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[ 冒険/スリラー/スパイ小説 ]
ホワイトアウト
真保裕一 出版月: 1995年09月 平均: 6.78点 書評数: 36件

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新潮社
1995年09月

新潮社
1998年08月

集英社
2015年12月

No.36 6点 いいちこ 2016/02/12 19:17
アイデアの面白さと構想力、文庫本で600ページを超えるボリュームにもかかわらず、一気読みさせるリーダビリティとサスペンスは評価。
一方、完全装備のテロリスト集団に対して、一介のダムの運転員たる主人公がただ1人で立ち向かうとするならば、ダムの構造や周辺の地理関係に精通している点を活かして、クレバーに対処するのが現実的。
その点、本作では主人公が燃えあがるような気迫をもって、何の装備もなしに2,000m級の雪山や極寒の河川を踏破し、テロリストから強奪した銃でテロリストを打ち負かす等、往年の週刊少年ジャンプを思わせる空想的な超人ぶりを発揮。
その他、犯人集団に潜伏した笠原という異分子が活かされないままに終わるなど、プロットの完成度には明確に難がある。
克明な場面描写とは裏腹に各登場人物の心理描写も浅く、ミステリとしての仕掛けも想定の範囲内

No.35 6点 パメル 2016/01/15 20:47
極寒の雪山と武装テロリストに挑む冒険サスペンス
面白かったがやはり無理がある
ただのダムの運転員が常に雪山で訓練を積み重ねてきた特殊部隊のように
体力・精神力が凄すぎるところが現実離れしている
どう考えても無謀としか思えない行動
普通の人が雪山の中を何キロも歩くなんて無理でしょう

No.34 7点 sophia 2014/04/18 01:22
映画を先に観てしまったんですが、小説の方が感動できました。
ダムの構造がよく分からないので主人公の位置等が把握しにくく、読むのには苦労しました。

No.33 8点 TON2 2012/11/05 20:35
まさに日本版ダイハード。
真冬に裸で冷水に何時間もつかって、生きていられはずがないだろう……などという野暮な疑問は、スピーディーなストーリーの中でかき消されてしまいます。ラストのテロリストの目的、どんでん返しもパンチがきいています。
それにしても、ダムの専門用語は難しかった。

No.32 6点 ナナ 2011/05/19 17:28
某ハリウッド映画のパクリだと思って読み始めましたが、そうでもありませんでした。ただ「アマルフィー」や「奪取」レベルを期待して読むとちょっとがっかりします。それだけ氏への期待が大きいということでしょう。ラストはホロっとしました。

No.31 6点 メルカトル 2010/08/02 23:50
こんな超人いないだろう、という突っ込みはなしで。
壮大なドラマはいかにも映画向きではあるけど、映画のほうはイマイチだった。
ミステリ的趣向はほとんどないに等しいが、サスペンスとしては高得点であろうと思う。

No.30 2点 江守森江 2010/07/23 14:17
広範なエンターテインメントをミステリーに含めるなら、れっきとしたミステリーだが、私的なミステリーの範疇外作品でポリシー通り2点。
先に映画を観たが、状況把握し易かったので順番は正解だったと思う。
この手の作品全般にいつも思うのだが、よくぞお国(或いは組織)の為に命懸けになれる(テロの側の人々も含めて)ものだと呆れてしまう。
無意識下で「国民は国の為に働け」と洗脳教育されているのでは?との疑問がついて回る。
そんな事はさて置き、主人公のストイックさには密かに憧れる。
「八甲田山」と共に猛暑下で冷房全開にしてDVDを観たい作品の双璧かもしれない(真冬に観るとシビア過ぎる)

No.29 8点 E-BANKER 2009/09/23 21:09
やっぱり今のところは作者の最高傑作だと思います。
日本版(またはダム版)「ダイハード」という見方は正しいと思いますし、そういう意味では二番煎じなのですが、テロ集団に一人で戦いを挑む主人公の姿はやっぱりかっこいいと言わざるをえません。
とにかく読み始めたら止まらない。それが、よいエンターテイメント小説の証拠だと思える作品でしょう。

No.28 8点 spam-musubi 2009/08/03 12:48
途中間延びしたような箇所もなくはないものの、この作者の文章は本当に
緊迫感を切らさずに一気に読ませる。
実に面白かったけれど、あの男性についてはできればすっきりした幕切れを
用意して欲しかったなぁ…。あまりに救いがない感じがします。
それ以外は、エンディングのまとめ方も実にキレイで読後感がよかった。

No.27 9点 くりからもんもん 2007/10/02 22:04
間違いなくマイベストミステリのひとつ。特に主人公の最初の脱出劇には痺れまくり。

No.26 8点 VOLKS 2007/09/09 17:59
映画よりも小説の方が楽しめた。
作者特有のストイックな主人公に脱帽。普通の人間が、気力と友情と知力だけでここまでテロリストと戦えるのか?という疑問は大いに残るものの、読み進めながら「ガンバレ」と声援していた。小説じゃなければここまで都合良く終わらないのだろうけれど、小説だからこれもアリなのではなかろうか。

No.25 7点 akkta2007 2007/07/22 18:20
真保作品の中では上位に位置する作品である。
と言ってもまだ3作程度しか読んでないが・・・・
ストーリーの展開、流れは良いと思う。
話の内容も夢中になれるものであり、読んでいて飽きない作品ではあった。
次は映画で鑑賞してみたい!

No.24 4点 o3345 2005/08/19 13:32
まぁ、一言で言えば、主人公がスーパーマン過ぎて、しらけちゃったってとこでしょうか。
彼の背景をもっと書き込んでリアリティを持たせれば物語の厚みは出たと思うし、主人公が持つテロリストへの心情的な共感といった枝葉で感情移入も出来たと思うんですが。

No.23 7点 かしわうどん 2005/08/14 17:32
映画が先だったので、ノベライズ感覚ですいすい読めました。
特に新鮮な感動もなかったのですが、これだけの作品に
仕上げるには相当の筆力と取材力が必要だったと思うので
その点を高く評価してみました。

No.22 9点 ルルファー 2005/07/11 16:59
特別素晴らしい点というのはないが、全然面白い。

No.21 6点 どんたま 2004/11/04 22:21
和製ダイハード 私などは読んでいて途中少し疲れてしまった。映画は評判悪いですがそれなりに面白いと思う。

No.20 5点 ラッキー 2004/09/21 18:30
最後まで一気に読めたけど、山が舞台になっているストーリーは地理関係がよくわからん。しかも普段馴染みのないダムまで関係してくるから余計イメージしにくい。
映画を観てみようかな・・・

No.19 6点 マット 2004/09/14 12:45
主人公が超人過ぎ。
監禁されていた電力所員の中に衰弱の激しい人もいた、とある。
何も食べていないとはいえ屋内で壁を叩いていただけでしょ。
それに比べてあの主人公。精神力で片づけられるんでしょうか。

とにかく感情移入できませんでした。
あの動機であそこまでできるのか、と。
私が冷血だから理解できないのでしょうか…。

No.18 8点 ぶんぶん 2004/02/07 22:16
おもしろいかと聞かれれば掛け値なしにおもしろい。でも終盤ではこの主人公うまくいきすぎやろ、と呆れました。

No.17 5点 kino 2003/08/31 01:49
 よく調べてあると思うし、上手く書いてあるとも思う。でも、感情移入はできない。一人も魅力を感じたキャラがいなかった。ハラハラドキドキもしなかった。ただストーリーが淡々と進んでいくだけって感じ。もうちょっと人間味があればなあ……。


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