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ミステリの祭典

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kanamoriさんの登録情報
平均点:5.88点 書評数:2516件

プロフィール| 書評

No.736 6点 フレンチ警部最大の事件
F・W・クロフツ
(2010/07/15 20:36登録)
宝石商殺しと宝石詐欺事件を追って、フレンチ警部がヨーロッパの国々を駆けずり回るシリーズ第1作。
典型的なフレンチものの様相で、捜査があっちこっちに逸れてなかなか進展しないプロットですが、フレンチ夫人の編み棒片手のアドバイスがアクセントになっています。
犯人に罠を仕掛ける手法は好みではありませんが、最後に船上で追い詰めた真犯人の正体に、(読者以上に)フレンチが驚く構図はユニークでした。


No.735 8点 樽
F・W・クロフツ
(2010/07/15 18:40登録)
初めて読んだリアリズム重視の捜査小説なので思い入れが強く、再読もしていないので客観的な評価は難しい。
少なくとも冗長感は全く感じなかったし、フランス、英国の捜査が二転三転する展開に惹きこまれた覚えがあります。基本的に、「曲がった蝶番」とか「僧正」のように、二人の重要容疑者のどちらが真実かというプロットがツボのような気がする。


No.734 6点 ポンスン事件
F・W・クロフツ
(2010/07/15 18:21登録)
フレンチの登場しない初期4作の2作目。
ポンスン卿殺害の容疑者は早くから3名に絞られており、前作の「樽」などと比べると地理的広がりにも欠けるので、比較的地味な印象です。
タナー警部の捜査によって状況が二転三転する所が面白いのですが、捜査小説好きでないと退屈と感じるかもしれません。


No.733 5点 製材所の秘密
F・W・クロフツ
(2010/07/15 18:04登録)
フレンチが登場しない初期4作の3作目。
クロフツの作風として、英国冒険小説の影響を受けた様なものがいくつかあり、本書もその一つです。
ある青年が旅先で見かけた製材所の怪しげな事象から、危難に巻き込まれるというサスペンス重視のプロットで、捜査小説としてはあまり読みどころがなかった。クロフツの代表作と言われた時期もあったようですが、嗜好的にはハズレでした。


No.732 7点 フローテ公園の殺人
F・W・クロフツ
(2010/07/15 17:47登録)
フレンチが登場しない初期4作の中の4作目の作品。
南アフリカとスコットランドを結ぶ比較的スケールの大きい事件で、初期作では「樽」に劣らない佳作だと思います。
前半の南アフリカ編は、礫断死体の扱いに関してもたもたした展開がやや冗長ですが、英国に舞台を移してからのロス警部の捜査はスリリングで、終盤の展開もクロフツにしては珍しく?意外性を重視しているように思いました。


No.731 5点 殺人者はへまをする
F・W・クロフツ
(2010/07/15 17:47登録)
倒叙ミステリ短編集。
ショート・ミステリに近い23作が収録されていて、比較的後期の作品のため、フレンチの職制は警視になっています。
犯人視点の犯行描写の後フレンチが解決する構成のものと、フレンチが犯行と解決を語る構成のものがありますが、いずれも犯人(真相)を特定した決め手は何か?という気付きをテーマにした推理ゲーム風で、まずまず楽しめました。


No.730 5点 密室殺人ゲーム2.0
歌野晶午
(2010/07/15 17:47登録)
前作を踏まえた上の趣向を凝らしていますが、やはりパートⅡゆえのマンネリ感は否めませんでした。
個々のトリックは前作に劣らないとは思いますが、これで本格ミステリ大賞というのはちょっと解せません。


No.729 6点 密室殺人ゲーム王手飛車取り
歌野晶午
(2010/07/15 17:46登録)
貯め置いていたアイデアの在庫一掃のための特異な設定、と思わなくもないですが、個々のトリックが面白いのでよしとします。
ハンドルネームの匿名性に隠れた鬼畜系5人の怖さをひしひしと感じてしまった。


