皆さんから寄せられた5万件以上の書評をランキング形式で表示しています。ネタバレは禁止
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[ クライム/倒叙 ] 煙霞 |
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| 黒川博行 | 出版月: 2009年01月 | 平均: 6.50点 | 書評数: 2件 |
![]() 文藝春秋 2009年01月 |
![]() 文藝春秋 2011年07月 |
![]() KADOKAWA 2025年10月 |
| No.2 | 6点 | びーじぇー | 2026/07/18 08:08 |
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| 女子高に勤める美術講師・熊谷は同僚の小山田にたきつけられ、音楽教師・正木菜穂子を加えた三人で、学園を私物化している酒井理事長に不正の証拠を突きつけて身分の保全を図ろうとする。
小山田には彼を操る黒幕が存在し、物語はいつしか理事長の莫大な隠し財産の争奪戦へと転じていく。熊谷と菜穂子、酒井と愛人のホステス朱美、そして小山田と彼を操る謎の黒幕。アクの強い面々が互いを出し抜こうと虚々実々の駆け引きを繰り広げる。その展開はまさにコンゲーム小説の王道を行く。 学校法人の闇を抉り出す社会派の一面も備えているし、罵り合いから迫真のカーチェイスまで、あの手この手の活劇が楽しめる。 |
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| No.1 | 7点 | ZAto | 2011/01/09 13:46 |
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| そもそも『煙霞』にしろ、『蒼煌』『螻蛄』『悪果』と黒川のこだわりなのだろうが、タイトルが難しすぎる。そもそも「煙霞」などという言葉を知っている日本人がどれほどいるだろう。意味は読んで字のごとく「煙のように立ちこめたかすみ、もや」。カッコいいとは思うもののどんな内容の小説なのかまるでわからない。『陽気なギャングが地球を回す』ほどくだけろとは思わないが、ひと目でキャッチできるタイトルをつければ、もっと売れるのではないかと思う。
タイトルのセンスはともかくとして、『煙霞』は間違いなくプロの作家の仕事だ。二億数千万の金塊をめぐって疾走する痛快エンターティメント。一気読みさせる面白さは保証されているようなものなのだからもっと目立ってもいい。 それにしても結局、黒川博行は『蒼煌』から『迅雷』まで自分のフィールドワークをごった煮にして『煙霞』という作品に仕上げたわけで、ここまで読者の予測を裏切り続けた黒川作品も珍しい。 |
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