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ミステリの祭典

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寝呆眼子さんの登録情報
平均点:7.07点 書評数:59件

プロフィール| 書評

No.39 5点 樒/榁
殊能将之
(2002/09/19 20:41登録)
これまでの4作と比べると、破壊力に欠けるかな。なんとなく、問題作の狭間の間奏曲といった雰囲気です。これが、嵐の前の静けさ、ということを祈っています。


No.38 8点 ハサミ男
殊能将之
(2002/09/19 20:37登録)
素直に読み進み、素直に騙されました。
叙述トリック自体は、それを意識しながら読みましたが、それ以外の細かなところにも本格らしい(?)味があって、楽しめました。個人的には、第2作(美濃牛)よりもこっちが好みです。


No.37 5点 斜め屋敷の犯罪
島田荘司
(2002/09/15 14:49登録)
「占星術・・」の勢いで、こちらも続けざまに読みました。ただ、屋敷の図を見た瞬間に、「まさかこれでは」と思った通りのトリックで、まったく驚くことができませんでした。というわけで、こういった作品は好きなのですが、低評価です。「一発大技は、決まってこそ」を実感させられました。純粋に驚きたかった...


No.36 10点 占星術殺人事件
島田荘司
(2002/09/15 14:43登録)
実は、友人に薦められて綾辻作品(十角館)を知ってから、その本の推薦人である島田さんの作品を読むようになりました。確かに、あの時代にこの作品は受容されにくかったんだろうな。作品自体にも、もちろん満足していますが、何より、この作品がそれ以降のミステリに及ぼした影響を考えたら、この点数以外はつけられません。


No.35 8点 一の悲劇
法月綸太郎
(2002/09/15 14:16登録)
いろんな作家が誘拐モノを書いていますが、個人的には、五指に入る作品です。これまでに書評を書かれた方もおっしゃっていますが、この作品において、「名探偵」は、たしかに必要なかったと思います。もっと別の、効果的な登場人物にこの役をふっていたら、さらに質が上がったのではないでしょうか。ただ、それでは「のりりん」らしくありませんね...


No.34 9点 密閉教室
法月綸太郎
(2002/09/15 14:09登録)
もちろん、今の法月さんの方が、ミステリとして、格段に良い作品を書いている。でも、個人的な「愛着」という点では、氏の作品で、これの右に出るものはない。読んだのが、大学2回生の頃で、登場人物と年齢が近かったせいもあるのでしょう。
また、トリック等はその時点でまったくわからなかったが、ある記述から、殺人犯だけが判ってしまった、という不思議な経験をした作品でもあった。


No.33 9点 奇想、天を動かす
島田荘司
(2002/09/15 13:54登録)
島田荘司最後の傑作、と思っています。
不可解な謎、鮮やかな解決、物語としての面白さ、どれも優れている。これを読んだ頃は、島田さんの作品はずっと追っかけようと思っていたのですが...島田さんの過去の作品を読み漁りつつ、新作を心待ちにしていた、古きよき時代の話です。


No.32 9点 法月綸太郎の功績
法月綸太郎
(2002/09/09 12:57登録)
受賞作の「都市伝説パズル」もさすがですが、「縊心伝心」は、きっと「これ」がトリックのキーになるのだろうな、と判っていても、その解明のステップの鮮やかさに驚かされました。「中国蝸牛・・」だけはちょっと落ちるかな、と思いますが、全体のレベルも高く、お買い得の短編集だと思います。
次は長編「何首に・・・」の完成を心待ちにしています。


No.31 8点 嘘つきパズル
黒田研二
(2002/09/09 12:47登録)
正直、表紙で「ひいて」いたのですが、あまりにもいろんなところでの評価が高いので買ってしまいました。昔の横田順彌が、長編のミステリを書いたとしたら、こんな感じなのかな、と思います。「おばか」で「お下品」なのも、許容範囲?ですし、ミステリとしても、十分に面白く読みました。でも、読んでいる間、ブックカバーは外せなかった...


