浦賀和宏殺人事件 |
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作家 | 浦賀和宏 |
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出版日 | 2002年05月 |
平均点 | 5.23点 |
書評数 | 13人 |
No.13 | 3点 | じきる | |
(2022/04/09 22:36登録) うーん、これは色々と酷い……。 浦賀ファン向けの悪ふざけですね。 |
No.12 | 5点 | zuso | |
(2021/05/22 22:56登録) 浦賀作品を読んだことが無い人、作者のイメージに知識が無い人にはミスディレクションが効果を上げないように書かれている。クリスティーの「メソポタミヤの殺人」と同じでセルフイメージをトリックに用いているため、いくつか他作品を先に読むことをおすすめする。 |
No.11 | 6点 | メルカトル | |
(2020/01/26 22:28登録) ミステリ作家浦賀和宏は悩んでいた。次作のテーマは「密室」。執筆が難航するなか、浦賀ファンの女子大生が全裸惨殺死体で発見される。彼女が最後に会っていたのは浦賀和宏!?そして…その裏にはもうひとつの事件が?愕然の結末!永遠のテーマ「密室トリック」に挑む講談社ノベルス20周年書き下ろし。 『BOOK』データベースより。 講談社ノベルス20周年記念企画袋綴じ『密室本』の一冊。 密室と言えるのは、ほぼ全編YМO塗れのページ数にして僅か16ページの作中作(真相はかなりショボい)であり、他は浦賀らしさが存分に感じられる本格ミステリです。まさにタイトル通りの内容ではありますが、そこはそれ作者らしく捻くれまくっています。初めてこの作家の作品を読む人は、浦賀和宏ってこんな嫌な奴なのだろうかと、真剣に思い悩むかも知れませんね。それこそが作者の狙いであり、術中に嵌ったってことになります。いずれにしてもファン必読の書であるのは間違いないと思います。 御手洗潔や二階堂蘭子、法月綸太郎、鹿谷門実らを揶揄する場面があったり、自作の名探偵マルコシを出してきたり、まあ色々とやってくれます。メタな要素をも取り入れ、禁断の一発芸を披露するなどサービス満点の内容となっています。 個人的には『密室本』の中では舞城王太郎の『世界は密室でできている。』の次に良く書けている作品だと思います。派手さはないけれど、後からジワジワ来ますね。 |
No.10 | 3点 | 江守森江 | |
(2010/06/28 23:13登録) 図書館がネット予約など無く棚に並んだ本を借りる時分に、パチンコ屋の開店前に並ぶ時間の暇つぶし用に、タイトルに惹かれて手に取った。 暇つぶしにすらならない強烈な作品で、以降作者と接する事はヤメタ。 この作品の時点で固定ファンが存在し、そこを相手に限定した様な作風では一見さんにはどうにもならない! 遊び心の方向性が内輪に向かっては、外野は楽しめない。 ※マトモな書評にならない事から作風を察して下さい。 |
No.9 | 7点 | 深夜 | |
(2008/03/05 23:52登録) 前半は笑わせて、後半は驚かす。すごい作家だ。 |
No.8 | 5点 | ぷねうま | |
(2007/09/20 23:07登録) 内輪感と作者の個人的趣向満開な作品。んで、ミステリ部分も結構ムチャやってて、「ついてきたくなきゃついてこなくていいぜ!」臭がプンプンするぜ! 僕は近年のメフィスト賞事情もYMOもメタミステリも全部好きなので完全についていけました。 でも5点な、なんか残念な作品。 |
No.7 | 8点 | フリップ村上 | |
(2003/08/24 22:44登録) 究極の自己満足勘違い野郎のウサ晴らし罵詈雑言集と見せかけておいて、相手の懐下から巴なげを仕掛けるが如き怒涛の大ドンデン返しに突入。 こいつをメタと評価するならば、なによりも『浦賀ブランド』に対するミステリ文壇守旧派の持つパブリックイメージを逆手にとった構造そのものがキモ。左手で仕込みをする時は右手を見せろ的ミスディレクションの基本を、いつの間にやらシッカリ手にいれてます。最初の10ページ読んで「なんじゃこいつは腹立つなぁ」と思った人ほど楽しめるかも。(ただし、基本としてメフェスト賞を中心とする近年のミステリ界の動きが基礎知識として要求されるあたりは、やっぱり一般向けとは言い難いか……) |
No.6 | 7点 | クールガイ | |
(2003/07/25 01:40登録) 密室ものの中では1,2を争えるんだけどね。 |
No.5 | 5点 | okuyama | |
(2002/10/31 00:25登録) 勘違い野郎(失礼!)、と思っていたら、まさに勘違いでした。そっかそっか・・・。この作品は人に説明しにくいですね。 著者の遊び心で書かれた作品、でしょうか。作中作の注釈を見ると、ラストの部分が見えてしまうのですが、これも引っかけだったんですね。アッサリと楽しめました。 |
No.4 | 4点 | 由良小三郎 | |
(2002/09/10 19:01登録) 例にだす作品が、あまりポピュラではないのですが、雰囲気や構成から竹本健治の「ウロボロスの偽書」を思い出して、「ウロボロスの偽書」よりよくないと思った訳です。より短いのでものたりないのと、気分転換の部分が少なくて、陰惨な印象に終始するのが不満です。 物理トリックのきらいな作家が、密室もの書かされる不満が終始語られますが、それでも別のやり方あったような気がします。 |
No.3 | 4点 | 寝呆眼子 | |
(2002/08/31 10:27登録) メタミステリって、一概に悪いとは思いませんが、シェフの腕にだいぶ依存しますね。これが、はじめて読んだ浦賀さんの作品だった、というのも、評価を下げている一因なのかもしれません(過去の作品を知っていれば、もう少し楽しめたのでしょうか?)。 |
No.2 | 4点 | しゃん | |
(2002/05/15 12:44登録) 構成の見事さには驚かされたが、文章はあまり私には合わなかった。 キャラクターも魅力的とは言えず、緻密な描写もなされていないように感じられ感情移入がしにくかった。 |
No.1 | 7点 | けるる | |
(2002/05/14 23:03登録) すごいです。帯文句が「ミステリでここまでやるのは果たして許されるのか!?」。実験的過ぎるくらいに実験的。許されるのでしょうか?この小説は・・・。 面白かったですけれど。YMOの話が沢山出てくんだけど。YMOについてはまったく詳しくなれませんでした。 |