| 阪急電車 |
|---|
| 作家 | 有川浩 |
|---|---|
| 出版日 | 2008年01月 |
| 平均点 | 7.00点 |
| 書評数 | 4人 |
| No.4 | 6点 | ミステリーオタク | |
|
(2025/11/05 21:24登録) 実は女性だと知って驚いた作者の比較的初期の非ミステリ作品。(つーか、この人ミステリの著作あるのかな) 非常に読みやすくて本当に短時間で読み終えてしまうが果たしてこれは短編集なのか? それとも掌編集? あるいは長編? 阪急電車とその停車駅を舞台に偶然交錯する様々な人達の人生。 恋の始まり、裏切りと報復、老練な人生観、ささやかな温かみ、DV、大人にも子供にもある排他集団、友情、成長・・・ そして本当の優しさ、本当の愛とは何なのか。 実に様々なライフストーリーが描かれ楽しませてくれるが、ただこれだけいろいろなことがあったのだから最後にはもう少し集大的な盛り上がりがあってもよかったかな、とも感じた。 |
|||
| No.3 | 6点 | ALFA | |
|
(2025/09/15 10:18登録) 話題作とは知っていたが、ハテ?ミステリー要素はあったかな? と思って読んだらやはり無かった。 16の連作短編で、登場人物が複雑に絡み合う構成の妙は楽しめる。 それぞれの話はサラリとした人生の機微。 いささか通俗的ではある。 |
|||
| No.2 | 8点 | まさむね | |
|
(2025/09/08 22:26登録) 阪急今津線を舞台に、緩やかに繋がる16短編。あー、いいね。純粋にいいね。恋の始まりも終わりも、グッとくるねぇ。登場人物一人ひとりの人生を応援したくなるねぇ。世間は色々あるけど、こういう小さな繋がりを積み重ねられるのなら、日本の未来はまだまだ明るいんじゃないか…そんな思いを抱きました。 ミステリか?と問われるとちょっとアレなのですが、前向きになれる、心地よい読書時間をいただいたので、この採点で。今津線には人生で2回しか乗ったことがないので、機会があれば、いくつかの駅に降り立ってみようかな。 |
|||
| No.1 | 8点 | take5 | |
|
(2025/07/24 15:45登録) 女の人は花嫁でもないのになぜ白いドレスを着ているのか。 鉄橋下の中洲に石積の「生」の字。どんな理由であるのか。 社会人彼氏がかけた、夜中に「助けて!」の電話の理由は。 一つ一つの小さな興味が、他人への眼差しが、絡み合って、 16もの短編その総体を乗せて阪急電車は走っていきます。 短編が緩やかにつながって一つの物語を紡ぎ、最後に至る。 読み終えた時に温かな読書体験を噛みしめる、そんな良書。 有川浩作品の中で、ミステリー色は薄いですが、必読です。 |
|||