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[ 本格/新本格 ]
ぼくらは回収しない
真門浩平 出版月: 2024年03月 平均: 7.00点 書評数: 2件

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東京創元社
2024年03月

No.2 7点 まさむね 2024/06/10 21:35
 5作品が収録された短編集。どの短編も無駄に長尺にせず極めて読みやすい流れの中、プロットに趣向を凝らしていて好印象。
 ベストは、お笑い芸人を扱った「カエル殺し」で、フーとホワイの二重奏。テーマも興味深い。第19回ミステリーズ!新人賞受賞作「ルナティック・レトリーバー」も良作。「ぼくらは回収しない」という短編集のタイトルがじんわりと響きます。

No.1 7点 文生 2024/05/09 17:06
全5編の短編集。
徹底したロジックのこだわりはデビュー作の『バイバイ、サンタクロース 麻坂家の双子探偵』と同様ですが、小学生の思考があまりにも大人びていて気持ち悪ささえ覚えたバイバイサンタクロースと比べると小説としてはこちらの方が断然読みやすかったです。本作の最大の特徴は現代の社会問題を謎解きに絡めた一種の社会派本格ミステリになっている点で、純粋な事件の謎とその背景にある謎の二段構えのプロットが良くできています。なかでも個人的に一番気に入っているのがお笑い芸人の世界を描いた「カエル殺し」です。意外な手掛かりから始まる推理がユニークですし、蛙化現象をテーマにした動機に唸らされてしまいました。
全体的に、本格としてのインパクトはバイバイサンタクロースの方が上ですが、こちらもなかなかの良作揃いです。


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真門浩平
2024年03月
ぼくらは回収しない
平均:7.00 / 書評数:2
2023年12月
バイバイ、サンタクロース 麻坂家の双子探偵
平均:7.50 / 書評数:2