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ミステリの祭典

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Q-1さんの登録情報
平均点:6.82点 書評数:95件

プロフィール| 書評

No.55 6点 麒麟の翼
東野圭吾
(2012/05/27 23:57登録)
ハードカバーは読みにくいし場所をとるので買わないのですが、
知人に新参者と一緒にもらったので読みました。
その帯びに依ると加賀シリーズ最高傑作とのことでしたが、
そう言われると少し評価を下げざるを得ません。

ストーリーにトリックどれも破綻なく書かれているのですが、
特に衝撃的な何かがあるわけでもなく、
ありふれた難易度のミステリだったかなと思います。

お父さんが会社の悪事の首謀者と思われたまま終わったのも読後感が悪かったです。


No.54 7点 新参者
東野圭吾
(2012/05/27 23:52登録)
小伝馬町のマンションで起きた殺人事件の物的証拠や状況証拠を各章ごとに紐解いていく構成は退屈せずに読めます。
ただ、章を追うごとに容疑者が消えてゆき、
真犯人にたどり着くための決定的な章もかなり後半なので、
殺人事件の犯人を当てるという意味ではあまり楽しめないかもしれません。


No.53 7点 赤い指
東野圭吾
(2012/05/27 23:49登録)
かなり重い題の作品。
親か子か究極の選択を迫られた夫の気持ちの揺れがよく伝わりました。


No.52 8点 悪意
東野圭吾
(2012/05/27 23:44登録)
正に騙された、やられた!というに相応しい作品。
私は悪意を見抜けませんでした。


No.51 7点 慟哭
貫井徳郎
(2012/05/27 23:41登録)
メイントリックはミステリ小説に慣れている方ならば丸わかりだったのではないでしょうか。
しかし、子供を失った親の藁をも掴む思いは凄くよく描かれていると思います。


No.50 6点 スコッチ・ゲーム
西澤保彦
(2012/05/27 23:38登録)
構成、ストーリー共によくできていました。
酔っぱらいとスコッチの謎も面白かったです。

しかし犯人はこいつかなっていうのは推理とは呼べない素人丸出しの消去法で予想できるのですが、
犯人の動機が常人には理解不能で、想像するのも厳しいと思われます。

論理的に推理して犯人を当てた方は殆どいらっしゃらないのではないでしょうか。


No.49 5点 麦酒の家の冒険
西澤保彦
(2012/05/27 23:33登録)
このシリースのファンなので楽しかったのはその通りなのですが、
終始麦酒の家の謎についての議論が展開されるだけで
ただそれをひたすら追っていくだけという感じでした。

読者があの結論に至るのは相当困難だと思われます。


No.48 7点 彼女が死んだ夜
西澤保彦
(2012/05/27 23:31登録)
ハコちゃんはいいキャラだったので続編のために生かしておいて欲しかったです。

犯人は予想できましたが、それに至るまでのロジックはなかなか秀逸だったと感じました。


No.47 6点 殺意の集う夜
西澤保彦
(2012/05/27 23:29登録)
単純に読み物として楽しめましたが、トリックの方はおそまつだと思いました。

今日日同性愛者なんて数えきれないほど存在するのでしょうが、
ノーマルな人間にはこの想像になかなか到らないんですよね。


No.46 7点 黒い家
貴志祐介
(2012/05/27 23:24登録)
怖いという印象は受けませんでしたが、
気味の悪さや禍々しさをヒシヒシと感じる作品でした。

サイコパスのシリアルキラーという最凶最悪な犯人が
中年おばさんというのも気持ち悪さが増す要因でしょうか。

ただ気になったのが数々の修羅場をくぐり抜けてきたであろう三善さんがあっけなく殺されたのは解せませんでした。
解約するよっていわれてホイホイ出ていって後ろから殴られるって飛んだ間抜けですよね。。。


No.45 8点 青の炎
貴志祐介
(2012/05/27 23:14登録)
紀子がとても可愛らしい作品でした。
文武両道の秀一も高校生らしい精神的な若さが垣間見えて
多感な時期の青年としてよく描かれていると思います。

