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ミステリの祭典

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砂漠

作家 伊坂幸太郎
出版日2005年12月
平均点6.91点
書評数11人

No.11 6点 zuso
(2020/02/17 20:46登録)
東北の大学が舞台で、キラキラした風情の青春小説。
青春のカッコ良さよりも、カッコ悪さ、まの悪さ、取り返しのつかないことが書かれたりしていて、共感できる部分も多かった。
でも、ミステリとは言えないですよね。

No.10 6点 ムラ
(2012/10/29 18:49登録)
安心して読める良い作品だった。
やっぱりこの人はこういうキャラ物を描くの上手い。
特にプロットとして一番好きなのは夏の章だった。
正直なところそれまで西嶋は好きになれないキャラあったけど、(特に鳥を見てロン!とか強引なところ)あのオチを持ってこられたら好きにならざるをえない。
莞爾の幹事とか古賀とかわりと出てこないキャラもしっかりとしていていい。莞爾とか特に春のほうは嫌味なだけのキャラだったのに。
あと個人的に南みたいなキャラは可愛くて好きだ。

No.9 6点 E-BANKER
(2012/08/14 21:19登録)
2005年発表の長編作品。
長編とはいえ、各章が春夏秋冬で分かれ、何だか連作短編のような味わいもある。

~入学した大学で知り合った5人の男女。ボウリング、合コン、マージャン、通り魔犯との遭遇、捨てられた犬の救出、そして超能力対決・・・共に経験した出来事や事件が互いの絆を深め、それぞれを成長させていく。自らの未熟さに悩み、過剰さを持て余し、それでも何かを求めて手探りで先へ進もうとする青春時代。二度とない季節の光と闇をパンクロックのビートにのせて描く、爽快感溢れる長編~

これは全くミステリーじゃないな。
伊坂版「若者群像劇」(表現が昭和・・・)とでも言うべき作品。
普通5人の男女を主人公に、なんていうと、その中でドロドロでもつれ合う恋愛事情・・・っていう展開かと予想してしまうが、そんな要素は全くなし。もちろん、ラブストーリー的要素はあるのだが、全員が非常に「健全な」男女なのだ。
(東堂みたいな超美人がすぐそこにいるのに、終盤の西嶋以外誰も気に掛けないなんてあり得ない!)

ミステリー要素は皆無なのだが、仙台市内で頻発する空き巣事件と、西嶋が言うところの「プレジデントマン」事件の2つがストーリーの進行に合わせて一応語られてはいる。
特に空き巣事件の方は「鳥井」の腕の件もあって、もう少しサプライズ感のあるラストを予想してたんだがなぁ・・・
巻末解説では「西嶋」のキャラクターを絶賛していたが、個人的にはそれ程でもなかった。
(それよりも「鳥瞰型」の北村にシンパシーを感じてしまう。)

タイトルの「砂漠」とはどうやら大学生から見た「社会」のことらしいが、肯けるような肯けないような・・・
まっ、確かに「殺風景で乾いている」かもしれないが、それ程悪いものでもないよ。
(東堂みたいな奴がいるキャバクラ行ってみたいねぇ)

No.8 6点 simo10
(2012/07/02 21:36登録)
--ネタばれ含みます--

一言で言えば大学青春モノです。
主人公が学生生活での印象深いエピソードを章分けして紹介してくれ、各章がちょうど四季で分けられいるため四章構成になっています。
どの章も敵役が据えられており、飽きずにサクサク読めます。
話全体にある仕掛けがなされており、上手いとは思ったのですが規模が小さいのが勿体ないと感じました。規模を大きくするとパクりになるんだろうな。
ちなみに登場人物に関しては、私は西島だけでなく全員変人だと思いました。

No.7 9点 NAP
(2012/02/13 17:32登録)
キャラがとてもいいです。好きな一冊。

No.6 7点 haruka
(2011/04/24 23:00登録)
ミステリとしてではなく青春小説として楽しめた。自分の中では西嶋はサンボの山口。

No.5 4点 Q-1
(2011/02/06 22:45登録)
一応メイントリックは時間経過のミスリードなのだろうと思いますが、
ミステリー要素は薄く登場人物のセリフがやたらとクサいので辟易しました。
ミステリーだとそのクサさもキャラの特徴として受け入れられるのですが、
ここまで青春小説風だと作品全体がカッコつけてる感じがして私はダメでした。

ゴールデンスランバー以前の伊坂作品はすべて呼んでいますが、個人的には最低の出来だと感じました。

No.4 7点 だい様
(2009/03/20 23:06登録)
西嶋のキャラがいいですね。

『今、目の前で泣いている人を救えない人間がね、明日、世界を救えるわけがないんですよ』

いい言葉です。

No.3 9点 ふ~
(2008/09/21 09:42登録)
西嶋が最高にいい。社会人になり、だんだんと社会のルールや慣習にのまれていくと、西嶋のような男は煙たがられると思います。でも、学生時代の自分だったら西嶋も許せる存在であり、認めてやれたと思います。
大袈裟な表現ですが、自分自身がいつのまにか考え方が狭くなりすぎていることに気付かされました。
短い学生時代を思い起こさせてくれた良い作品でした。

No.2 9点 VOLKS
(2008/03/27 21:39登録)
ミステリィではないが、小説として面白かった。
主人公とその彼女以外は、かなりの個性派揃い。でも「有り得ない」と頭ごなしに言い切ってしまうにはあまありに勿体ない、素晴らしい登場人物に感じた。
特に西嶋、キミが好きだ。

No.1 7点 ばやし
(2007/12/15 19:46登録)
登場人物が良かったですねー「今、目の前で泣いている人を救えない人間がね、明日世界を救えるわけがないんですよ」確かに!って思いました。青春小説ですね。

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