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ミステリの祭典

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文生さんの登録情報
平均点:5.86点 書評数:500件

プロフィール| 書評

No.60 6点 カブト虫殺人事件
S・S・ヴァン・ダイン
(2010/01/23 14:38登録)
まあ面白く読めたがこの作者の作品に登場するトリックは過去の作品の流用ばかりで、自身のトリック創作能力はゼロなんだな。


No.59 5点 カナリヤ殺人事件
S・S・ヴァン・ダイン
(2010/01/23 14:32登録)
本格ミステリーの古典としては興味深いが、密室殺人とアリバイトリックは今となってはいくらんでも単純すぎる。
ポーカーによる心理的推理法もプロファイリングなめんなよという感じ。
歴史的価値を加味してこの点数。


No.58 4点 女王蜂
横溝正史
(2010/01/23 14:28登録)
密室殺人をはじめとして色々本格要素を詰め込んだ作品だけど、当時としても使い古されたアイデアばかりで、使いか方にもさして工夫がないのでいまひとつ面白さを感じない。


No.57 6点 死を開く扉
高木彬光
(2010/01/23 14:13登録)
密室トリックはユニークだが、それだけの作品。
密室ものが好きな人はどうぞ。


No.56 6点 扉は閉ざされたまま
石持浅海
(2010/01/23 14:09登録)
多くの指摘があるように、動機に違和感がありすぎる。
動機は気にしなくていいという人もいますが、なぜ頑なに死体を発見させたくないのかという謎はこの物語の大きな牽引力となっているので気にするなという方が無理でしょう
というわけで、特異な設定下でのロジカルな本格ミステリとして非常に面白い作品なんだけど、先の動機の件と扉を開けない理由に無理があるので点数は6点がせいいっぱいだなあ。


No.55 8点 そして扉が閉ざされた
岡嶋二人
(2010/01/23 14:05登録)
閉鎖空間での推理合戦。
独創的なトリックとかはありませんが、本格ミステリとして完成度の高い作品です。


No.54 9点 ある閉ざされた雪の山荘で
東野圭吾
(2010/01/23 11:56登録)
東野圭吾流クローズド・サークル。
吹雪の山荘ものとしてはかなり変化球でバカミス一歩手前だけど、最後のどんでん返しは世界が反転するような衝撃を覚えました。
個人的には『そして誰もいなくなった』『方舟』と本作がクローズドサークルミステリーのベスト3です。


No.53 4点 虚無への供物
中井英夫
(2010/01/22 13:27登録)
日本ミステリー史上に残る名作だが、私には得々として迷推理を語る登場人物たちについていけませんでした。


No.52 5点 ホッグ連続殺人
ウィリアム・L・デアンドリア
(2010/01/22 13:22登録)
途中でトリックがわかった人が多いようですが私も、唯一犯行シーンが描かれる場面を読んでピンときました。
ちょっと伏線の張り方が下手なんじゃないかと思う。
ミッシングリングものとしては屈指の作品だけに残念です。


No.51 4点 不連続殺人事件
坂口安吾
(2010/01/22 13:06登録)
本格ミステリの名作ということで期待して読んだのですが、とにかく癖のある文章、会話が読みにくいことこのうえない。その上、登場人物が変人ばかりなので感情移入できず、バタバタと殺されてもサスペンスをまったく感じないのはまいった。
トリック自体はクリスティばりの巧妙なものだが、作者の押し付けがましいミステリー観が鼻について今ひとつ感心できない。
これならばクリスティの平均作を読んだ方がよっぽど面白いと思う。


No.50 7点 リピート
乾くるみ
(2010/01/22 12:54登録)
時間をリピートした人間が次々と怪死を遂げる。
一体、なぜ?
この謎がミッシングリンクものとして秀逸。
だが、本作品はそこに重点をおいておらず全体に冒険サスペンスっぽい構成になっている。
そのためミッシングリンクの解明自体にあまりカタルシスはない。
その点が残念。
冒険サスペンスとしてはそこそこの出来。


No.49 7点 イニシエーションラブ
乾くるみ
(2010/01/22 12:45登録)
意表をつく結末は素直に驚いた。
これを見抜いたという人が予想以上に多いのも驚きだが。
ただ、恋愛小説としてはごく普通の話。
あのラストがなければ4点か5点の作品だろう。


No.48 7点 占星術殺人事件
島田荘司
(2010/01/22 12:38登録)
御手洗と石岡の会話は楽しいし、あの大トリックも凄いと思うけど、ニセ札作りのくだりでトリックの概要がわかっちゃったよ。
よけいなヒントのために素直に驚けなかったのが残念。


No.47 7点 クドリャフカの順番
米澤穂信
(2010/01/22 08:43登録)
本格ミステリとしてはたわいもないが、登場人物が魅力的で学園小説として楽しい作品。


No.46 8点 犬はどこだ
米澤穂信
(2010/01/22 08:40登録)
軽妙な登場人物のやり取りが楽しく、事件の展開も意外さがあって引き込まれる。
そしてヒネリの効いたラストがいい。
軽ハードボイルド本格風味の傑作。


No.45 8点 りら荘事件
鮎川哲也
(2010/01/22 08:25登録)
日本本格ミステリーにおける代表的傑作。
大がかりなトリックを仕掛けるタイプの作品ではない。
小さなトリックの積み重ねによる隠蔽工作とそれを打ち破るロジックの構築が美しい。


No.44 6点 笑う警官
佐々木譲
(2010/01/22 08:15登録)
殺された婦人警官。
濡れ衣を着せられた刑事。
汚職の暴露を恐れ、彼を射殺しようとする警察上層部。
彼の汚名を晴らすべく立ち上がる警察内部の有志たち。

警察対警察の構図が独特の緊張感を生んで面白い。
登場人物もそれぞれ魅力的に描かれている。
ただ、警官の間では公然の秘密となっている程度の事実を隠すために警察幹部が現職の刑事を殺そうとするだろうかという点に疑問が残る。
謀殺の事実が露見したら汚職どころの騒ぎじゃすまないだろうに。

後、タイトルの改題も不満。
文庫本のあとがきに元の『うたう警官』は意味がわかりにくいと言われたと書いてあったが、どう考えても『笑う警官』の方が意味不明だ。
明らかに『うたう警官』の方がこの小説のタイトルとしてしっくりくると思うのだが。


No.43 6点 暗い鏡の中に
ヘレン・マクロイ
(2010/01/21 13:53登録)
ヒロインのドッペルゲンガーが出没するという怪奇性はなかなかのもの。
しかし、その謎に対する解答はちょっと無理があって、オーソドックスな本格ミステリーとしては失格かなと思うけれど真相をぼやかせることでこの作品をミステリーとオカルトの中間的な作品に仕上げ、その無理をうまく中和している。

ただし、事件の発端となる部分は容疑者がその事実を認めちゃってるからそこに関してはオカルト的解釈はできないんだよな。
あのトリックも突っ込みどころ満載だと思うんだけど。


No.42 3点 東京空港殺人事件
森村誠一
(2010/01/21 13:43登録)
空港での二重の密室の謎が中心になっているが、ひとつは古典的すぎるし、もうひとつはこのくらいすぐに気づけよと言いたくなるしょぼいもの。
これはちょっと評価できない。


No.41 8点 高層の死角
森村誠一
(2010/01/21 13:40登録)
密室殺人とアリバイ崩しを組み合わせたトリック尽くしの作品。
特にアリバイトリックは二重、三重、四重と仕掛けられており、その執拗さに唖然とする。
ひとつひとつのトリックは小粒だが、その物量に脱帽。

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