No.30 2点 夏と冬の奏鳴曲
麻耶雄嵩
(2002/09/06 20:19登録)
やはり、というか、評価はまっぷたつですね。前作は、鮮烈なシュートが決まった!という印象でしたが、この作品は理解の範囲を超えていました。


No.29 9点 龍は眠る
宮部みゆき
(2002/09/06 20:15登録)
作品への愛着、という点では、数多の宮部作品の中でも随一です。物語の中に「超能力」を無理なく取り込んでしまうのは、宮部さんの特技なのでしょうか?心あたたまる部分も多いものの、妙に切ない気持ちにさせられた作品です。


No.28 9点 人格転移の殺人
西澤保彦
(2002/09/04 20:57登録)
はじめて読んだ西澤作品だったのですが、いっぺんでファンになってしまいました。SFも守備範囲の私としては、最初に手に取った作品がこれだったことが、ラッキーだったなあ、と思っています。
(ややネタバレ)

西澤作品の中では、環状に連なっていると思っていたもののどこかにボタンの掛け違えがあって、という設定のものが多いですが、これはその中でも秀作だと思います。


No.27 9点 七回死んだ男
西澤保彦
(2002/09/04 20:51登録)
SFとミステリの融合というと、Iアジモフの「鋼鉄都市」などを想像していたのですが、この作者の作品においては、SF的な設定はあくまでも器であって、それ以上でもそれ以下でもない。「吹雪の山荘」パターンなど、ある特定の状況でのミステリのヴァリエーションの一つなのでしょう。こんなゴタクはさておき、とても楽しませていただきました。西澤さんのSF的作品の中では、「人格転移の殺人」と並んで、ベストだと思います。


No.26 8点 秘密
東野圭吾
(2002/09/03 12:57登録)
北村薫さんの「スキップ」も好きな作品ですが、物足りなさを感じる部分がありました。その幾ばくかを、この作品が補完してくれたような気がします。ただ、映画は見なければよかった...


No.25 6点 レベル7
宮部みゆき
(2002/09/03 12:53登録)
読んでいる間、なんとなく、岡嶋二人さんの「クラインの壷」を想起させられました。ただ、あちらと比較してしまうと、ちょっと足りないかな、という印象です。


No.24 9点 我らが隣人の犯罪
宮部みゆき
(2002/09/03 12:50登録)
宮部さんにハマッたきっかけとなった短編集です。「サボテンの花」は、トリック(?)自体は目新しいわけではありませんが、こんな涙腺が弛むような使い方をされるとは...個人的には、表題作の痛快さがもっとも好きです。


No.23 4点 浦賀和宏殺人事件
浦賀和宏
(2002/08/31 10:27登録)
メタミステリって、一概に悪いとは思いませんが、シェフの腕にだいぶ依存しますね。これが、はじめて読んだ浦賀さんの作品だった、というのも、評価を下げている一因なのかもしれません(過去の作品を知っていれば、もう少し楽しめたのでしょうか?)。


No.22 7点 人形はこたつで推理する
我孫子武丸
(2002/08/30 20:06登録)
こういうタイプの作品は好きなんです。軽いノリなんだけど、ミステリの骨格はしっかりしている。辻真先の初期作品と共通するものを感じました。


No.21 8点 世界は密室でできている。
舞城王太郎
(2002/08/30 20:01登録)
面白かった。とっても面白かった。読んでいて楽しかった。でも、おそらく私は古い世代の人間なのでしょう。美しい謎解きものと比べてしまうと、ちょっと割り引いてしまいました。前の2作も買いに行こうっと。


No.20 4点 レイクサイド
東野圭吾
(2002/08/30 19:58登録)
かなり早い段階で、真相に気づいてしまったせいか、まったく盛り上がれずに終わってしまいました。東野さんの作品としては、はじめてハズレを引いた気分です。

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