海外/国内ミステリ小説の投稿型書評サイト
皆さんから寄せられた5万件以上の書評をランキング形式で表示しています。ネタバレは禁止 していません。ご注意を!

[ 本格/新本格 ]
奈良-紀州殺人周遊ルート
朝見大介シリーズ
高柳芳夫 出版月: 1988年08月 平均: 6.00点 書評数: 1件

書評を見る | 採点するジャンル投票


徳間書店
1988年08月

徳間書店
1991年04月

No.1 6点 nukkam 2024/09/23 18:53
(ネタバレなしです) 1988年発表の朝見大介シリーズ第2作の本格派推理小説です。プロローグでアイドル歌手がビルから墜落死し、警察は自殺と判断します。次章では背景が変わり、朝見の書いた推理小説が映画化されることになりロケに立ち会うことになりますが彼の目前で女優が胸を刺した短剣が小道具でなく本物だったという事件が起き、その後も朝見の作品を模倣したような事件が連続します。朝見作品の粗筋は第4章で紹介されますが、作品のトリックでは説明できない謎もあって事件は紛糾します。外交官出身の作者が芸能界の闇をテーマにするという試みをどう評価するかで悩みました。当時の芸能界スキャンダルを参考にしているようですが週刊誌の憶測記事と大差ないようにも感じますし、通俗色が濃いのも読者の好き嫌いは分かれそうです。謎解きはしっかりしており、トリックは小手先レベルの積み重ねですが犯人を追い詰める逆転推理はなかなかよく考えられていると思います。


キーワードから探す
高柳芳夫
1990年02月
京都「時代祭り」殺人事件
1988年08月
奈良-紀州殺人周遊ルート
平均:6.00 / 書評数:1
1988年05月
陰府からの使者
平均:5.00 / 書評数:1
1987年02月
ロマンチック街道殺人ルート
平均:6.00 / 書評数:1
1986年06月
津軽富士殺人事件
平均:6.00 / 書評数:1
ローレライの幽霊船
平均:6.00 / 書評数:1
1985年11月
古都の殺人
平均:5.00 / 書評数:1
1985年03月
闇からの呼び声
平均:6.00 / 書評数:1
1984年06月
維納の森殺人事件
平均:6.00 / 書評数:1
1984年01月
「ラインの薔薇城」殺人事件
1983年06月
日本大使館殺人事件簿
平均:6.00 / 書評数:1
1983年01月
摩天楼の弩
平均:6.00 / 書評数:1
1982年10月
ベルリンの女
平均:5.00 / 書評数:1
1981年09月
ベルリンの柩
平均:5.00 / 書評数:1
1981年03月
ライン河の白い霧笛
平均:6.00 / 書評数:1
1980年11月
影を裁く日
平均:6.00 / 書評数:1
1979年09月
プラハからの道化たち
『禿鷹城(ガイエルスブルク)』の惨劇
平均:5.50 / 書評数:2
1977年03月
ライン河の舞姫
平均:6.00 / 書評数:2