[ 本格/新本格 ] 切断 大阪府警シリーズ |
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黒川博行 | 出版月: 1989年02月 | 平均: 6.50点 | 書評数: 4件 |
![]() 新潮社 1989年02月 |
![]() 新潮社 1994年07月 |
![]() 東京創元社 2004年11月 |
No.4 | 6点 | TON2 | 2012/11/04 20:18 |
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指の死後切断のトリックはすぐに分かりました。緊張したストーリーでよくできています。
しかし、チンピラであるはずの犯人が、どうしてこんなにハードボイルド調に犯行を遂行できるのか、説明が足りません。兄妹の近親相姦というだけでは説明できないと思います。 |
No.3 | 7点 | あびびび | 2011/10/11 14:34 |
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黒川作品は疫病神シリーズが人気で、確かにおもしろいが、1980年代の作品の中ではダントツにおもしろかった。
最後まで息をつかせぬ復讐劇は、大阪という都市の設定が良く似合う。大阪在住の作家だけに町角の描写が実に的確だ。 この本のタイトルである「切断」にどんな意味があるのか?なぜ殺した人間の一部を切断するのか?ある程度推理はできても先を読みたくなる。 |
No.2 | 5点 | メルカトル | 2010/06/05 00:23 |
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感情を可能な限りそぎ落としたかの如き文体が、異様なほどのクール感を醸しだしている。
しかしなあー、トリックは最初からネタ割れしているし。 よって高得点はあげられない、申し訳ないが。 |
No.1 | 8点 | ZAto | 2009/10/17 13:27 |
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ストーリーそのものは凄惨な殺しの場面があり、珍しくレイプまがいの描写もあり、銃撃、誘拐、追跡、爆破と
黒川作品としても最大限にエンターティメントの要素を盛り込みんだもの。 それでいて本格推理ものの領域に踏みとどまっているのだから贅沢な作品であることには違いない。 自らひと皮もふた皮も剥けようとする黒川の筆致が安易なカタルシスを許さない硬質感を産んでいる。 |
黒川博行
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