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[ 警察小説 ] てとろどときしん 大阪府警シリーズ |
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黒川博行 | 出版月: 1991年10月 | 平均: 6.25点 | 書評数: 4件 |
講談社 1991年10月 |
講談社 2003年06月 |
No.4 | 6点 | 臣 | 2021/08/25 10:40 |
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大阪府警・捜査一課モノ6編。
黒マメコンビ以外の作品も含まれている。 まず大阪弁の漫才風の会話によるおもろさに魅かれるが、それだけではない。 『てとろどときしん』『指環が言った』の2作は、短編ミステリーとして上等なクラス。 他の4作品(『飛び降りた男』『帰り道は遠かった』『爪の垢、赤い』『ドリーム・ボート』)も平均以上。 オモロイ系で共通化しているように見えるが、作りとしてはパターン化せず、それぞれに趣向が凝らしてあり、読者を飽きさせない工夫がある。 若い頃の著者のミステリー性を重視した意欲がうかがい知れる作品群である。 |
No.3 | 6点 | makomako | 2011/10/26 21:13 |
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黒川氏の小説ははじめて読みました。くろマメのコンビは多少の違和感があったが慣れてくるとそれなりに面白い。あまり派手なトリックなどはなく、もっぱら現実的な警察小説集というべき内容だが、そこにユーモアや登場人物の個性がうまく描かれているので、退屈せずに読める。もうちょっと刺激的なお話しだとなお良いのだが。 |
No.2 | 6点 | kanamori | 2011/08/27 17:45 |
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初期短編集。サブ・タイトルは”大阪府警・捜査一課事件報告書”。
お馴染みのクロマメ・コンビが登場する3編のなかでは、過去のフグ中毒死事件を発端に意外な展開をみせる表題作「てとろどときしん」が面白かった。犯人側のアクシデントによって事件の真相が錯綜していくというのが一種パターンとなっている。クロマメ・コンビの大阪弁の漫才風やり取りも健在。 他の3編には、容疑者(犯人)側視点によるクライム小説ぽいものが含まれていて、この頃から必ずしも謎解きミステリに拘っていないように思われる。 |
No.1 | 7点 | ZAto | 2009/10/17 13:32 |
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「ようそんな口から出まかせを平気でいえますな。閻魔さんに舌ぬかれまっせ」
「かまへん。わしゃ二枚舌や」。 相変わらずたまらんですなぁ、このノリは。 |