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ミステリの祭典

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kanamoriさんの登録情報
平均点:5.89点 書評数:2426件

プロフィール| 書評

No.766 3点 ロング・ドッグ・バイ
霞流一
(2010/07/17 16:55登録)
ミステリーYA!のジュヴナイル。
「俺」を主人公にしたハードボイルドで、不可能犯罪もでてきますが、主人公をはじめ登場するのが全て犬だというバカミス。
最後の仕掛けはスッキリしなかった。


No.765 4点 夕陽はかえる
霞流一
(2010/07/17 16:48登録)
著者にすれば大作の部類にはいる長さですが、本格ミステリよりも、B級アクション小説を志向していて、好みに合いませんでした。
やはり、べたでも奇抜な不可能トリックがないと物足りない。


No.764 4点 プラットホームに吠える
霞流一
(2010/07/17 16:41登録)
「首断ち六地蔵」にも出てきた鍼灸師キラリが探偵役。
新しい鉄道ミステリというような紹介がされていますが、あまりそういう感じは受けなかった。
過激なギャグは従来作と比べて抑えめなのはいいんですが、本格度も抑えめのような気がする。


No.763 5点 サル知恵の輪
霞流一
(2010/07/17 16:31登録)
私立探偵・紅門福助シリーズ。
動物見立てへのこだわりとか寒いギャグで装飾されていても、骨格は真っ当な本格ミステリが著者の一貫した作風。だから、最後の仕掛けは”らしくない”といえます。


No.762 5点 羊の秘
霞流一
(2010/07/17 16:22登録)
動物見立て殺人と不可能トリックに、伏線を寒いギャグでまぶせながら論理的解決で締めるという典型的な著者のバカ本格ミステリです。しかし、法月綸太郎の異常なテンションの推薦文がかえって萎える。たしかにカーと大阪圭吉のテイストはあるが、霞流一のごく普通の出来の作品だと思うんだが。


No.761 6点 ウサギの乱
霞流一
(2010/07/17 15:58登録)
俳優で国会議員の名探偵・駄柄善吾シリーズの第2弾。
帯に「誰も思いつかなかった不可能密室」のような事が書いてあるとおり、結構不可能性の高い密室殺人が中心の謎。
前例の有無についてはよく分かりませんが、某大家の某名作短編を思い出しました(トリックの原理は異なりますが)。


No.760 5点 おさかな棺
霞流一
(2010/07/17 15:45登録)
私立探偵・紅門福助シリーズの連作短編集。
四季の旬な魚をテーマにした4編が収録されていて、トリックはともかく、意外とロジカルな解決部分は良。
短編集の方がクセのあるギャグが控えめで、読みやすい気がする。


No.759 5点 火の鶏
霞流一
(2010/07/17 15:31登録)
奇蹟鑑定人・魚間岳士シリーズ。
探偵役が変わっても内容は変わらず、ニワトリの見立て密室殺人を扱っています。
不可能トリックのなかでは、衆人環視状況の「見えない人」ネタは、爆笑もののバカトリックではありました。


No.758 5点 呪い亀
霞流一
(2010/07/17 15:22登録)
私立探偵・紅門福助シリーズ。
新規開業前の映画館を舞台に、亀の見立て連続不可能殺人を扱っています。ここまでワンパターンを繰り返してくると、マンネリ感より安心感を感じてしまう。
伏線とロジカルな解決はまずまずで、作者の標準以上の出来ではないでしょうか。


No.757 4点 デッド・ロブスター
霞流一
(2010/07/17 15:10登録)
久々の私立探偵・紅門福助シリーズ。
今回はエビ尽くしですが、事件の舞台である劇団に送られてくる恵比寿像とか、エビぞリ状態の死体とか、いつもに増してダジャレとギャグが寒い。
不可能犯罪のオンパレードはトリックに無理がありすぎです(それがバカミスと言われればそれまでですが)。


