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ミステリの祭典

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VOLKSさんの登録情報
平均点:6.75点 書評数:351件

プロフィール| 書評

No.151 8点 眠れぬ夜の殺人
岡嶋二人
(2008/04/06 20:25登録)
派手でやり手の見事な主人公達に引っ張られ、一気に読めた。
「必殺好き」な「貫井徳郎氏」の作品「症候群シリーズ」の主役達、警察から秘密裏に依頼を受ける輩は、この作品の主人公達がモデルなのか?という気さえした。


No.150 8点 双頭の悪魔
有栖川有栖
(2008/04/06 20:09登録)
読み応えのある作品だった。
互いに行き来が出来ない場所で起こる2つの事件そのもののトリックは別に目新しいものでもないのだが、驚くべきは江神氏が一方の場所に居ながらにしてその答えを導き出せるように作品を仕上げてある点。


No.149 9点 世界は密室でできている。
舞城王太郎
(2008/04/01 22:29登録)
この、ちょっと癖のある作者の文章が、個人的にピッタリはまってしまった。プラス、ミステリィだけに終わらない、その背景にある人間模様が面白おかしく表現されていて、とにかく「読ませる」。いいなぁ、友達って。


No.148 5点 殺意の集う夜
西澤保彦
(2008/04/01 22:23登録)
人がバンバン死んでいくし、2つの場所で起こっている事件は一応絡み合っていくし、ラストには小さいながらも「どんでん」が仕組まれているし・・・それなのに、どうもインパクトに欠ける作品なのが、残念!


No.147 6点 木洩れ日に泳ぐ魚
恩田陸
(2008/03/27 22:26登録)
「静」のミステリィ。
装丁を見る限りでは、ほんわかとした心温まる作品なのかと思いきや、中身は「静」ながらもシビアな内容。登場人物が少なく、ページ数も少ないのでさらっと短時間で読み終えてしまうが、読後感はやや重。


No.146 6点 魔法飛行
加納朋子
(2008/03/27 22:18登録)
瀬尾ファンとしては、1作目「ななつのこ」よりインパクトが薄いか・・・。心温まるミステリィという地位を、デビュー作に続き確実にしている。


No.145 8点 ぐるぐる猿と歌う鳥
加納朋子
(2008/03/27 21:52登録)
こども向け、だが、良かった。
現実社会には有り得ない設定の登場人物もいたが(笑)友達との関わりを学ぶ時期に読む読み物としては、かえってその効果が大きいのかもしれない。
小さな謎や悩みをちょいちょいと解いていく作風は、作者ならではのもので読んでいて安心する。


No.144 9点 砂漠
伊坂幸太郎
(2008/03/27 21:39登録)
ミステリィではないが、小説として面白かった。
主人公とその彼女以外は、かなりの個性派揃い。でも「有り得ない」と頭ごなしに言い切ってしまうにはあまありに勿体ない、素晴らしい登場人物に感じた。
特に西嶋、キミが好きだ。


No.143 6点 りら荘事件
鮎川哲也
(2008/03/27 21:21登録)
トリックがどうとか、ロジックがどうとか言う以前に、犯人が殺意を抱く経緯のわりに、バタバタと人が死に過ぎな感じがして、どうも馴染めなかったのが残念。ただその中に、想定外な「死」が盛り込まれていたのは良かった。


No.142 7点 あした天気にしておくれ
岡嶋二人
(2008/03/21 20:41登録)
競馬には疎いが、とても面白かった。(いつもとは少し様子が違うが)やはり誘拐モノが得意な作者だけはある、と痛感。毎回、身代金の受け渡しはどう切り抜けるのか・・・と興味深く読んでいるが、今回の方法も見事だった。


No.141 8点 赤い指
東野圭吾
(2008/03/21 20:33登録)
色々な人の葛藤が見え、いい作品だと感じた。

「松宮刑事、この馬鹿餓鬼を・・・・・・」
加賀刑事のこの一言で、それまでのモヤモヤ感がスッとした。


No.140 6点 どちらかが彼女を殺した
東野圭吾
(2008/03/21 20:24登録)
ぐわーっと一気に読めた。
ラスト、刑事と兄+彼と彼女の会話で頭がグルグルになってしまい整理するのに少々手間取った(汗)単行本で読んだためかそのヒントにうまく辿り着けず、見事に袋とじを読まされやっと納得したが・・・その謎解きにもう1つはまれなかったのが、残念。


No.139 8点 黒い白鳥
鮎川哲也
(2008/03/18 22:53登録)
昨今のミステリィのような華やかさや度肝を抜くトリックなどは無く、列車トリックはやっぱり地味だが(笑)それでもバッチリ本来の王道ミステリィ。
この作者からは、抑揚を抑えながらも見事な文章表現や言葉遣いなど学ぶべきところが沢山ある。


No.138 9点 煙か土か食い物
舞城王太郎
(2008/03/18 22:40登録)
1つの小説として面白かった。
兄弟、親子、家族、同級生・・・人と人との関わり合いを独特の言葉と文体で表現してあり、ミステリィ云々よりもその部分が◎


No.137 7点 魔王城殺人事件
歌野晶午
(2008/03/18 22:29登録)
ミステリーランドシリーズは字が大きくて読みやすい。ただページ数のわりにハードカバーで2000円というのは高いなぁと感じるが、挿絵などでそれぞれの作品を個性的に際だたせてあり、そゆとこは好き。
そしてこの作品もこども向けながら、好き。
作中・推理遊びの「アリ」問題、問題の出し方に笑えた。


No.136 7点 どんなに上手に隠れても
岡嶋二人
(2008/03/12 12:11登録)
さすが誘拐モノを得意とする作者、面白かった。
文庫本で読んだのだが、東野圭吾の解説が笑えて印象に残った。


No.135 7点 憎悪の化石
鮎川哲也
(2008/03/12 12:07登録)
奇を衒いすぎないミステリィ。
一昔前の・・・という感は否めないが、それでも十分に楽しめる1冊だった。


No.134 8点 ななつのこ
加納朋子
(2008/03/12 12:05登録)
久々に再読。
ファンとして偉そうに言わせてもらうならば、なんと素直な文章。人が死んでその謎を解くだけがミステリィではない、と痛感する小説。


No.133 8点 悪霊島
横溝正史
(2008/03/04 16:51登録)
「鵺の鳴く夜に気をつけろ」という台詞があまりにも有名な作品。10年ぶりくらいに再読したので覚えていない箇所も多かったが、この名台詞は冒頭部分にガツンとくる件だったのでよく覚えていた。
時代を遡っての連続殺人事件、磯川警部の過去も内容と濃い結びつきがある辺り、また作者と馴染み深い岡山編、という作品のわりにもうひとつ盛り上がりに欠けるような気がするのは、その犯人像のせいか。


No.132 8点 銃とチョコレート
乙一
(2008/03/04 16:22登録)
ワクワクした。
こどもの頃を想い出すような冒険ストーリー。勿論ここまでの冒険は経験したことがないけれど、経験ないが故に主人公に羨望。また冒険ストーリーにとどまらずミステリィ要素も注入されていて、とにかく楽しい読み物だった。

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