた時期と海外ドラマの放映時期が気になる(面倒くさいから調べない)
偶々、図書館の棚で見つけて棚の前で小一時間立ち読みして読了した。
その程度の軽い読み物で印象が薄い。

No.1 6点 なの 2004/09/18 18:13
近藤史恵さんの作品を初めて読みました。
『日常の謎』系の作品は好きですので、楽しく読むことが出来ました。
しかし、人の心の歪みが産み出す事件・・・の割にはちょっとおとなしい感じもします。
良くも悪くも読み易いあっさり風味ですね。
まぁ、そう考えるのは西澤氏や若竹さんの作品を読み過ぎた所為かも知れませんが(笑)
ラストは流石に予想できましたが、オッケーです。


キーワードから探す
近藤史恵
2017年04月
ときどき旅に出るカフェ
平均:6.00 / 書評数:1
2016年12月
マカロンはマカロン
平均:5.00 / 書評数:1
2016年06月
スティグマータ
平均:7.00 / 書評数:1
2016年04月
モップの精は旅に出る
平均:5.00 / 書評数:1
2015年10月
スーツケースの半分は
平均:6.00 / 書評数:1
2015年07月
昨日の海は
2015年04月
岩窟姫
平均:6.00 / 書評数:1
2014年11月
私の命はあなたの命より軽い
平均:5.50 / 書評数:2
2014年06月
胡蝶殺し
平均:7.00 / 書評数:1
2014年03月
さいごの毛布
2013年06月
土蛍
平均:6.00 / 書評数:1
2013年04月
キアズマ
平均:6.00 / 書評数:1
2012年09月
はぶらし
平均:6.00 / 書評数:1
2012年01月
ダークルーム
平均:6.50 / 書評数:2
2011年11月
ホテル・ピーベリー
平均:6.50 / 書評数:2
2011年06月
サヴァイヴ
平均:6.00 / 書評数:2
2011年05月
三つの名を持つ犬
2011年02月
モップの精と二匹のアルマジロ
平均:5.00 / 書評数:4
2010年09月
砂漠の悪魔
平均:5.00 / 書評数:1
2010年07月
あなたに贈る×(キス)
2010年05月
薔薇を拒む
平均:4.00 / 書評数:1
2010年03月
エデン
平均:6.00 / 書評数:5
2008年11月
寒椿ゆれる
平均:6.00 / 書評数:1
2008年06月
ヴァン・ショーをあなたに
平均:6.00 / 書評数:5
2007年10月
タルト・タタンの夢
平均:6.00 / 書評数:7
2007年08月
サクリファイス
平均:6.90 / 書評数:20
2007年06月
モップの魔女は呪文を知ってる
平均:6.00 / 書評数:1
2006年03月
にわか大根
平均:6.00 / 書評数:1
2005年05月
賢者はベンチで思索する
平均:6.00 / 書評数:1
2005年02月
モップの精は深夜に現れる
平均:6.00 / 書評数:3
2004年03月
二人道成寺
平均:5.50 / 書評数:2
2003年09月
シェルター
平均:5.50 / 書評数:2
2003年03月
天使はモップを持って
平均:5.14 / 書評数:7
2002年10月
ほおずき地獄
平均:7.00 / 書評数:1
2002年01月
桜姫
平均:7.00 / 書評数:1
2001年10月
猿若町捕物帳 巴之丞鹿の子
平均:6.50 / 書評数:2
2000年10月
この島でいちばん高いところ
平均:3.75 / 書評数:4
2000年06月
茨姫はたたかう
平均:7.00 / 書評数:9
1999年10月
アンハッピードッグズ
平均:9.00 / 書評数:1
1999年07月
カナリヤは眠れない
平均:6.50 / 書評数:8
1998年10月
演じられた白い夜
平均:5.00 / 書評数:1
1998年03月
散りしかたみに
平均:8.00 / 書評数:1
1996年07月
スタバトマーテル
平均:6.00 / 書評数:1
1996年02月
ガーデン
平均:6.25 / 書評数:4
1994年07月
ねむりねずみ
平均:6.50 / 書評数:2
1993年09月
凍える島
平均:6.80 / 書評数:20