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ミステリの祭典

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レッドキングさんの登録情報
平均点:5.28点 書評数:943件

プロフィール| 書評

No.63 5点 死の接吻
アイラ・レヴィン
(2018/06/18 21:47登録)
うーん 第三部で もうひとひねりほしい 


No.62 6点 殺人交叉点
フレッド・カサック
(2018/06/18 21:41登録)
十代の頃からミステリの中に こういった表現があるのに気づいてはいたが 「殺戮にいたる病」でそれが「叙述トリック」っていう特別なジャンルであることを知った その元祖がどのへんなのかは知らんが これはその優等生的な模範作のように思われる


No.61 4点 歯と爪
ビル・S・バリンジャー
(2018/06/18 21:26登録)
名作との評判をきいたから読んだ 失望した ハードルが上がっちゃたんだろうな


No.60 5点 誘惑者ピーター
アート・バーゴー
(2018/06/18 19:47登録)
面白かったし印象にも残っているが 話の半分位からサイコサスペンスになってミステリでなくなっちゃったのが残念


No.59 7点 悪魔の手毬唄
横溝正史
(2018/06/16 16:27登録)
何故に犯人は連続殺人を起こさねばならないのかのホワイダニットと、過去の「顔無し殺人」の被害者トリックが綿密に結びついている構成が見事。これが横溝の最高作かもなあ。 
残念なのは、小説上は最も魅力的な場面の「童謡見立て」の必要性に、あまり説得力がないことだ。


No.58 6点 ガニメデの優しい巨人
ジェイムズ・P・ホーガン
(2018/06/15 15:06登録)
おお これを採点してもよいのね でもこれミステリ? 「本格ミステリ」を「犯罪をめぐる不思議現象の解明」と定義すると「ミステリ一般」は「不思議現象の解明」となるからまあいいのか 前作は「この死体どこから?」の謎解きだったけれど これは「なにゆえ巨人は優しいの?」の不思議解明といったところかな


No.57 6点 本陣殺人事件
横溝正史
(2018/06/13 07:28登録)
密室殺人と手品について。
密室殺人はトリックが解明されなければスッキリしないが、手品は種明かしされるとシラける。何故か?殺人は犯罪だから「解決」されねばならないが、手品は幻影として幻影のままにしておける。手品は映像だから幻影のままで完結できるが、ミステリは小説だから言葉で決着されねば収まりが付かない。で、この密室殺人、クリスティのあの代表作同様に、一言で言っちまえば〇〇ってことでミもフタもナイが、種明かし自体が耽美的な表現として成り立っているところが魅力。


No.56 8点 悪魔を呼び起こせ
デレック・スミス
(2018/06/12 11:27登録)
「密室」はミステリの最も魅惑的な華だ。
カーはじめ、いろいろな人が密室トリックを分析しているが、要するに・・・
A・「隠し扉」「隠し通路」「鍵穴と針と糸の操作」etc・・構造的道具的仕掛け。
B・読者に、その空間その時間が「密室」であったと思わせる「あざむき」の話術。すなわち叙述によるトリック。
そう、 美しい密室トリックとは、叙述トリックなのだ。作者が、用心深く読者を欺こうとするのを、何とか読み解こうとして読み解けず、種明かしされて、どれだけ「ああ そうかあ」と感心できるかが、ミステリの醍醐味。で、この作品さすがだな。 


No.55 4点 六色金神殺人事件
藤岡真
(2018/06/11 16:50登録)
これが島田荘司言うところの「ホワットダニット」かなあ でもイマイチだ


No.54 7点 わたしを離さないで
カズオ・イシグロ
(2018/06/11 16:35登録)
何年か前 これをSFとして読んだら予想外に「文学」してて驚いた その後ノーベル文学賞を獲ったと知ってさらに驚いた で これのどこがミステリかというと 以前に島田荘司が「フーダニットやハウダニットはそろそろだがホワットダニットには無限の可能性がある」みたいなことを書いてたのを思い出した 確かに この作品では「あれは何だったのだろう」の謎解きが中心に座っている でも評価が難しいなあ「ホワットダニット」 驚きは少ないが心打たれたんでこの点数かなあ