No.728 9点 星を継ぐもの
ジェイムズ・P・ホーガン
(2010/07/14 23:05登録)
弔意を込めてコメントを。
ミステリ史上もっともスケールの大きい魅力的な謎の設定と、豪快なアリバイ崩し。
二人の科学者の推理合戦-新たな謎-推理合戦の繰り返しは非常にスリリングで、最後に論理のアクロバット的真相が開陳されたときには鳥肌が立ちました。
ハードSFながら本格ミステリの傑作という特異な作品でした。


No.727 6点 絶望ノート
歌野晶午
(2010/07/14 18:58登録)
本書も毒気に溢れたブラックな”裏・本格”ミステリ。
手記(日記)形式で語られるこの手の小説では、他作家の同類作品で使われた仕掛けの範囲内のもので、真相は見え易くなっていますが、細かな叙述ネタがまぶされていて楽しめました。


No.726 5点 舞田ひとみ11歳、ダンスときどき探偵
歌野晶午
(2010/07/14 18:57登録)
軽く書き流した感じを受ける連作短編集。
著者としては珍しい作風ですが、同趣向のミステリが多数書かれている中、新味に欠けます。
探偵役の少女に突飛なところがないのも、らしくない。


No.725 5点 ハッピーエンドにさよならを
歌野晶午
(2010/07/14 18:57登録)
ブラックな趣向を凝らした”裏・本格”の短編集としては第3弾。
各編とも毒気や狂気がにじみ出ていますが、初期の「正月十一日、鏡殺し」ほどのインパクトは感じませんでした。
「玉川上死」が個人的に気に入っています。


No.724 6点 女王様と私
歌野晶午
(2010/07/14 18:57登録)
本書は著者の”裏・本格”の到達点だと思いますが、それだけに正統派の本格を期待した読者を裏切る作品でしょう(本格の掟破りの部分もありますし)。
肩透かし気味のオチは留保して、プロットの妙を楽しめました。


No.723 4点 ジェシカが駆け抜けた七年間について
歌野晶午
(2010/07/14 18:57登録)
最初にこのアイデアが浮かんで、エチオピア人の女子マラソンランナーを始めとする物語設定を構築していったのでしょう。
一発ネタのトリックに引っ張られて、物語そのものが非常に薄っぺらな感じを受けました。


No.722 6点 安達ヶ原の鬼密室
歌野晶午
(2010/07/13 23:44登録)
うーん、同じネタの使い回しでも、このように使えば面白いアイデアと言われるんだろうか。
凝った構成自体は面白いですが、なんか損した気分になりました。


No.721 6点 家守
歌野晶午
(2010/07/13 23:44登録)
裏・本格系統のミステリ短編集。
「正月十一日、鏡殺し」ほどの毒気は感じられませんでしたが、各編とも何らかの企みに満ちた好短編集。


No.720 5点 館という名の楽園で
歌野晶午
(2010/07/13 23:44登録)
文庫オリジナルの短めの長編ミステリで、前回の孤島ものに続き今回は館ミステリ(のパロデイ?)。
トリックに関しては、作者の不敵な笑みが浮かんでくるような外し方が面白かった。


No.719 7点 世界の終わり、あるいは始まり
歌野晶午
(2010/07/13 23:04登録)
これは、裏・本格のほうの歌野晶午が全開したミステリでした。
本格嗜好の読者にはミステリとして認められるか微妙な作品で、評価が分かれると思いますが、後期のパトリック・クェンティンを彷彿とさせるプロットは結構好みです。
結末の付け方もあれで問題ないと思いますが、中盤のスリリングな展開が読みどころでしょう。


No.718 6点 生存者、一名
歌野晶午
(2010/07/13 23:04登録)
手垢のついた絶海の孤島テーマのミステリですが、まだこのようなアイデアがあったのかと驚くようなプロットでした。
短めの長編だけにキレは抜群です。


No.717 7点 放浪探偵と七つの殺人
歌野晶午
(2010/07/13 23:04登録)
信濃譲二ものの本格ミステリ短編集。
作者の原点回帰のような本格編が7編収録されていて、パズラーとして一級品の作品集だと思います。
ダークで奇妙な味の短編も好みですが、たまに読む正統派の本格編もいいですね。

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