皆さんから寄せられた5万件以上の書評をランキング形式で表示しています。ネタバレは禁止
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[ サスペンス ] 華麗なる醜聞 |
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| 佐野洋 | 出版月: 1964年01月 | 平均: 4.50点 | 書評数: 2件 |
![]() 講談社 1964年01月 |
![]() KADOKAWA 1975年04月 |
![]() KADOKAWA 1975年04月 |
![]() 双葉社 1995年11月 |
| No.2 | 4点 | クリスティ再読 | 2026/08/14 16:47 |
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| 協会賞受賞作。社会派、と言えばそうなるかもしれないが、某国大使が女性スキャンダルを起こした「ハイ・ホステス」という謎の職業と、秘密厳重な「壮年病クリニック」、連続爆弾(というより焼夷弾に近い)事件を起こす「是政小僧」の謎...といった要素を組み合わせて、政財界の暗部を中央日報の記者グループが追跡する、という話。なんだけどもねえ、追跡プロセスはそれなりに興味深いところもあるが、意外な真相とかそういうことはない。読んでいてかなり不完全燃焼感が強い。一応メタフィクション的な仕掛けがあると言えばあるが、効果的とも言えない。
今年は最後に佐野君の実績賞といったところで、意見がまとまった。「華麗なる」だけでは貫目不足というわけだろう。 と日影丈吉の選評が全てみたいな気がする。いや予選には「三重露出」とか「虚無への供物」とかあるんだよ。それでも候補作は佐賀潜「恐喝」、星新一「夢魔の標的」、中島河太郎「日本推理小説史」。なんかよくわからない。選評を見ても作品の話をしている選考委員が少ない。 いや本作、賞に値しないと思う。最後に提案されるスパイ小説的な解釈も辻褄は割と合っていても、随分いかがわしい話でもあるなあ。 (社会部記者たちがやたらと世間師的なのに、昭和感が強い) |
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| No.1 | 5点 | 斎藤警部 | 2019/06/13 12:44 |
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| アリャ、A氏が二人いるぞ。と思ったら更にもう一人。。 社会派をダシに使い切れなかったのが悪いのか、サスペンスの道筋と糾弾の矛先が大いにずれたまま大爆発無くモヤモヤと終了。ルポルタージュの真似事(あまりに小説臭い!)風に視点がコロコロ替わる構造の面白味も終盤近くで自然消滅。最後の最後でバランス悪さを露呈。でも結末に至る前までは中々に面白く、実にリーダブル。
昭和三十年代中盤の実社会を騒がせた複数事件を組み合わせたモチーフを使いつつなお「これは実際に起きた事象である」振りをしているコンセプトの故か”疑似ドキュメンタリー”の嘘っぽさが溢れ出てしまい、スリルだとか知的興味だとか、大事な何かを削いでしまっている気がする。それでもまず面白いのは、洋ちゃんの底力ですな。 |
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