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ミステリの祭典

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スティグマータ
サクリファイスシリーズ

作家 近藤史恵
出版日2016年06月
平均点7.00点
書評数2人

No.2 7点 take5
(2025/07/27 12:20登録)
サクリファイスシリーズ第5弾、
発行されている中では最新作品。

変化球を挟んで、チカのツールが
ツール・ド・フランスが戻った。

一作目の感じに戻り、選手の心理
ミステリとしてよく出来ていた。

チカも年齢があるし、シリーズも
あと一作くらいかなと思います。

実際のツールもフィナーレです。

No.1 7点 ことは
(2022/07/19 00:24登録)
「サヴァイヴ」「キアズマ」と変化球がきた後、今回は「サクリファイス」「エデン」と同じ白石の語り。ああ、私は白石の語りが好きだ、と気づかせてくれた。
「サクリファイス」「エデン」も白石の語りだったからよかったんだな。抑制が効いていて、基本的に冷静で、けれどときに熱くなる。熱くなっているるときも、語り口は冷静。ああ、この語りいいなぁ。白石の語りでの続編を早く書いてほしい。
とはいえ、「サクリファイス」「エデン」とプロットとして似すぎている点は気になる。次回作は別のプロットにしてほしい。
最後に、本作を読んだとき、めずらしい経験があったので書いておきます。
本作は、本屋の店頭で文庫化したのをみつけたのだが、そのとき「早速読もう」と思って読みかけていた小説は一旦止めて、買い求めた本作を読み始めた。読んでみると、途中で重要なキャラとしてヒルダという人物がでてくるのだか、読むのを一旦止めた小説が、なんと「ヒルダよ眠れ」だった。ヒルダなんていう名前を小説で読んだのは他に記憶に無いのに、たまたまその2作をこんな風に読むなんて、「いやいや、どんな偶然だよ」と唖然とした。

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