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ミステリの祭典

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okutetsuさんの登録情報
平均点:7.05点 書評数:135件

プロフィール| 書評

No.115 6点 弁護側の証人
小泉喜美子
(2020/08/08 01:40登録)
帯や評判から◯◯トリックであることは予想がついていましたが、まったく見当違いの方に考えてしまっていた。
真相の驚きはもちろんあったけど、古い作品だけあって演出が淡々としていてもったいないなと感じた。新本格以降の作品ならもっと大々的に驚かせてくると思う。
でも復刊させるだけの価値のある作品だなと納得した。


No.114 6点 探偵ガリレオ
東野圭吾
(2020/07/24 20:00登録)
テンポよく読めた。
理系なので科学を使ったトリックも面白いと思った。
とはいえミステリとしては後出しジャンケン的な感じになってしまうのでこの点数。


No.113 7点 容疑者Xの献身
東野圭吾
(2020/07/24 19:42登録)
ミステリとしてはまったくと言ってもいいほど無関係な方向で推理してしまって完全に騙された。
(靖子が自分は美しくないと思っているのに石神をはじめ周りの人間は美しいと感じているというギャップが別人のことを語っている伏線ではないかと勘違いした)
東野圭吾らしく物語としても面白くもっと点数高くてもいいところだが、やっぱりトリックの道義的な部分がどうしても納得できない。
あんなことやって感動的なラストとか言われても殺されたほうが可哀想で白けてしまう。
しかもあそこまでした割に結局全員不幸になってしまっている。
こんなことなら最初から自首を勧めたら良かった。運が良ければ正当防衛もありえたのではないか。

映画は見てないけどあんな無茶苦茶をどうやって感動的に描いたのが逆に見てみたいなと思った。


No.112 6点 半落ち
横山秀夫
(2020/07/24 01:42登録)
非常に読ませる内容で、読んでて引き込まれるものだった。
オチはちょっと弱いかなとも思ったが、酷評されるようなものでもないし、林真理子の言い様は明らかにおかしい。


No.111 7点 屍人荘の殺人
今村昌弘
(2020/07/24 01:36登録)
設定はとても面白いし、内容にも引き込まれた。
若干納得の行かない部分はあるけど、読んでてなんの違和感も感じさせなかったトリックは見事にやられたと思った。
続きを意識した内容になってるので次も読もうと思っている。


No.110 5点 凶鳥の如き忌むもの
三津田信三
(2020/07/24 01:33登録)
お話としては楽しめたし、雰囲気作りはこの作者ほんとに上手いなと思う。
真相はちょっと現実味がなくて拍子抜け。
そんなこと計画して実行できるやつおらんだろうと。


No.109 9点 首無の如き祟るもの
三津田信三
(2020/02/08 00:04登録)
おもしろい!
一つの事実が明らかになるだけでほぼすべての構造が見えてくるという点でオランダ靴の謎を思い出しました。

いろんな仕掛けがラストの展開に生きていてそこもよかった。
結局あれは誰なんだって不気味な終わり方も好き。

ただ9点どまりなのはあまりにもご都合主義的に事件が起こってるところ。
警察の猟奇殺人のところもうちょっとうまくできなかったかな。


No.108 6点 厭魅の如き憑くもの
三津田信三
(2019/08/20 20:31登録)
作品の設定や雰囲気はかなりよかった。
しかしミステリとしての真相は微妙な感じ。
あんだけ推理が二転三転したら探偵役の意味ないでしょ。


No.107 6点 隻眼の少女
麻耶雄嵩
(2019/08/20 20:28登録)
キャラ設定はかなり好き
この探偵でシリーズ化しないかなぁとか読んでるときは思いました。

真相はちょっと酷すぎると思う。
メタミステリとしてもやりすぎだと思うし、
あの結末じゃ真相すらほんとに正しいのか信じられなくなってくる。
まぁそういうところも踏まえた作品なんだろうけど、やっぱり受け付けないところはあるのでこの点数。


No.106 7点 ユダの窓
カーター・ディクスン
(2019/08/20 20:24登録)
トリックはまぁそこそこという感じですが
法廷モノとしてかなり楽しめました。
まぁあんだけ新証言がバンバンでてきたら検察側はキツイよねと同情してしまう。


