| take5さんの登録情報 | |
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| 平均点:6.61点 | 書評数:424件 |
| No.384 | 7点 | 杉森くんを殺すには 長谷川まりる |
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(2025/08/07 16:57登録) 杉森くんとは、どんな人物なのか なぜヒロは殺そうとしているのか ヒロの周りの友達やミトの存在は 読んでいくと次第に各々の世界が 捉え方が現れてくる。と同時に、 私達の捉え方も認知されてくる。 グリーフケアの話ですと一言では 括れない、様々な気付きを与える 大変興味深いYAコーナーの本です 多くの人に知って頂きたいです。 |
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| No.383 | 8点 | 水を縫う 寺地はるな |
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(2025/08/06 13:39登録) 作者登録済みで作品は未登録。 寺地はるなさんの小説の中では 限りなくミステリーから遠いと 分かっていますがお許し下さい 水を縫うとは、どういう意味か 6つの作品を読み進めていって 全体像が浮かび上がって初めて 静かな余韻と共に分かりました 気持ちの齟齬を越える人の営み その厳しさと美しさを感じます |
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| No.382 | 6点 | ぼくらの先生! はやみねかおる |
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(2025/08/05 16:30登録) 子ども向け≠簡単な子ども騙し =子どもでも読める真理あり 小学校の先生を定年退職してから10年 思い出の数々を妻に聞かせる主人公が、 妻の推理で当時の真相に気付いていく。 アームチェアディテクティブの作品です。 妻が名推理。マープルのようなものです。 夫の性格を加味して、語られた出来事を、 再構築していく。はやみねさんご自身が、 教員だった事からそれぞれの出来事には、 説得力があります。教員研修推薦図書!? |
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| No.381 | 6点 | 花とアリス殺人事件 乙一 |
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(2025/08/05 12:44登録) 20年前に岩井俊二監督の『花とアリス』 10年前に『花とアリス殺人事件』乙一作 今年2025年に小説として読んでいます 花とアリス二人が不思議な雰囲気のままに 穴開きしユダのミステリーを解いていく話 刑事と作家の離婚も何もかも成る様に成る 何処か達観した、力の抜けた小説でした。 |
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| No.380 | 8点 | サクラ咲く 辻村深月 |
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(2025/08/03 20:37登録) 表題作を含む3つの作品が、 少しずつリンクする短編集。 『約束の場所、約束の時間』 中2が主人公で、初掲載は 進研ゼミ中学二年生講座で、 『サクラ咲く』 中1が主人公で、初掲載は 翌年の進研ゼミ中一講座で、 『世界で一番美しい宝石』 高校生が主人公で、又翌年 雑誌に掲載されたものです。 この順番で発表されて、この 順番で収録された事が大切。 主人公は各々が戦っています。 その戦いを美しいと思います。 私に辻村作品が刺さる理由が 本作品ではっきりしました。 後書きのあさのあつこさんが 簡潔明瞭に解説しています。 (以下引用) だから、驚愕するのだ。 辻村深月という作家の闘争に。 人の生の根本にある死と謎と 哀しみと不条理、そして、希望を 見詰め続け、刻み続ける膂力は 逞しく、眩しい。 (引用終わり) 表題作のミステリー、手紙の 主は誰だろうと、誰かを求め 誰かとつながっていく静かな 歩みに心揺さぶられました。 |
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| No.379 | 7点 | 図書館戦争 有川浩 |
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(2025/08/03 06:00登録) スティーブン・キングのホラーに 図書館警察というものがある様で 書評で本作品に触れられています 最近有川浩さんの阪急電車を読み こちらにも久しぶりに触れました 主人公のナイトと鬼教官の関係が 最後まで本人に明かされないのが よいです。爽やかな読書体験です |
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| No.378 | 5点 | そして五人がいなくなる はやみねかおる |
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(2025/08/01 10:20登録) ジュブナイル、夢水シリーズ第一弾 名探偵と三つ子の紹介から始まり、 最後は三つ子の伏線回収で終わる、 夏休みにぴったりのテーマも良い。 200ページですが1時間足らずで 読める、ミステリー導入本でした。 作者のミステリー愛が感じられます。 |
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| No.377 | 6点 | それは令和のことでした、 歌野晶午 |
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(2025/07/31 11:31登録) 葉桜など、作者が叙述に凝る作品と比べれば、 それは小粒な短編集ですが、まあ叙述の反転を 楽しもうと思えば楽しめるかなと。出来事が、 令和を象徴する事かというと首を傾げますが、 まあ東雲や辰巳の描写はそうかなと納得です。 |
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| No.376 | 9点 | 蜜蜂と遠雷 恩田陸 |
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(2025/07/30 09:42登録) 久しぶりに身体に染み入る読書体験でした。 若手ピアノコンクールを舞台に、人間の才能 運命、そして音楽とは何なのかを描き切る、 帯に作者渾身の最高傑作とあります。看板に 偽りなし。最高傑作だと思います。私には。 塵、明石、亜夜、マサル、それぞれの音楽が あり、またそれぞれの葛藤そして関わりの中 大きな変化進化がある。私が改めて思うのは 音楽のもつ力もそうですが、それを描き出す 小説の力です。小説ならシベリウスも描ける バルトークも描ける、「春と修羅」も描ける 頭で鳴らせるんですよね。読者各々の音楽が 鳴らせる小説の力。ミステリーでないから、 登録されてはいても書評がないのでしょう。 しかし、ここに登録してくださった方には、 心より感謝申し上げます。 有難う御座います。 |
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| No.375 | 7点 | かもめのジョナサン リチャード・バック |
