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ミステリの祭典

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ねここねこ男爵さんの登録情報
平均点:6.44点 書評数:138件

プロフィール| 書評

No.38 8点 暗い傾斜
笹沢左保
(2017/10/29 04:49登録)
サスペンスですかね。
笹沢左保氏はアリバイトリックの名手で、そのオリジナリティとバリエーションの豊富さ、トリックに説得力を持たせる筆力は群を抜いています。本作のメイントリックを自分は知っていて読んだんですが、それでも楽しめました。
作中の雰囲気も独特で良いです。


No.37 3点 偽のデュー警部
ピーター・ラヴゼイ
(2017/10/29 04:24登録)
あ〜、これユーモア小説だったのか。
何かの書評でやたら評価が高かったので読んでみましたが、個人的にイマイチでした。前半があまりにも退屈で…


No.36 3点 ホッグ連続殺人
ウィリアム・L・デアンドリア
(2017/10/29 04:21登録)
昔、書店のポップで絶賛されていたので読んでみた作品。

かなり早い段階でネタバレすることを置いても(こんな殺し方できるの?って最初に思う人多数じゃなかろうか)、小説としてイマイチ面白くない。要はワンアイデアものなので、どうにかして短編にした方がマシだったんでは。
人は何故ストーブの前で凍死するか?の部分は良かったです。日本人には絶対分からないかと。


No.35 9点 幻の女
ウィリアム・アイリッシュ
(2017/10/29 04:11登録)
サスペンスの大傑作。

魅力的な謎と設定、圧倒的読みやすさ、適度なミステリ要素、ロジカルな解決、どんでん返し。
導入を読むだけでワクワクし、それを裏切らない内容。
ほーんのちょっとだけ苦しさを感じる部分があるので満点にはしませんが、初読時は気にならないでしょう。

原文と翻訳が良くできていることもあって文章に古さを感じません。読まないと損です。


No.34 8点 さよならドビュッシー
中山七里
(2017/10/25 20:56登録)
すご〜く採点しづらい。もし本格ミステリ読むぜ!という前提で読んだら5点くらいだったかも。書評って読者の心持、予備知識などに大きく影響されるケースがあるという事を再確認させられた本作。

恥ずかしながら全く予備知識無しで読んだので(映像化されていたことすら知らなかった)、思いがけず結構驚いた。
ミステリ要素と同様に音楽パート部分にも賛否あるみたいですが、ワタクシはものすごく惹き込まれたクチ。演奏時の、おそらく字数のリズムすら考慮された文章にシビレたぜ。最後の演奏は泣きそうになったのは恥ずかしいが。

ミステリ部分の批判はもっとも。ただ、伏線は非常に上手いものと失敗しているもの、フェアなものとアンフェアなものがあり、読者によってはマイナスが目立つが、よく出来ている部分も評価してほしいなぁと。某アマゾンでも賛否入り混じりですが否の中に全く仕掛けを理解していない的外れなものが多いので。

繰り返しますがミステリとしての採点ではありませんのでご容赦を。


No.33 7点 三毛猫ホームズの推理
赤川次郎
(2017/10/24 15:09登録)
赤川次郎氏も最初期にはこういう本格ミステリを書いてました。さすがの読みやすさでストレスなし。
密室は賛否あるでしょうが、個人的にはバカミスのギリギリ手前で踏みとどまってると思います。多分、『密室講義』に当てはまらない新しいトリックを生み出そうとした結果なんでしょう。
サービス精神旺盛で、数々の伏線が最後に怒涛の回収をみせますが、もうちょっと落ち着いても良かったかな(ページの都合?)というのと、妹さんのエピソードは正直いらんかったのでは。無くても十分話成立しますし。この人って年齢関係なく必ずこのネタ入れてきますね…
今読んでも古さを感じさせない名作。


No.32 10点 双頭の悪魔
有栖川有栖
(2017/10/24 14:58登録)
トリックでなくロジックであるこの作者の最高レベルの傑作。3つある読者への挑戦がタイトルへとつながっていくのはお見事。『孤島パズル』と並んでこのタイプのミステリでは国内最高峰でしょう。この作者はとにかく文章が上手いですね。
個人的に江神さん以外の推理研メンバーが活躍するのも好きです。

「ロジックよりトリック」「どんでん返し!意外な犯人!衝撃の真実!」な人には全くオススメできません。


No.31 9点 法月綸太郎の功績
法月綸太郎
(2017/10/20 23:02登録)
この人の短編集は恐ろしい切れ味を誇りますね。
「都市伝説パズル」をはじめとして必読短編多し。


No.30 3点 海のある奈良に死す
有栖川有栖
(2017/10/20 22:55登録)
この作者一の駄作かと。
文章の上手さでそれなりに読めますが、「え?これ!?」感満載。


No.29 8点 エジプト十字架の秘密
エラリイ・クイーン
(2017/10/20 22:40登録)
舞台をあちこちに移動させる意味がないような気がする。最後のチェイスを書きたかったのかな?それにしてはうまく行っている気がしないが…