No.756 6点 首断ち六地蔵
霞流一
(2010/07/17 14:56登録)
奇蹟鑑定人・魚間岳士シリーズ第3弾。
見立て連続殺人ものを、密室殺人、足跡のない殺人など不可能興味満載で、連作形式で多重解決パターンを繰り返しています。
事件の緊迫感をそぐ悪乗りギャグも押さえめで、最終話の落とし所も素晴らしい。次々事件が起きる疾走感が大きくて、読者が推理するいとまがない感じもしますが。


No.755 3点 牙王城の殺劇
霞流一
(2010/07/17 14:40登録)
高校生三人組の超常現象探求グループ<フォート探偵団>シリーズ、ファイル<1>となっていますが、いまだ続編は出てない。
ジュヴナイルだと作者の高尚なギャグが使えないので、勝手が違ったようです。


No.754 5点 スティームタイガーの死走
霞流一
(2010/07/17 14:31登録)
中央線を走る復古機関車内の連続殺人を扱っています。
作中で使われるトリックの多さには感心しますが、バカミスの類で読んでいて萎えるものも。
今回は寒いギャグを抑えめな分、すらすら読めた気がする。


No.753 3点 屍島
霞流一
(2010/07/17 14:14登録)
奇蹟鑑定人・魚間岳士シリーズの第2弾。
動物尽しでタイトルを統一してきましたが、今回のシカはちょっと苦しい。
事件の不可解性とトリックの豪快さに欠け、やっつけ仕事の文庫オリジナル作品という感じです。


No.752 4点 オクトパスキラー8号
霞流一
(2010/07/17 14:04登録)
下町の演芸場を舞台に、イロモノ芸人たちを巻き込んだ不可解事件。探偵役は国会議員&タレントの駄柄善吾。
登場人物の大半が売れないイロモノ芸人だから、全編お下劣なギャグの連続で、全く笑えないのは作者の意図したものだろう(笑)。作者は、20冊以上の著作がありますが、出版社が(角川を除いて)それぞれ違うということに気がついた。各出版社から引っ張りタコということか。


No.751 4点 赤き死の炎馬
霞流一
(2010/07/16 23:10登録)
奇蹟鑑定人・魚間岳士シリーズ第1作。
柄刀一の同様シリーズの日本版のような設定の不可能トリックものですが、もちろんテイストは全く違います。
毎回、ギャグとウンチク話の中に伏線を張る手法が同じなので、真相が透けて見えます。


No.750 4点 ミステリークラブ
霞流一
(2010/07/16 23:00登録)
私立探偵・紅門福助シリーズの第2作。
タイトルの「クラブ」は倶楽部ではなくカニのこと。アンティーク・ショップが集まる街を舞台に、カニに纏わる都市伝説やコレクター商品の蘊蓄があふれていますが、肝心の事件に対する興味が湧かない。すべりぎみのギャグも痛かった。


No.749 6点 フォックスの死劇
霞流一
(2010/07/16 22:37登録)
私立探偵・紅門福助シリーズの笑撃本格ミステリ。
キツネ尽しに、密室殺人とダイイングメッセージ、空飛ぶ死体にミッシングリンクなど、本格ミステリのネタがテンコ盛りの上に、意外とロジカルな解決編。
関係者との会話に頻繁に挟まれる探偵の「ツッコミ」は爆笑とはいかず苦笑どまりですが。


No.748 5点 おなじ墓のムジナ
霞流一
(2010/07/16 22:25登録)
横溝正史賞佳作のデビュー作。
下町の商店街を舞台に、タヌキにまつわる不可解な事象に続く殺人事件をロジカルな推理できれいにまとめていますが、あまり笑えないギャグが全てを帳消しにしている感じ。


No.747 5点 関税品はありませんか?
F・W・クロフツ
(2010/07/16 22:00登録)
フレンチ警部(警視)ものの29作目で最後の作品。
倒叙形式で、ヨットを使った密輸犯罪を扱っていてクライム小説の趣が強い。途中から、物語が思わぬ方向に向かう展開はまずまずですが、円熟期の作品と比べて捜査に緊迫感がない印象は否めない。

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