皆さんから寄せられた5万件以上の書評をランキング形式で表示しています。ネタバレは禁止
していません。ご注意を!
[ 本格/新本格 ] ひとり、そしてそれだけ |
|||
---|---|---|---|
佐野洋 | 出版月: 1986年04月 | 平均: 5.00点 | 書評数: 1件 |
角川書店 1986年04月 |
角川書店 1987年11月 |
No.1 | 5点 | nukkam | 2016/03/22 00:17 |
---|---|---|---|
(ネタバレなしです) 1986年発表の本格派推理小説で構成に凝った作品です。場面が次から次へと変わり、その度に登場人物も入れ替わります。ストーリーテンポの良い作家ならこの手法はサスペンスを織り上げるのに効果的だったかもしれません。しかし地味な作風の佐野の場合は成功したとは言えないように思います。曖昧な物語を細かく刻んだために更にわかりにくくしてしまったような印象を受けました。推理の切れ味もありません。複雑な背景を持つ真相なので何度か読めば味わいの出てくる作品かもしれませんが。 |