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ミステリの祭典

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ミステリ初心者さんの登録情報
平均点:6.16点 書評数:416件

プロフィール| 書評

No.76 7点 ロートレック荘事件
筒井康隆
(2014/02/05 14:54登録)
 ネタバレがあります


 伏線がとても多く、最後に作者が回収してくれる。他の叙述ミステリ系も、最後に回収ページを作ってくれるといいなぁ。
 ロートレック荘面図のギリギリのヒントが、最も好きな点です。

 あえて欠点を探すと、メイントリックがポピュラー(?)すぎる。登場人物紹介がない点と1章の文から、叙述トリックを予感する人が多いと思う。(自分は荘図面で確信しました)。ヒント過剰な気がします。
 最後はちょっとだけ後味が悪いです。

 そういえば、裏表紙にメタミステリーと書いてあったんですが、これは書いては いけないのでは??


No.75 6点 46番目の密室
有栖川有栖
(2014/02/05 07:55登録)
 ネタバレを含みます

 「どうやって殺したか?」が楽しめる作品でした。かつ、足跡の問題は、ロジックも楽しめると思います。
 密室がつくタイトル、被害者が密室ものの巨匠。ハードルがあがりまくりました。改めて考えると、ミスリードだったか

 以下、不満点。
 密室が犯人の意図したものでない(地下室)。密室ものでなかった(すごいの期待してた・・・)。
 犯人に偶然の不幸が起きる(推測はできる)。
 トリックもそんなにびっくりするものじゃなかった(自分はわかりませんでした)。
 星火荘の地図をつけてほしい。トリックに関係あってもなくても、地図をつてもらうと、格段に読みやすくなります。
 火村とアリスのキャラが好きになれない。


No.74 6点 ここに死体を捨てないでください!
東川篤哉
(2013/05/27 12:57登録)
 大好きなシリーズです。読みやすさがすごい。一瞬で結末まで行きました。カバーのデザインも好みです。
 それに対して、トリック部分は、あまり好みではなかったです。


No.73 9点 オランダ靴の秘密
エラリイ・クイーン
(2013/05/27 12:22登録)
ネタバレをしています


 前作、前々作と同じく、犯人当てが楽しめる作品でした。安心して犯人当てを楽しめる=犯人が1人に断定できる作品です。
 前作や前々作よりも、さらに読みやすくなっています。この作品の犯人の犯行方法は、ちょっと大胆で面白く、だれません。さらに、おそらく訳者の腕があがった??読みやすい日本語になっていました。
 読みやすかった為か、難易度が低いのか、自分でもそこそこ謎が解けました。第2の殺人はヒントが大きくてキワキワですね。殆ど当たらない自分がそこそこ分かったので、難易度のたかいものを求めている人には向かないかも。
 嫌いな部分をあげるとすれば、犯人に共犯者がいること。ただ、犯人当ての邪魔にはなっていません。

 完成度の高い、本物の本格推理小説でした。
 ※ちょっと印象が変わり再評価


No.72 6点 フランス白粉の秘密
エラリイ・クイーン
(2012/12/25 15:10登録)
 細かいロジックが最高の作品。推理小説らしい推理小説。

 ただ、犯人を特定するロジックがわかりづらかったというか、あまりピンとこなかったです。細かすぎてついていけない気味でした。こりゃ、犯人は当てられないや。自分が頭が悪いだけかもしれないけど。前作のほうが好みです。

 あと、めちゃくちゃ読みづらかったです。訳が古く、読みづらい日本語だったり。物語に起伏がなくダレやすかったり。

 ※新訳がでてるみたいですね! もし新訳を読んだら、評価を変えるかもしれません(7くらいに)


No.71 5点 幽女の如き怨むもの
三津田信三
(2012/09/02 00:50登録)
ネタバレをしています。



 シリーズの新作で、長編で、なにやらそそられる設定だったので、期待していました。面白かったのですが、少し期待はずれでした。本格度は低めです。かといって、ホラー要素もそう多くありません(遊郭の世界が一番怖かった)。

