皆さんから寄せられた5万件以上の書評をランキング形式で表示しています。ネタバレは禁止
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[ 本格/新本格 ] Rommy |
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歌野晶午 | 出版月: 1995年07月 | 平均: 6.83点 | 書評数: 24件 |
講談社 1995年07月 |
講談社 1998年05月 |
講談社 2011年01月 |
No.4 | 7点 | じゃすう | 2003/02/28 18:24 |
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殺人事件の謎と、ROMMY個人の謎という2つのミステリがありますが、後者の方に重点が置かれていたと思います。最後のオチは予想外でしたが、あまり衝撃的ではなかったですね。それよりも全体の構成が凝っていて面白いと思いました。 |
No.3 | 5点 | okuyama | 2002/10/30 15:35 |
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筋立ては良くできていて一読の価値があると思うのですが、全体的に中途半端で物足りなかったです。 メインの謎が明かされる場面が盛り上がりに欠けたのでイマイチ、音楽業界の人々の造形が古くさく、ありがちな感じでイマイチ、でした。 Rommyの魂の叫びがうまく伝わってこなかったのが一番のネックだったかな・・・。 |
No.2 | 7点 | 由良小三郎 | 2002/04/18 20:39 |
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複雑な構成をつかってROMMYという主人公が非常に魅力的に書いてあって、ひきこまれたわけですが、こんな結末しか用意されてなかったのが、残念という感じです。思わず同じ手のNさんの作品と、どっちがフェアか比較するとまだこっちでしょうが、こっちはシリアスものですんで、もっと別の悲しみを用意してほしかったような気がします。 |
No.1 | 9点 | テツロー | 2002/03/29 00:34 |
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最初の副題「そして歌声が残った」が、文庫化に際して「越境者の夢」に変わって、「なんでだろ?最初の方のが詩的なのに」と思っていたが、実際に読んでみたら後の方が良いと思える。この内容で「そして歌声〜」では、作者ドリーム入り過ぎというもの。 印象に残っているのはミステリの部分よりも、ROMMYの売込みやロックグループCUBICBALLの顛末の方。坂を転げ落ちるように零落れていく粕屋と、その粕屋を見限ってROMMYに参加する水巻の対比が、えらく面白い。 ミステリ部分は、実際に起きる殺人事件の方はそれほどの謎は無く、被害者に深い恨みを持つ人間がそのまま犯人だった(それはそれで意表を突いているか?)。むしろ作品全体に仕掛けられた謎の方がメインで、ただ大層分かり易いという評を良く聞くが、僕は気持ち良くだまされた。この意味では、麻耶雄嵩の「鴉」に通じるものがあると、個人的には思っている。 |