home

ミステリの祭典

login
蟷螂の斧さんの登録情報
平均点:6.10点 書評数:1696件

プロフィール| 書評

No.56 5点 密閉教室
法月綸太郎
(2011/11/10 12:51登録)
(若干ネタバレ)基本的に一つの動機、一人の犯人が面白い。本作品は違うが、例えば共犯などはいろいろなもの(アリバイ・動機・トリック等)が複雑になり、その分謎は多くなるが、読み終わった後の満足感は半減する。本作品はそのような感じの印象を受けました。


No.55 3点 六番目の小夜子
恩田陸
(2011/11/07 17:36登録)
ミステリー物として期待して読んでしまったので、この評価です。若干ホラー・ミステリー的要素の入った青春小説と思います。


No.54 10点 頼子のために
法月綸太郎
(2011/11/06 15:05登録)
読後感を一言でいえば「凄い」です。重厚な小説を読んだ後の心地よさを感じることができました。題材自体は、けして心地よいものではありませんが、そういったものを感じさせない筆力があると思いました。


No.53 4点 扉は閉ざされたまま
石持浅海
(2011/11/04 17:43登録)
刑事コロンボのようです。扉が閉ざされたままの理由を、最後までひっぱて行くのですが、その理由が明らかになった時、期待したほどのインパクトはなかった。偽装工作の段階で重大ななミスを犯してしまっているので、これではすぐバレてしまうのでは?


No.52 8点 人形はなぜ殺される
高木彬光
(2011/11/03 12:43登録)
最初の首無死体のトリックはすぐ判ったが、タイトルである人形はなぜ殺されるのかが、ずっと判らず最後まで楽しく読めた。だだ、神津恭介のうろたえブリが気になって反って邪魔な感じがした。学生時代「刺青・・」「白昼・・」は読んでいたが、本作品は知らず、本サイトに感謝します。


No.51 5点 ダリの繭
有栖川有栖
(2011/11/01 13:25登録)
ミステリーとしては、普通で驚き等はなかった。ただ、ダリが好きなので読んでみました。ダリの思想、生涯とその心酔者である宝石チェーン社長の行動をダブらせたところがミソなのでしょうか。


No.50 5点 プリズム
貫井徳郎
(2011/10/30 20:37登録)
フーダニットとしての試みとしては面白いとは思いますが、チョコレートを贈った人物の視点からの記述がないので、これでは単なる事故で終わってしまいます。仮説の中に真実がなければ、読者も推理できません。事故ならフーダニットになりませんし・・・。


No.49 7点 そして誰もいなくなる
今邑彩
(2011/10/29 08:42登録)
「裁かれざる犯罪」を誰がどう裁くか?。メインの事件では捜査が遅々として進まず甘いと思いつつ読んでいましたが、ひねりのあるラストで見事解決。


No.48 8点 クール・キャンデー
若竹七海
(2011/10/28 08:10登録)
中編の青春物で、重厚感はないものの構成はよかった。短編集ではロアルド・ダール氏や阿刀田高氏が好きなので、このブラック・ユーモアを彷彿させるラストは気に入りました。ほぼ同時期発売の「噂」(荻原浩氏)もラスト一行が同様であったので、同評価としました。


No.47 4点 花窗玻璃 シャガールの黙示
深水黎一郎
(2011/10/27 08:45登録)
題名に魅かれましたが、ランス大聖堂についての講義とカタカナを漢字で表記することが主で、ミステリーは付け足しのような気がしました。二つの謎の死もバラバラで、ミステリー度の点からは?マークがつきます。動機も最近の海外ミステリーで多く扱われるもので、あまり好きではありません。


No.46 9点 斜め屋敷の犯罪
島田荘司
(2011/10/24 14:34登録)
仕掛けが大胆でいいですね。庭の模様の謎かけで、犯人の動機をミスリードされながら読んでしまいました(笑)。その謎かけも最後できっちりとした理由があり納得(美しい)。美術館で何回か観ているのに・・・。御手洗のキャラもよく、思わず声をあげ笑ってしまいました。満足です。


No.45 5点 封印再度
森博嗣
(2011/10/22 19:59登録)
恋愛小説風で楽しめました。「すべてがF・・・」では同じ登場人物でありながら、人間性が感じられなかった。本作の方が人間味が出ており良い気がします。全体的に良くまとまっていますが、子供の証言には大きな?マークがつき、この評価となりました。


No.44 5点 黒いトランク
鮎川哲也
(2011/10/21 10:32登録)
当時のアリバイ崩しとしては、傑作でしょう。ただトランクについては複雑で、私のような流し読みでは理解できませんでした。ミステリーとは関係ないところで、好きな作家「石川達三」氏の”日蔭の村”が出てきたりして、懐かしい気分になりました。またラストの「ふるさとは遠きにありて想うもの」のくだりも気に入りました。


No.43 6点 星を継ぐもの
ジェイムズ・P・ホーガン
(2011/10/17 21:35登録)
SFはやはり映画に限ると思ってしまいました。映画「猿の惑星」「2001年宇宙の旅」の方がインパクトがありました。SFは読書より映像、スジを単純に楽しむ方が私には合っています。本作品はフィクションだからスジとしては面白いのかもしれませんが、何か物足りなさを感じました。人間ドラマがないからか?。


No.42 7点 鏡の中は日曜日
殊能将之
(2011/10/12 18:27登録)
「ハサミ男」より本作品の方が好きです。(ネタバレあり)叙述トリックが5つ?も用意されています。前記作品のメイントリックも使用されていますが、その他のトリック(誤認)の方がメインだと思いました。


No.41 7点 さらわれたい女
歌野晶午
(2011/10/12 18:00登録)
1991年作品ということで、自動車電話が出てきたり、懐かしい感じがします。初期?の作品らしく正攻法で書かれているという印象を持ちました。題名、本文1行目にインパクトがあり、内容も楽しめました。


No.40 5点 そして二人だけになった
森博嗣
(2011/10/11 08:46登録)
評価が分かれていたので読んでみました。前半から後半まで9点(かなり面白い)、ラスト1点で5点となりました。印象は「ああもったいない。良い作品なのに・・・」です。やはり、ラストで評価が分かれてしまう作品の典型ですね。


No.39 9点 過ぎ行く風はみどり色
倉知淳
(2011/10/08 09:17登録)
まず題名がいいですネ。倉知作品は、「星降り・・・」に続く2作品目ですが、独特の作風でほのぼの感があります。メイントリックは、何かおかしいなと思いつつ読んでいましたが、なるほどそう来たかと完全に騙されました。


No.38 4点 姑獲鳥の夏
京極夏彦
(2011/10/01 21:03登録)
食わず(読まず)嫌いで、京極作品は初めてです。中盤までは結構良かったのですが、やはり後半は肌に合いませんでした。夢、精神、人格等によるラスト(オチ)のあるミステリーは多くありますが、どうも好みではありません。


No.37 9点 霧越邸殺人事件
綾辻行人
(2011/09/28 20:24登録)
読み応えがあり、綾辻作品では「十角館」に次ぎ好きな作品です。霧越邸の住人が怪しげで、劇団員との対比もおもしろい。霧越邸の雰囲気も幻想的でいいです。解決編も丁寧で解りやすいし大変満足です。

1696中の書評を表示しています 1641 - 1660