皆さんから寄せられた5万件以上の書評をランキング形式で表示しています。ネタバレは禁止
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[ 本格/新本格 ] 奥只見温泉郷殺人事件 改題『悲痛の殺意』 |
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中町信 | 出版月: 1985年11月 | 平均: 5.33点 | 書評数: 3件 |
徳間書店 1985年11月 |
徳間書店 1991年06月 |
徳間書店 2020年10月 |
No.3 | 5点 | nukkam | 2022/04/03 22:23 |
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(ネタバレなしです) 1985年発表の本格派推理小説です。温泉郷に集まるいわくありげな人々、そしてスキーバスが川に転落する事故が起きて5人が死亡、3人が重体となりますが死亡した1人は絞殺されていたというプロットです。「田沢湖殺人事件」(1983年)に続くトラベルミステリー風なタイトルですが、各章の冒頭に置かれた妻が夫を疑う日記、複雑な人間関係、細かいアリバイ崩し、誤解や勘違いによって意味合いが変化する証言とひねりにひねった謎解きです。専門的知識を要する手掛かりや最後の事件の真相には読者の賛否両論かも。ところで本書も「悲痛の殺意」という「殺意」を付けたタイトルに改題されましたが、どうせ改題するなら第9章のタイトルの「凌辱の殺意」を採用すべきだったように思います(もっともそれでは官能サスペンスと勘違いしてしまう読者がいるかもしれませんが)。 |
No.2 | 5点 | ボナンザ | 2016/07/31 21:24 |
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あまりにも露骨な仕掛けではあるが、それ以外の点もまあ及第点。 |
No.1 | 6点 | kanamori | 2010/05/11 20:15 |
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一人称の物語の合間に日記の抜粋が挟まれた構成で、すぐにアッチ系のミステリとわかります。
温泉宿泊客が多数登場して人物が書き別けられていないのは一種の叙述トリック(笑)と考えても、画家の絵によるある誤認トリックは推理クイズ本レベルです。 しかし、著者の作風を知らずにトラベルミステリだと思って手を出した人は、プロット上の仕掛けに驚くかもしれません。 |