| 阪急電車 |
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| 作家 | 有川浩 |
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| 出版日 | 2008年01月 |
| 平均点 | 7.33点 |
| 書評数 | 3人 |
| No.3 | 6点 | ALFA | |
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(2025/09/15 10:18登録) 話題作とは知っていたが、ハテ?ミステリー要素はあったかな? と思って読んだらやはり無かった。 16の連作短編で、登場人物が複雑に絡み合う構成の妙は楽しめる。 それぞれの話はサラリとした人生の機微。 いささか通俗的ではある。 |
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| No.2 | 8点 | まさむね | |
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(2025/09/08 22:26登録) 阪急今津線を舞台に、緩やかに繋がる16短編。あー、いいね。純粋にいいね。恋の始まりも終わりも、グッとくるねぇ。登場人物一人ひとりの人生を応援したくなるねぇ。世間は色々あるけど、こういう小さな繋がりを積み重ねられるのなら、日本の未来はまだまだ明るいんじゃないか…そんな思いを抱きました。 ミステリか?と問われるとちょっとアレなのですが、前向きになれる、心地よい読書時間をいただいたので、この採点で。今津線には人生で2回しか乗ったことがないので、機会があれば、いくつかの駅に降り立ってみようかな。 |
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| No.1 | 8点 | take5 | |
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(2025/07/24 15:45登録) 女の人は花嫁でもないのになぜ白いドレスを着ているのか。 鉄橋下の中洲に石積の「生」の字。どんな理由であるのか。 社会人彼氏がかけた、夜中に「助けて!」の電話の理由は。 一つ一つの小さな興味が、他人への眼差しが、絡み合って、 16もの短編その総体を乗せて阪急電車は走っていきます。 短編が緩やかにつながって一つの物語を紡ぎ、最後に至る。 読み終えた時に温かな読書体験を噛みしめる、そんな良書。 有川浩作品の中で、ミステリー色は薄いですが、必読です。 |
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