犯人特定のロジックは恐ろしくなるほど素晴らしい。故にあちこちでパクられにパクられまくっている。読んで損なしだが、やはりクイーンはある程度クローズドな舞台でこそ本領を発揮するのだと思う。


No.28 6点 二の悲劇
法月綸太郎
(2017/10/20 22:29登録)
色々な意味で読みにくい。
日記や地の文がミステリの構成要素としての伏線や布石でなく、作者の苦悩や想いをこめることに使われていてとにかく量がある。
それに共感するか冗長な成分として切り捨てるかが評価に影響しそうな。

個人的にすべて妄想の方がよかったかも。タイトルに絡む部分は都合が良すぎると感じてしまいます。せめて事前に匂わせてくれれば…


No.27 5点 イニシエーションラブ
乾くるみ
(2017/10/20 04:52登録)
これを読む時にどういう仕掛けがしてあるか全く知らないまま読む方もいないでしょう…と言うか、それを事前に知らないと最後のアレまで読書欲が持続しないような。
つまり、どんでん返しがあると知っていて最後に驚くために情報収集しながら読むというある意味矛盾した読み方になりましょう。(あえてそうしてるんでしょうが)ソレがなければ特に起伏のない淡々とした文章ですから先が気になって仕方がねぇ、ともなりませんし。
仕掛けはほんとに良く出来てますが、それを味わえる状況の読者がどれくらいいるか。


No.26 8点 三つの棺
ジョン・ディクスン・カー
(2017/10/19 12:37登録)
とてつもなく魅力的な謎の設定と、それに曲がりなりにも解決を与えたので。密室講義なんて飾りです。


No.25 9点 皇帝のかぎ煙草入れ
ジョン・ディクスン・カー
(2017/10/19 12:27登録)
シンプルかつ効果的な心理トリック。前例もあるようですが、世に知らしめたのはこの作品ではなかろうか。

あとタイトルも何気によいと思う。


No.24 8点 クビキリサイクル
西尾維新
(2017/10/17 21:54登録)
好き嫌いのある文章でしょうし、個人的にこの手のは本来ダメなんですが、本作はそっち側にためらいなく振り切ってるので全然オッケーすんなり読める(ぼくの独白がクドいくらい)。何人か存在意義不明なキャラクターがいますが、続編を睨んだものと知り納得。

ミステリとしてはなかなかの完成度。『首切り死体は何故首を切られるか?』に新しいアイデアを持ち込んでいる。タイトルないす。第二の密室がちょっと苦しいくらいか。

コレ以降の作品はミステリ色ほぼなしみたいで読んでませんが、本作単独ならなかなか上質なのではないでしょうか。


No.23 7点 キングを探せ
法月綸太郎
(2017/10/17 21:05登録)
非常にテクニカルで上手い!ただ読んだあと衝撃のあまり呆然とはしない、という。

すべてが緻密なパズルとして組み上がっていて、その緻密さには万人が感動するが、ものすごく良く出来ている以上の感想を持てない、というところか。

ただ、それだけというにはあまりによく出来ているのでぜひご一読を。


No.22 9点 頼子のために
法月綸太郎
(2017/10/17 20:53登録)
手記=隠蔽工作、なので読者は心の準備をして読むのでそれをどう上回るか?という形式ですが、全部提示した上で見事にそれを達成する本作はこのパターンのベストではないでしょうか。最後の一対一はちょっとあっさり(というか、もっと深めて欲しかった)のでこの点数ですが、きちんと匂わせてあったし、全体として文句なし。

後味の悪さを指摘される方が多いですが、個人的にはあの後味だからこそ、と思います。救いがあったら救われない話では?


No.21 5点 今はもうない
森博嗣
(2017/10/15 14:14登録)
ファンブックですね。メインの仕掛けが生む効果とその対象から。

この作者に対する個人的な評価は他作品のレビューに書かせていただいた通り決して高くなかったのですが、それが過小評価であることに今気づきました。
この人は恐ろしく商売上手なんですね。それが分からなかった。


No.20 5点 白夜行
東野圭吾
(2017/10/13 22:34登録)
面白いけど、長い。
長さが苦痛にならないのはさすがの力量だけど、長い。
正確に言うと、こんだけ長いならもうちょっと具体的に書いても良い部分があるでしょうというのと、後半になると各エピソードの流れとオチが推測できるようになってしまうのがキツい。「最初は警戒→でもすぐ色仕掛けで陥落」がバレバレなので…。あるときは色仕掛け、あるときは破綻への工作みたいに仕掛けのバリエーションを期待してはいけないのだろうか。
オチはああするしかないとは思うけど、あっさり。


No.19 6点 フィッシュストーリー
伊坂幸太郎
(2017/10/13 21:41登録)
この作者のオサレ感が良い方に作用している短編集。
表題作はバンドマン達の下りが長すぎることに目をつぶれれば素敵な話。
おすすめ。

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