ラストの美術室のシーンも印象的で感動的です。
まあこの手の別れを決意するシーンはどんな作品でも弱いのですがw

ロードバイク乗りとしてはロードバイクが重要な役割を担っていたのも良かった点でした。


No.44 7点 封印再度
森博嗣
(2012/05/26 18:53登録)
犀川と萌絵の寸劇的なやりとりが面白かったです。
普段は論理的な萌絵が犀川に関することだけは感情的になってしまう様はとても可愛らしいです。

肝心のミステリも箱と壺のトリックは私の予想をひとつ上回ってくれたし、
偶発的に起こる密室現象もなるほどと思わせてくれました。
ただ、子供の発言の件はちょっと無理矢理感があったかなぁ。
まあ分かりやすくヒントが出てたんで、怒りは込み上げませんでしたがw

再度封印されたのが凶器だけでなく犀川の気持ちも封印されたところがナイスでした。


No.43 9点 双頭の悪魔
有栖川有栖
(2011/07/14 19:26登録)
このシリーズは段々面白さが増しています。
交通手段を断たれた別々の村で起こる2件の殺人事件、、、
その因果関係、犯人の動機、交錯する人間模様、どれも無理なく進んで素晴らしい出来だと感じました。
本格好きの方なら一読の価値アリです。


No.42 7点 孤島パズル
有栖川有栖
(2011/06/08 21:10登録)
伏線がキッチリ回収されていて読み進めていく楽しみを覚えました。
宝探しのパズルは私には解読不可能でしたが、
本筋である殺人事件の推理は程よい難易度だと思います。

ただ画家の平川さんの人間性がよく理解できませんでした。


No.41 7点 変身
東野圭吾
(2011/05/20 19:43登録)
題名と題材が似ているので分身との姉妹作のようにも感じるのですが、
個人的には分身よりも秘密に近いものを感じました。
余り真相を隠すつもりはなく話の展開で読ませる本だと思います。
その点は分身に通じる部分があります。

私は秘密という本がかなり好きでしたので、
それに似た雰囲気を持つこの本はサクサクと読み進められて大変有意義でしたが、
それ故に二番煎じな感も否めませんでした。


No.40 9点 ゴールデンスランバー
伊坂幸太郎
(2011/04/27 21:38登録)
大満足です。
本筋も然ることながら、
所々に散りばめられた真相とは直接関係の無い伏線、小謎も良かったです。
また明らかにされなかった謎もいい塩梅で謎のまま残されていると感じました。
最後の締めもウルっとさせられましたし、基本的に軽いイメージのある伊坂作品ですが、
今回はいつもの軽さが心地良さに感じました。

柔道素人である主人公の大外刈が強すぎるのはどうかと思いましたが、
晴子の大外刈は通用しなかったので許せましたw


No.39 6点 新宿鮫
大沢在昌
(2011/04/17 14:31登録)
ミステリー小説というより鮫島刑事のヒューマン小説といった感じでした。
ラブシーンがトレンディドラマっぽくて読んでるこっちが恥ずかしくなる感じでしたが、単純に読み物として面白かったです。
もう少し推理が利くシーンがあると良かった。


No.38 9点 七回死んだ男
西澤保彦
(2011/03/22 21:58登録)
先ず設定が面白いです。
更にその設定を上手く使って構成されていると感じました。
最近、叙述トリックには余り騙されなくなりましたが、
色々と勘繰りながら読んでも、見事に引っかかってしまいました。
叙述トリックが好きだけれど馴れてしまって、
やられにくくなったという方は一読の価値ありです。


No.37 3点 向日葵の咲かない夏
道尾秀介
(2011/03/22 21:46登録)
タイトルからは想像できない陰湿さです。
読みやすい文章なのですが、終始暗く、盛り上がる場面もありません。
メイントリックは叙述トリックによるミスリードですが、
これも容易く予想できました。
唯一良かった点は最後に上手く締めたところくらいでしょうか。


No.36 7点 連鎖
真保裕一
(2011/02/26 05:16登録)
食料品の輸出入に関する知識が皆無だったため、
色々と確認しながら読むのに時間がかかりましたが、面白かったです。
社会派ミステリとしても本格ミステリとしても高水準な作品だと感じました。

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