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ミステリの祭典

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ことはさんの登録情報
平均点:6.21点 書評数:284件

プロフィール| 書評

No.4 10点 夏への扉
ロバート・A・ハインライン
(2019/01/31 20:58登録)
高2の夏休みに読みました。
読み始めたのは、午後4時位。読み終わったのは、午後6時半くらい。
夏の夕暮れで、いつもと違う世界にいる感じがして……。(あれ? 世界はこんな感じだったっけ?)
それは多分、深く深く作品世界に入っていたため、感覚器官がおかしくなっていたからでしょう。
思い出の作品なので、10点。
また、訳がいいんだよね。
「かくいう僕も、夏への扉を探していた」なんて……。
「かくいう僕も」というリズム感は、福島正実だなぁと思う。福島正実の口調は大好き。多分、福島正実の訳で評価は3割増。


No.3 9点 Yの悲劇
エラリイ・クイーン
(2019/01/31 18:53登録)
バニラの匂い、マンドリンが凶器など、そそられるガジェットが満載で、クイーンの生涯のテーマ「操り」の初出とか、注目点が盛りだくさん。
推理部分は今ひとつと思うけど、やっぱりこれは傑作。8点と迷うけど、9点で。


No.2 10点 Xの悲劇
エラリイ・クイーン
(2019/01/31 18:35登録)
小5のときに、初めて読んだ大人向けの本。
そのときはなんとか読みおえるのが精一杯。読めたことに満足していただけでした。
その後、中1で読み直したとき(ほとんど忘れていたこともあって)、舞台裏解説で、今まで見えていた風景がパタパタと変わっていくことに、とても興奮したものです。
あのときの快感を求めて、今もミステリを読んでいる感じなので、文句なく10点で。


No.1 7点 赤い博物館
大山誠一郎
(2019/01/31 01:42登録)
私もベストは最終話「死に到る問い」
みなさん、動機で評価が低いようですが、私はそこがよかった。
「普通はそんなことしないよ」ともちろん思いますが、だって普通じゃなくなってるよね。作者は間違いなく狂気を書こうとしていると思う。最後の犯人の表情なんて、ぞくっとしてしまいましたよ。
復讐日記の手記もいいし、この人は謎解きにこだわらなければもっと小説として面白いものがかけると思うんだけど、謎解きはゆずれないのでしょう。

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