home

ミステリの祭典

login
阪急電車

作家 有川浩
出版日2008年01月
平均点8.00点
書評数1人

No.1 8点 take5
(2025/07/24 15:45登録)
女の人は花嫁でもないのになぜ白いドレスを着ているのか。
鉄橋下の中洲に石積の「生」の字。どんな理由であるのか。
社会人彼氏がかけた、夜中に「助けて!」の電話の理由は。

一つ一つの小さな興味が、他人への眼差しが、絡み合って、
16もの短編その総体を乗せて阪急電車は走っていきます。
短編が緩やかにつながって一つの物語を紡ぎ、最後に至る。
読み終えた時に温かな読書体験を噛みしめる、そんな良書。
有川浩作品の中で、ミステリー色は薄いですが、必読です。

1レコード表示中です 書評