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(2025/07/28 15:32登録) なぜ人は形あるものを求めるとき、 その本質から離れていくのだろう。 そのことを認知した刹那、そこに又 ジョナサンが現れる最終章。実は、 その第四章が、バックによって後に 書き足された章だというところが、 また「では本来は」と、ミステリー なんですよね。いやあこれは考える。 |
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| No.374 | 7点 | スティグマータ 近藤史恵 |
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(2025/07/27 12:20登録) サクリファイスシリーズ第5弾、 発行されている中では最新作品。 変化球を挟んで、チカのツールが ツール・ド・フランスが戻った。 一作目の感じに戻り、選手の心理 ミステリとしてよく出来ていた。 チカも年齢があるし、シリーズも あと一作くらいかなと思います。 実際のツールもフィナーレです。 |
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| No.373 | 6点 | キアズマ 近藤史恵 |
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(2025/07/26 14:56登録) サクリファイスシリーズ第4弾 舞台はかわり大学の自転車部へ 弱ペのテイストが入っている? 各々の若人が葛藤し、それを又 越えようともがく姿と自転車が よく合っていてよいです。だが サクリファイスからはひたすら 離れていきます。2時間で読了 |
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| No.372 | 6点 | サヴァイヴ 近藤史恵 |
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(2025/07/26 12:06登録) サクリファイスシリーズ第3弾。 チカや赤城のエピソード集です。 特に「プロトンの中の孤独」が 好きです。石尾の最後の台詞に ぐっと来ますが嗜好が私考すぎ。 パリ・ルーベのパヴェの描写が また良いんです。因みに現在は 2025ツール・ド・フランス 真っ只中で、最強ポガチャルも 心の中では色々あるのかと想像 それもまた楽しいです。進行形 |
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| No.371 | 7点 | エデン 近藤史恵 |
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(2025/07/25 19:26登録) ドニとニコラの関係の反転 そこだけミステリー的要素 それ以外サクリファイスの 続編という良さ一本で読書 ロード乗りなら凄さに感嘆 ミッコとチカの関係も良い 250ページを1時間半と 私も平地のTT並の速さで 駆け抜けました。次作以後 サヴァイヴ、キアズマ更に スティグマータを楽しみに 読みます。予約手配済み。 |
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| No.370 | 8点 | 阪急電車 有川浩 |
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(2025/07/24 15:45登録) 女の人は花嫁でもないのになぜ白いドレスを着ているのか。 鉄橋下の中洲に石積の「生」の字。どんな理由であるのか。 社会人彼氏がかけた、夜中に「助けて!」の電話の理由は。 一つ一つの小さな興味が、他人への眼差しが、絡み合って、 16もの短編その総体を乗せて阪急電車は走っていきます。 短編が緩やかにつながって一つの物語を紡ぎ、最後に至る。 読み終えた時に温かな読書体験を噛みしめる、そんな良書。 有川浩作品の中で、ミステリー色は薄いですが、必読です。 |
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| No.369 | 8点 | 十字架 重松清 |
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(2025/07/23 16:40登録) 先達の書評がありまして私も記します。 中学2年生の心情からその後の葛藤まで 重松清さんはよくここまで書けるなと。 尊敬、感嘆、一言では表せないですが、 深く心に残る作品。しかし読書ならば、 いずれは忘れてしまうものかもしれない 作品中の残された父に言わせたらまさに そういう事になります。テーマ「償い」 には、向き合うとか人の弱さとか様々な 葛藤が含まれますが、この作品も同様に 読み手の心をさらす鏡の様なものです。 |
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| No.368 | 8点 | アンハッピードッグズ 近藤史恵 |
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(2025/07/23 12:03登録) 近藤史恵の恋愛小説は珍しいので、 どんなものかと思いましたが正解。 素晴らしい描写。最後の反転驚愕。 パリの生活臭が事件の背景にあり、 主人公二人の関係に関わる新婚二人 よく描けていてよい読書時間でした。 |
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| No.367 | 7点 | 最愛 真保裕一 |
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(2025/07/21 19:03登録) 人の本当の強さとは何なんだろうかと、 この話を読んだ後に考えさせられます。 自分の弱さをさらけて誠実に生きる事。 単純にそう言えるのは、その立場の人。 本当に辛い境遇ならは、弱さを晒す前に 社会の側から晒しにかかるから余計臆病 そう臆病にならざるを得ないこと必定。 そこでは誠実さが、美しさより醜悪さに 見えるかもしれない。だからミステリー として、反転するのだと解釈しました。 |
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| No.366 | 7点 | 家族シアター 辻村深月 |
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(2025/07/20 13:47登録) 家族にまつわる短編集全7編 琴線に触れた順番に、 「1992年の秋空」 「孫と誕生会」 「タマシイム・マシンの永遠」 それぞれの作品が、 姉妹 祖父と孫 夫婦幼子父母祖父母 それぞれの葛藤を鮮やかに ラスト爽やかに描いていて 改めて辻村深月さんは 素敵な作品を書くなと思います。 余談ですが、 御本人の藤子・F・不二雄愛を 最後の作品の登場人物を通して 強く感じます。分かるな〜 |
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| No.365 | 8点 | いつか月夜 寺地はるな |
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(2025/07/10 03:21登録) 寺地はるなさんが好きです。 寺地さんの描く人間像には、 読者が自身の中にあるかつて もっていたもの、忘れていた もの、そして今気付かされる まの、それらが詰まっていて 突きつけられるのですが最後 優しさも感じるのです。救い ではない優しさ。それは共に 歩いた夜の散歩仲間がやがて 一人で歩き出すための力の素 ということです。名作です。 |
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