皆さんから寄せられた5万件以上の書評をランキング形式で表示しています。ネタバレは禁止
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[ 青春ミステリ ] クビシメロマンチスト 戯言シリーズ |
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西尾維新 | 出版月: 2002年05月 | 平均: 7.08点 | 書評数: 12件 |
講談社 2002年05月 |
講談社 2008年06月 |
No.12 | 6点 | isuzulink0 | 2024/08/30 09:50 |
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これはとても残酷な物語です。この作品は前作に比べて、推理の部分を弱めながら、キャラクターの作り込みをさらに強化しました。全体的に読むととてもスムーズです。作品は日常と非日常を組み合わせ、歪んだ論理によって形成されたシンプルで異常な動機を描き出し、非常に破壊的な物語を作り出しました。何を言っても、深い印象を残す作品です。 |
No.11 | 9点 | 密室とアリバイ | 2023/05/10 20:04 |
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キャラクター小説としては面白い |
No.10 | 9点 | mediocrity | 2019/11/09 10:11 |
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この方の本は2冊目だが、かなり特殊で、なかなか全貌を捉えられない。なんだかよくわからない作家のままだ。
この作品も一度読んだだけでは完全に理解しきれていないんだけど、間違いなく読みがいのある作品ではあった。「うにー」の人がほとんど出てこないので、アニメっぽさは1作目より減じていると思う。 第一の殺人の真相は『獄門島』の梅の木の殺人を思い出した。順番と位置が完全に逆だけど。 |
No.9 | 5点 | 風桜青紫 | 2016/01/28 10:03 |
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なんとなく好きになった男のために、なんとなく人を殺す、キャラクターを全面に推しているわりにはなんとも荒唐無稽な話。師匠(?)の森の作品でも思うんだけど、登場人物の行動を狂気だの人格分裂などで片付けるのはどうもいただけない。いーちゃんも自分のマゾっぷりを見せつけてるヒマがあったら、犯人に飛び蹴りでもを食らわせちまえ。いろいろと不満はあるけども、まあ、キャラクター小説としては悪くなかった。西尾ワールドの空気に慣れたこともあるんだろうけど。いーちゃんがキムチ食ったり、刑事に喧嘩売ったりしてがんばってるし、零崎くんも何のために出てきたかはよくわからんが、いい歌声の持ち主だった。個人的には前作より面白かったです。 |
No.8 | 10点 | 虫暮部 | 2015/07/22 14:31 |
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何度目の再読か。ミステリ部分は小粒かもしれないが、ストーリーとキャラクターにガツンとやられたこの作品。私のミステリ生涯ベスト10に選びます。巫女子ちゃんは印象深かったミステリ登場人物ベスト5に入ります。何度読んでも後半1/3は指が痛いよ~。
“X/Y”についての色々な考察をネットで読んだがすっきりしない。あれが瑕と言えば瑕かな。 |
No.7 | 5点 | ボナンザ | 2014/04/08 01:27 |
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犯人はすぐわかる。後味の悪さと主人公の特殊さが持ち味だと思う。 |
No.6 | 6点 | メルカトル | 2013/12/23 22:32 |
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再読です。
ミステリが3割、青春エンターテインメントが4割、その他キャラ萌えなどが3割って感じの小説。ミステリ度は薄い、その代わりに登場人物、特に主人公であるぼくのかなり歪んだ性格が浮き彫りにされてはいる。 前作が再読してみて思いのほか素晴らしい出来だったので、こちらも読み直してみたのだが、やはり予想通りそこそこであった、それ以上の評価は出来ない。 まず気に入らないのは、第一の事件と第二の事件の間が無駄に長すぎて、いささか間延びしているのである。 それに零崎人識が連続猟奇殺人鬼のくせに、只のいい人みたいになっているのもどんなものかと思う。 そして最初の殺人事件の動機、これが納得いかない。そんなんで人を殺していたら、どれだけ殺人を犯してもキリがないじゃないか。 もう一つおまけに、アリバイトリックに使われた携帯、それはないでしょ、って感じですか。そんな小手先のトリック誰にでも分かってしまうって。 もうこれで西尾維新はいいや。しかし、西尾維新って変なペンネームだと思っていたけど、ローマ字変換したら回文になっているのね。昨日まで気付かなかった、情けない・・・。 |
No.5 | 6点 | テレキャス | 2010/08/01 10:35 |
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戯言シリーズで一番好きかな。
ラストの怒涛の展開がミステリとしてもよく出来ている。 これ以降ではヒトクイマジカル以外はミステリ色を薄め、最後はバトル漫画の様になってしまったのが残念。 |
No.4 | 9点 | 文生 | 2010/01/21 06:18 |
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キャラ萌えを前面に押し出した前半と一気にダークな展開に流れ込む後半のギャップがすさまじい。
そして後味の悪すぎるラスト1行の衝撃。 ミステリーとしても第1、第2、第3の事件の連鎖構造がユニークで西尾維新の最高傑作と言える出来である。 ただ、第1の事件におけるアリバイトリックは無理がありすぎであれはなかった方が良かったのではないだろうか。 |
No.3 | 7点 | band box | 2009/11/21 18:59 |
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ミステリ要素はあっさりしているが何よりも作中の登場人物は何なんだ。
普通じゃない人ばっかりだ。もしかして全員か? でも、リアリティは皆無だがそれを引き換えに存在している魅力がうまく説明できないがある。 良くも悪くも特徴的で、僕は面白かった。 |
No.2 | 6点 | ぷねうま | 2009/02/22 02:00 |
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話自体や展開、トリックなどは意外に面白い。キャラ萌え要素なしで同じプロットで書いてくれたら僕の中で良作になってたかもしれないな。
この能天気さとのギャップがいいと言う人もいるのかもしれないが。 ただ、やっぱりこの人の作品は向いてないのかもしれない。 どうでもいいもん、主人公の苦悩とか零崎とか。 |
No.1 | 7点 | Pj | 2005/03/06 15:10 |
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キャラ萌えを前面に押し出しているにもかかわらず、ここまでキャラクターをあっさり始末していくとは。この世界も登場人物もは恐ろしいまでに壊れている。しかしながら登場人物達は皆一様に固有の価値観と論理を持ち、この壊れた世界の中では全く問題のないように思えるところが恐ろしい。物語のいたるところに違和感を覚えるが、その違和感こそがこの作品群の最大の魅力なのかもしれない。 |