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[ 警察小説 ] 刑事の慟哭 |
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下村敦史 | 出版月: 2019年05月 | 平均: 5.00点 | 書評数: 1件 |
![]() 双葉社 2019年05月 |
![]() 双葉社 2021年07月 |
No.1 | 5点 | E-BANKER | 2021/04/15 22:27 |
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「小説推理」誌に2018年6月号から2019年1月号まで連載された作品。
短い期間に矢継ぎ早に作品を発表する作者だが、警察小説は初めてかな? 単行本は2019年の発表。 ~新宿署の刑事・田丸は、本部の方針に反して連続殺人事件の捜査を行い、真犯人を挙げた。結果、組織を敵に回し署内で厄介者扱いされていた。そんな中、管内でOLの絞殺体が見つかった。捜査の主軸から外された田丸は、帰宅途中に歌舞伎町の人気ホストの刺殺体を発見する。ふたりの思いがけない共通点に気付き、その筋を追うことを会議で提案するも叶わず、相棒の神無木と密かに捜査を行うが・・・~ 何か中途半端な警察小説だな・・・というのが最初の感想。 紹介文を読むと、いかにもはみ出し者で威勢のいい刑事が、警察組織を向こうに回して八面六臂、大活躍の末に真犯人逮捕! スゲエー っていう展開なのかなと思うかもしれない。 実際はかなりジメジメした警察小説。 組織に反したことを後悔したり反省したり、逆に正しいことをしたと開き直ったり、なのだ。 数多の警察小説で描かれるとおり、警察組織ほどタテ社会そして複雑な人間模様を持つ組織はない(実際はどうか知らないけどね)。そんな組織のなかで逆らった行動を取ることのリスクをしみじみと感じさせられる。 まぁ私もとある組織の中で生きるはしくれだが、組織の難しさを感じる日々・・・ うまく組織の中を亘っていける奴は羨ましいことこの上ない。 って、いやいや、自分の組織の中での話なんてどうでもよかった。 本筋は・・・うーん。最初に書いたとおり、どうにも中途半端だ。終盤、唐突に真犯人が判明するのもどうかと思うし、ラストシーンも感動するというよりは、エッ!っていう感覚。これが「慟哭」ということなのかな?よく分からん。 作者も書きすぎじゃないかな。アイデアがいろいろあるのかもしれないけど、この「薄味」はやはりいただけないと思う。 (タイトルだけみると薬丸岳の作品っぽい。中味も意識してるのかな?) |