皆さんから寄せられた5万件以上の書評をランキング形式で表示しています。ネタバレは禁止
していません。ご注意を!
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[ その他 ] I |
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| 道尾秀介 | 出版月: 2025年11月 | 平均: 7.67点 | 書評数: 3件 |
![]() 集英社 2025年11月 |
| No.3 | 7点 | 肥し | 2026/06/23 23:17 |
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| 読む順番によって結末が分岐するという斬新なミステリ。ただのアイデア一本勝負でなく、内容も想像以上に面白かった。全体的に暗く重い内容だが、話が進むにつれどんどん物語の中に引き込まれた。小説としても面白かったが、ミステリ的な仕掛けも両章にされていて楽しめた。自分はハッピーエンドの順番だったが、反対の順番で再読したいと思った。 | |||
| No.2 | 7点 | パメル | 2026/05/30 08:22 |
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| 本作は「ペトリコール」と「ゲオスミン」という二つの章からなる物語で、読む順番により物語の結末が大きく変わるという実験的なミステリ。
「ペトリコール」かつて起きた一家惨殺事件の生き残りである女子高生の小峰夕歌は、ガラス工房を営む律子に引き取られ、そこでアルバイトをしながら暮らしている。夕歌は心に深い傷と誰にも言えない秘密を抱えていた。 「ゲオスミン」娘を亡くし心を病んで休職中の医師・田釜。彼は、かつて刑事だったというホームレスの男・野宮と出会う。二人は共に愛する娘を亡くしたという共通点から心を通わせる。 一見単なる視点の違いや印象の変化と思いきや、実際には時系列や特定のアイテムの役割が、読む順番により物理的に変化するという巧妙なトリックが仕掛けられている。繊細な文章や精緻な構成により、それが出来てしまうから驚きで体験型エンターテインメントとして高く評価できる。 仕掛けばかりが目立ちがちだが、「無国籍問題」や「親子の情愛」、「復讐」といった重いテーマを扱ったミステリとしても読み応えがある。「N]は6章構成で複雑だったが2章に絞られたことで、よりダイレクトにひっくり返る衝撃が味わえる。 |
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| No.1 | 9点 | sophia | 2026/03/30 19:14 |
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| ネタバレなしに語ることが難しいので未読の方は以下を読まないことをお勧めします
この方の実験的な作品にはがっかりさせられることもあるのですが、その後きっちり仕上げた完成品を届けてくれるのは本当にすごいと思います。ただし本作は読む順番で結末が変わるというのではなく、入る数字で結末が変わると言った方が正確かと思います。読む順番はあくまでその方がより衝撃を受けるであろうというに過ぎません。ちなみに自分はバッドエンドの順番で読んでしまいました。まあバッドエンドではない方も決してハッピーエンドではありませんけれども。ともあれ二つの互いに置き換え可能なものを色々と描いてずらして当てはめることで実現の難しそうなこの離れ業を見事に成立させています。この方の最高傑作は「シャドウ」か「カラスの親指」だという風に長いこと思っていましたが、これは並んだか。あるいは超えたか。 |
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