No.105 6点 殺しの双曲線
西村京太郎
(2013/02/22 01:33登録)
途中まで謎が多くて非常に楽しめた。
ただラストの種明かしがちょっとずつ行われるのでここという驚きポイントもなく淡々と進行していくのが残念でした。
トリックそのものもあまりメリットを感じられないし、なにより動機が微妙で残念でした。
それでも読ませる内容にはなっているのでこの点数で。


No.104 9点 皇帝のかぎ煙草入れ
ジョン・ディクスン・カー
(2013/02/07 04:52登録)
うまい!
この一言に尽きる。
ある人間を欺こうとするセリフがそのまま読者も欺いているというのは盲点で素晴らしいトリックだ。
叙述トリックを使った作品としても相当完成度の高いのではないかと思う。


No.103 5点 白い僧院の殺人
カーター・ディクスン
(2012/08/21 21:26登録)
密室ものは基本的にどんな解答でもあんまり凄いと思わないんですが、これもそんな感じでした。
偶然性とご都合主義の塊のようなトリックは好きじゃないのでこの点数。


No.102 9点 刺青殺人事件
高木彬光
(2012/08/20 16:53登録)
面白い!
犯人が見え見えで、神津の心理的な推理の仕方もちょっとどうかと思ったりはするけど、トリックは盲点を突いていて面白かった。
一つのトリックに2つ以上の意味を持たせるものは基本的に優れていると思う。
これが処女作という作者に感心するばかりである。
「人形はなぜ殺される」に並ぶ傑作だと思う。


No.101 5点 翼ある闇 メルカトル鮎最後の事件
麻耶雄嵩
(2012/08/15 10:36登録)
ラストのどんでん返しにはそれなりに驚いた。
しかし、いろんな意味で無理のあるストーリーだしお約束を裏切るためだけに用意したような木更津の推理はさすがに許容できないし、それで納得している周りも頭がおかしくなったのかと思った。
処女作だから仕方ないとは言え文章も読みづらく、登場人物の誰も好きになれそうになかった。


No.100 8点 女王国の城
有栖川有栖
(2012/08/04 15:41登録)
久々の江神シリーズの新作ということでかなり楽しみながら読んだ。作品のキャラが動いてるだけでも嬉しい。
ミステリとしても様々な謎が散りばめてあって飽きることなく最後まで読んでいけるものだった。
ただ、動機や推理に釈然としないものが残り、ミステリとしての完成度は前作の「双頭の悪魔」には遠く及ばないと思う。
マリアとアリスの関係が今後どうなっていくのか、純粋に楽しみなので最後の一作を早く読みたいと思う。


No.99 5点 イニシエーションラブ
乾くるみ
(2012/07/28 18:16登録)
そもそも「驚愕のラスト」とか「再読したくなる」みたいな煽り文句の時点でもう叙述トリックってのは見え見えになってしまうのでやめて欲しい。
そこそこは楽しめたけどこの手のものを読み慣れた人にはなんとなくネタがわかってしまうのではないだろうか。
前評判とかまったく知らずに見たら驚愕できただろうなと残念に思う。


No.98 8点 暗いところで待ち合わせ
乙一
(2011/08/22 02:45登録)
そもそもミステリだとあまり認識して読んでなかったので
最後の展開には正直驚きました。
とてもハートフルで心に響く作品だったので満足です。


No.97 6点 失はれる物語
乙一
(2011/08/22 02:41登録)
表題作の「失はれる物語」は正直読んでて辛いのであんまり好きになれませんでした。
しかし、他の短篇は読み応えがあってかなり好きなものが多かったので、そこそこ満足。
ミステリではないですが「calling you」が一番良かったと思います。


No.96 4点 ラッシュライフ
伊坂幸太郎
(2011/08/22 02:34登録)
前作はかなりの傑作だと思ったのですが、今作は正直よくわかりませんでした。
プロットは秀逸だと思いましたが、全体像は途中からなんとなく見えてしまった上に若干無理がある展開があり、後味もあまりよくありませんでした。

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