 一番大きな謎が、あまりよくないというか、びっくりしない。長編では、最も意外度が低かったです。
 あと、犯人の行動は成功するように思えません。
 ヒサクラもヒザクラも似てるでしょう。萩原と荻原ぐらい似てます。

 このシリーズのファンなので、若干辛めの点かもしれません。


No.70 7点 火刑法廷
ジョン・ディクスン・カー
(2012/08/16 11:21登録)
 ネタバレあるかもしれません。

 引きが最高ですね。紹介文を読んだとたんに買いましたw。
 ラストについて、ミステリは本の中で成り立っているなら良いです。問題は、その結末でないと説明がつかない作品かどうか?ということ。ちょっと覚えてないです・・・再読したらまた評価しなおします。
ぶっちゃけると、おそらくは、作中作・夢オチとまったく同じです(で、いいはず)。そうでなければならない理由がすべて。 作中作・夢オチはなんでも成り立ってしまうから


No.69 5点 ポケットにライ麦を
アガサ・クリスティー
(2012/08/16 11:11登録)
 自分には、ちょっと長かったです。ラストはちょっと泣けました。泣かなかったけど・・・


No.68 6点 もの言えぬ証人
アガサ・クリスティー
(2012/08/16 11:08登録)
 かなり昔に読んだ作品のためか、この作者の作品にしては、内容を思い出すのに苦労しました。

 オリジナリティーはあると思います。


No.67 6点 スタイルズ荘の怪事件
アガサ・クリスティー
(2012/08/16 11:05登録)
ネタバレあります。


 犯人が意外でした。話の持って行き方が上手い気がします。この人の作品は、結局忘れてしまったものもありますが、この作品は覚えています。ポアロの行動は良いミスリードで、だまされました。

 薬剤師っぽい作品ですが、すこし専門知識が要るような気がします。そこが少しマイナス。


No.66 7点 ナイルに死す
アガサ・クリスティー
(2012/08/16 11:01登録)
 長い! でも面白かったです。 しかし、長い!

 恋愛要素がつよい気がするので、女性にお勧めかも?女性なら苦なく読めるはず(偏見か?)

 犯人は、個人的に、っぽいひとでした。トリックが魅力だと思います。長い割りにワンポイントなトリックだったように記憶してます。


No.65 6点 ABC殺人事件
アガサ・クリスティー
(2012/08/16 10:57登録)
 他にすごい作品が多いせいで少し辛めになってしまっているかもしれません。

 読んだ当時は、この作者の作品の中で一番読みやすく、もっと評価が高かったです。ABC順に殺されていくなんて、考えただけでも面白い! ただ、出オチ感もあります。


No.64 8点 獄門島
横溝正史
(2012/08/16 10:08登録)
ネタバレあります

 後の推理小説に影響を与えていると、自分では思っているので大きく加点。

 横溝作品はどれも雰囲気が最高で、この作品も難なく読めました。特に惹かれる設定は、犯罪者の子孫の島の人々。犯罪者の子供は犯罪を起こすとか、そんなこと言っているわけでなくて、雰囲気の話。異常が過半数を超えると正常になるとかそういう話も好きです。
 3つほど主要な事件が起きますが、それぞれしっかり面白いです。それにしても金田一は3人が死ぬことがわかっても、防げないんですね。もう張り付いて見張れば一人ぐらいは・・・。
和尚の「気が違っているが仕方ない」発言は、気→木の間違いで、本来は梅でないものに吊るす予定だったのかと思ってました。この手のトリックは大好き。金田一の視点なら、気と表記されてもOK。

