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ミステリの祭典

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kanamoriさんの登録情報
平均点:5.89点 書評数:2426件

プロフィール| 書評

No.646 6点 名探偵は千秋楽に謎を解く
戸松淳矩
(2010/07/04 18:03登録)
浅草近辺の下町を舞台にした中高校生向けの本格ミステリ。
いかにも古き良き時代のジュヴナイルという感じで、下町情緒が心地よい。
内容自体は、次々と事件が発生する形式がちょっと整理不足の感じを受けましたが、それが持ち味かもしれません。


No.645 6点 手焼き煎餅の密室
谷原秋桜子
(2010/07/04 17:13登録)
激アルバイター・美波シリーズの連作短編集。
番外編というか長編3作の前日譚で、5編収録されています。
意外な人物が出てきたりしてシリーズを通して読んできた人には楽しめる内容ではと思います。
なかでは、「回る寿司」が日常の謎タイプの秀作でした。


No.644 4点 砂の城の殺人
谷原秋桜子
(2010/07/04 17:13登録)
激アルバイター・美波シリーズの第3作。
前2作の復刊が好評?で、久々に書き下ろしされたようです。
複数探偵ものの様相で、廃墟での死体発見からちょっと複雑な物語の構成になっていますが、やはりトリックがイマイチです。


No.643 5点 龍の館の秘密
谷原秋桜子
(2010/07/04 17:13登録)
激アルバイター・美波シリーズの第2作。
若干単調だった前作に比べて、仕掛けのある館もので本格度は高め。しかし、トリックはあまり感心できませんでした。


No.642 5点 天使が開けた密室
谷原秋桜子
(2010/07/04 17:13登録)
激アルバイター・美波シリーズの第1作。
中高校生向けのラノベで、アルバイト先で不可解な事件に遭遇というのがパターン。きっちり本格ミステリしていますが、第1作のため人物関係の説明に多くページを割いているのが物足りない。


No.641 6点 朱漆の壁に血がしたたる
都筑道夫
(2010/07/03 21:52登録)
ものぐさ探偵・物部太郎シリーズの第3作。
マンネリ感もあると思いますが、ロジック重視が弊害のようになって、ストーリーがあまり魅力あるものに感じられなかった。
氏の作品はロジックよりプロットを重視した作品のほうが、嗜好に合うようです。


No.640 6点 最長不倒距離
都筑道夫
(2010/07/03 21:45登録)
ものぐさ探偵・物部太郎シリーズの第2作。
冒頭で、核となる不可解な事象をフラッシュバック方式で提示して、読者を引き込む手法は巧い。
ロジック好きにはある程度評価されると思いますが、個人的には”ロジックよりプロット”かな。


No.639 7点 七十五羽の烏
都筑道夫
(2010/07/03 21:31登録)
ものぐさ探偵・物部太郎シリーズの第1作。
「黄色い部屋はいかに改装されたか」にて自身が提唱した”トリックよりロジック”を忠実に実践した、純粋にロジック中心の本格ミステリ。
色々な不可解な謎や伏線が最後にキッチリ回収される様はさすがですが、物語としては味気ない気もする。


No.638 6点 名探偵もどき
都筑道夫
(2010/07/03 21:19登録)
ある旦那がふとしたことから古今東西の名探偵になりきってしまうという連作短編集。
アイデアは面白いですが、事件そのものの解決が平凡。設定をうまく活かしきっていない感じです。


No.637 6点 くわえ煙草で死にたい
都筑道夫
(2010/07/03 21:05登録)
私立探偵・西連寺剛シリーズのハードボイルド連作短編集。
出版社によって出す順序が異なるようですが、本書がシリーズ第1作です。
たしかに一人称形式で探偵の行動を追っていく構成ですが、本場のハードボイルドとは違うテイストを感じてしまいます。


No.636 6点 暗殺心
都筑道夫
(2010/07/03 20:54登録)
架空の東洋の国を舞台にしたファンタジー色が強いアクション小説の連作短編集。
いわば「十二国記」の世界で、山風の忍法帖を読むテイストで、主人公格の刺客・鹿毛里に対峙する敵の技は忍法帖と非常にダブります。


No.635 7点 誘拐作戦
都筑道夫
(2010/07/03 20:38登録)
長編ミステリの4作目。
過去3作は、いずれも叙述方法にユニークな工夫を凝らした作品でしたが、本書も二人の誘拐犯人が交互に犯行過程を綴っていく体裁をとっています。
軽妙なユーモアと先の読めないプロットで読者を煙に巻きながら、ラストでの反転がきれいに決まっています。


No.634 7点 猫の舌に釘をうて
都筑道夫
(2010/07/03 20:38登録)
著者のミステリとしては第2作。
主人公・淡路瑛一(=作者がミステリ作家としてデビュー前に使っていたペンネーム)が、探偵=犯人=被害者の一人三役となる構成の妙が有名な作品で、本自体にも仕掛けがある前衛的ミステリ。
物語そのものは平凡ですが、発表年次を考えると、この先駆的アイデアはすばらしい。


No.633 6点 やぶにらみの時計
都筑道夫
(2010/07/03 20:38登録)
著者が初めて書いた長編ミステリ。
泥酔して目覚めると周りから別人扱いされる主人公の自分探し、という設定自体はありふれていますが、全篇にわたって主人公の行動を二人称の「きみ」で押し通す語り口が洒落ている。
結末にサプライズを用意している訳でもなく、あくまでも軽妙なプロットを楽しむタイプのミステリ。


No.632 6点 福家警部補の再訪
大倉崇裕
(2010/07/03 16:41登録)
女性警部補・福家シリーズの連作倒叙ミステリ第2弾。
探偵役の多彩な趣味は前作からのお約束で、犯人たちのバラエテイに富んだ人物造形も面白い。
なかでは、「マックス号事件」が一番印象に残りました。


No.631 3点 オチケン、ピンチ!!
大倉崇裕
(2010/07/03 16:33登録)
大学のオチケン3人組の連作ミステリ第2弾。
前作同様に、日常の謎、ユーモア青春もの、落語ネタが合わさったユルイ作品集。
「粗忽者のアリバイ」は、愛川晶の落語ミステリに影響を受けたような作品。


No.630 5点 生還
大倉崇裕
(2010/07/03 16:26登録)
山岳ミステリの連作短編集。
山岳事故の救難隊員を主人公にしていますが、大自然の猛威との対峙などの山岳小説のテイストは「聖域」と比べると薄め。
ミステリとして手堅くまとめたという感じでした。


No.629 6点 聖域
大倉崇裕
(2010/07/03 16:10登録)
山岳ミステリは多々出版されているので、遭難死の謎を追求するプロットに新味がないなあと思いながら読んでいましたが、終盤キッチリ本格ミステリしていて、なかなか巧くまとめているように思いました。


No.628 3点 警官倶楽部
大倉崇裕
(2010/07/03 16:01登録)
「無法地帯」と同系統のオタク・コレクターたちのドタバタ騒動記。
警官マニアの生態に興味が湧かなかった。


No.627 3点 オチケン!
大倉崇裕
(2010/07/03 16:00登録)
大学の消滅寸前の落語研究会を背景にした連作ミステリ。
一応、日常の謎に属するが、ユーモア青春もの、落語ものとしても中身が希薄でした。

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