No.53 6点 隻眼の少女
麻耶雄嵩
(2018/06/09 11:04登録)
いくらミステリとは言え、こんな邪悪な犯人って、そうはいないんじゃないか。あれだけ無垢な人間を殺戮しておいて、その目的の一つがあれってのがすごい。ここまで来ると「アンチ」ミステリレベルの動機だ。ただ、この動機、「翼ある闇」で既にあの探偵が誤って提示していたダミーのやつなんだが・・ 
 一見、横溝正史風の因習支配の旧家舞台仕立てなのに、話はひたすらに手掛かりと偽手掛かりのロジック応酬で進む。で、この作品だが、そのタイトル自体がロジックの中心に居座っている。せっかくの舞台設定なんだから、タップリと話を「横溝」しててくれれば、あのオチも、もっと楽しめたろうに。


No.52 6点
麻耶雄嵩
(2018/06/09 10:38登録)
「翼ある闇」や「夏と冬の奏鳴曲」のとんでもトリックに目を眩まされるが、麻耶雄嵩って、基本、ロジックの人だと思う。短編のみならず、この作品以降は長編もそうだ。そのせいで「閉ざされた館」「 秘密の通路」「 鍾乳洞」と舞台仕立てはタップリと揃っており、さらに叙述トリックのサービスまで付いているのに、なんか地味だな。


No.51 7点
麻耶雄嵩
(2018/06/09 10:26登録)
道尾秀介あたりの器用な作家が 麻耶雄嵩のパロディ(トリビュートでもいいが)として偽造したみたいな小説

(2021/4/9 追記)
3年程前に上記の愚にもつかない評を書き飛ばして以来、どうして、これに6点より上の採点をする気が起きないのか気になっていた。「翼ある闇」「夏と冬の奏鳴曲」「木製の王子」よりミステリとしての骨格プロットが劣ってるわけではない。閉ざされた半宗教的村落という舞台設定に魅力がないわけではなく、「兄弟コンプレクス」テーマが効果を奏してないわけでもない。「真相どんでん明かし」や叙述トリックが見事に決まった力作であることに間違いはない・・にも関わらず、上記三作にある「プラスα」(オマケでなく)が見当たらない。三作にある不思議な「緊張感のオーラ」の様な物が感じられない。思うに、ミステリには「閉鎖空間」「限定された人物」という設定が必要で、たとえ「四方を山々に閉ざされた場所」であっても、村落=社会にまで舞台が広がってしまうと、ミステリとしての緊張感が弛緩せざるを得なくなり、「プラスαオーラ」が生じにくくなるように思える・・そのへんなんだろう。

(2025/1/24 再追記および点数変更)
七年前の最初のコメントに全く共感できないのはもちろん、四年前の「追記」にも、いろいろ違和感あるなあ。きっと、あのころ、「異次元の緊張感」みたいなもんを、麻耶に求めてたんだろな。今では、古典的王道ネタに人物トリック叙述トリック練り込んだ、この作品の、「土俗メルヘン」風味に懐かしさを覚える。点数、6点から7点へ変更。(もしかしたら、麻耶の最高作なのかもしれん)


No.50 9点 木製の王子
麻耶雄嵩
(2018/06/08 18:28登録)
空前にして、おそらく絶後であろう、家系図と名前のトリックに・・あの一頁だけに・・この点数を献上。


No.49 3点 あいにくの雨で
麻耶雄嵩
(2018/06/08 18:23登録)
つまらんぞこれ 何でこんなの書いたんだ


No.48 5点
麻耶雄嵩
(2018/06/08 18:17登録)
「夏と冬の奏鳴曲」の後日談としてのみ意味のある作品


No.47 8点 夏と冬の奏鳴曲
麻耶雄嵩
(2018/06/08 17:29登録)
あらゆるジャンルの小説の中から「わが生涯の十冊」を選ぶ時は外せない作品で、それくらい魅せられた。何というか「青春の文学」として。だから本来10点以外はないのだが、ミステリ自体の骨格プロットは公平に見て6点で・・したがってギリギリ妥協して・・この点数を付けざるを得ない。


No.46 7点 翼ある闇 メルカトル鮎最後の事件
麻耶雄嵩
(2018/06/08 17:13登録)
おそらく、「最も好きなミステリ」と言えるだろう。二十歳そこそこでこれを書いた作者に敬意を表する。 
※ただ・・「一番好き」なミステリが「一番優れてる」と思うかとなると・・それは、また別な話で。


No.45 5点 すべてがFになる
森博嗣
(2018/06/04 19:01登録)
だめだ あの教授と女子大生コンビが好きになれん ウェディングドレス着た腐乱死体の登場場面だけは面白かった


No.44 6点 聯愁殺
西澤保彦
(2018/06/04 18:31登録)
犯人を殺人鬼にまでしちゃう二段落ちはくどいような気が 最後はあの殺人で終わらせてよかったじゃん

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