 以下、嫌いな点。おもに、犯人当てを邪魔するもの。

 ■共犯者が多い。作品の雰囲気から、共犯はありそうだと思ってましたが、やっぱりでした。一つ一つはすべて一人の人間の仕業なのですが、それがかえって共犯説から離れてしまう。できれば一人の人間の犯行がいい。
 ■闖入者の存在。いろんな作品で出てくる要素だけど、できれば主要事件の他に事件を絡ませないでほしい。
 ■見立て殺人の意味は? 犯行メンバーが俳句好きだから? 己の犯行を他のメンバーに伝えるため?
 ■犯人による探偵へのヒント。フェアじゃない、卑怯だってなんだ??これをされると、犯人当てはかなり困難。
 ■犯行動機。これは場合によっては良い点かもしれませんが、あんまり好きじゃない。
 犯人当ては楽しめないかも。

 和尚の「殺しても良い人間だった」ってなんだよ!何にも罪がないのに、この糞坊主! 曹洞宗なめんな!
気違いという単語が結構出てくる作品が多いですが、気違いなら死んでもいいという作風は気分が悪いです。長文すいません
 


No.63 7点 星を継ぐもの
ジェイムズ・P・ホーガン
(2012/08/12 19:29登録)
 自分が、初めて買った本です。当時は、あまり推理小説を知らなかったので、SFとして読んでいました。
二転三転する考察がとても面白く、ロジック重視の本格推理小説の気がある気がします。

 ミステリをよく読む今では、昔と印象が違うかもしれません。再読したら評価が変わるかも

 


No.62 4点 チーム・バチスタの栄光
海堂尊
(2012/08/12 19:24登録)
 下巻から出てくる?、白鳥の話がとても面白かったです。
ミステリ部分では、ちょっと専門知識が要るような気がします。

 読み物としては面白かったけど、ミステリとしてはイマイチでした。


No.61 5点 ファンタズム
西澤保彦
(2012/07/28 12:14登録)
 自分にはちょっと合いませんでした。そんなに昔に読んだ本ではないのに、あんまり印象に残ってません


No.60 6点 長い家の殺人
歌野晶午
(2012/07/28 12:09登録)
 面白かったです。ただ、ミステリファンなら、地図を見ただけである程度予想できるような気がします。それに、少しだけ強引なトリックかなと思ったりします。

 斜めの屋敷より、長い家のほうが全然面白い


No.59 7点 フリークス
綾辻行人
(2012/07/28 12:03登録)
 いろいろなタイプの作品があり、かなり楽しめました。

 一番最後の作品がもっとも好きです。じっくり考えて推理すればよかったです。犯人を当てられなかったとしても。


No.58 7点
麻耶雄嵩
(2012/07/28 11:59登録)
ネタバレあります。


 かなりいろいろな要素を盛り込まれています。この人の作品は、全力で読者を騙してきます。完全にだまされました。メルカトルの神のような登場が面白かったです。

 鬼子のついて、その特徴は気付いたのですが、そんなことありえるかな?と疑問。ただ、普通は異常なことも、多数になればそれが正常になる、というところは面白いです。

 叙述トリックもかなりよかったです。まるで生き返ったかのように感じる演出もいいです。後で見返すと、大胆なヒントが沢山有ります。

 おおきい叙述トリックと、犯人当てがあまり関わっていないように思える点と、キャラクターの名前が良くない(ネタがばれる)点があり7点にしました。


No.57 7点
麻耶雄嵩
(2012/07/28 11:47登録)
ネタバレあります。


 ものすごく、いろいろな要素が入っていて、間違いなく良い作品。

 二つの、大きな叙述トリックがあると思います。これまでは読者にだけ伏せられているタイプのトリックが多かったですが、登場人物にだけ伏せられたトリックなんて斬新! 
ただ、もうひとつ叙述トリックのほうが重いと思います。いつの間にかに叙述がすり替わっているのは、自分では一生当てられないです。無口だな~と思うぐらいでした。盗聴を使うところが非常にうまいなと思います。

 6点にしたのは、大きいトリックが犯人当てとそんなに関わってないような気がしたのと、結末が嫌いだからです。
※あとから書評を見返したのですが、6は低いかと思い加点しました(笑)

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