測量ボ-イさんの登録情報 | |
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平均点:6.25点 | 書評数:624件 |
No.544 | 5点 | 天童駒殺人事件 中町信 |
(2020/07/22 19:10登録) 名作「模倣の殺意」に比べれば劣りますが、まあこれはこれで 良かったです。 トリックもそれなりですし、最後にどんでん返しもあり、地味 ながら水準作ではないかと。 |
No.543 | 6点 | 英国庭園の謎 有栖川有栖 |
(2020/07/11 09:44登録) 1件ずつ書評します。 <雨天決行> 専門用語をネタにされてもねえ。 <竜胆紅一> 意外な動機を狙ったのでしょうが、これは推理できるかな? <三つの日付> 作者も言及していますが、鮎川ファンとしてはやはり「五つの 時計」を意識してしまう <完璧な遺書> 氏にしては珍しい倒叙もの <ジャバウオッキ-> 犯人がどこにいるか、火村氏とほぼ同時にピンときました。 妙に嬉しい 笑 <英国庭園の謎> 暗号ものはあまりすきではないですが、これはあまりない パタ-ンなのでは? 突出した作品はないですが、ベストは「三つの日付」か? 採点は総合評価で。 |
No.542 | 7点 | 試行錯誤 アントニイ・バークリー |
(2020/07/03 15:56登録) 1986年版の東西ミステリでその存在を知って30年以上、ようやく読む 機会を作りました。 この作品、あらすじを読んだだけで何だか読んでみたくなる作品では ないですか?(少なくとも僕はそうだった)。 内容も期待通りのものではありました。 採点は8点(基礎点)-1点(さすがに長すぎ) (ここからネタばれ) この作品、殺人が起こるところの描写を一部省略していますよね? そんなカラクリを使った作品というと、誰しも思い浮かべるのが ク〇スティの「〇〇〇〇〇殺人事件」になります。 でもこの作品とは真相・何を省略したかのネタはまた異なるので、 これはこれで全然ありなんですけどね。 |
No.541 | 6点 | 完璧な犯罪 鮎川哲也 |
(2020/06/13 08:44登録) 小粒感はありますが、まずまずの内容。 全て基本的に倒叙ものですが、犯人にとっては不運な偶然で犯行が 発覚するケ-スが多く、ちょっと興ざめ感もあります。 個人的なベストは「自負のアリバイ」。題名通り、これは凝ったア リバイ作りです。でもこれも、発覚はただの偶然なんですよねえ。 〇〇を〇〇に取り違えたとは、何とも皮肉。 (余談) およそ2ケ月ぶりの投稿です。原因は勿論コロナ・・・地元図書館 が閉鎖されて、読む本がなかったからです。自宅にある、既に読んだ 本を再読する日々が続きました。皆さんはどうでしたか? |
No.540 | 5点 | 帝王、死すべし 折原一 |
(2020/04/04 09:10登録) (ネタばれ気味?) 主人公の少年をイジめた人間の正体はさすがに終盤で推測しまし たが、「帝王」の正体は・・・これは後出し感があって判らない ですよね。 他の方も仰っていますが、再読しようという気にはならない 微妙な出来。 (余談) 3月より地元の図書館は閉鎖され、昨日4月も延長との通達が。 読む本がない・・・ しばらく鮎川氏の作品の再読でもするしかなさそうです。 |
No.539 | 6点 | 新・本格推理05九つの署名 アンソロジー(国内編集者) |
(2020/03/06 19:43登録) このシリ-ズを久々に拝読。 鮎哲先生亡きあとは、二階堂氏が編集しているのですね。 評価は一つ一つの作品にしましょう。 水島 ・・・7 蛙男 ・・・4 コスモス・・・7 教俊 ・・・7 九人 ・・・6 無人島 ・・・5 何処か ・・・8 モ-ニン・・・7 紅き ・・・5 平均点6.16なので、評点は6とします。 |
No.538 | 6点 | 涙香迷宮 竹本健治 |
(2020/02/11 17:33登録) この作品が、「このミス」2017年版の1位と最近知り、 興味を持って読みました。 でもこれは、読み手を選びそうですね。 前半は、囲碁・連珠・和歌の蘊蓄が続き、この方面に興味 ない人には辛そう。僕は大丈夫でしたが。 ミステリとしてはやや薄味なので、辛口の採点になります が、満足度はそれなり。 余談ですがこの作者、囲碁は相当の打ち手みたいですね。 そういえば「匣の中の失楽」も囲碁のシーンがありました よねえ。 |
No.537 | 5点 | 死都物語 森村誠一 |
(2020/01/20 07:23登録) 話の中にゴ-ストライタ-が絡みます。そこの部分が 興味ありました。そこ以外は平凡。 (ここからネタばれ) 真犯人はいかにも怪しそうな人と、最後の方でひょこっと 出てくる人なので、ミステリとしてはやや薄味。 |
No.536 | 5点 | 飛騨高山に消えた女 西村京太郎 |
(2020/01/11 09:02登録) 今年初めての書評です。 題名を見ると「いかにも」風ですが、氏の作品としては、 旅情・トラベル色が薄く、鉄道を駆使したアリバイ破り でもない・・・どちらかといえば異色作です。 内容的にはまあまあ。 |
No.535 | 8点 | 魔眼の匣の殺人 今村昌弘 |
(2019/12/28 10:04登録) 氏の第二作ですが、なかなかの出来栄えです。 個人的な好みはこちらの方が上かな? 有栖川氏が作りそうなロジカルな構成に好感。 (以下ネタバレ) 死んでしまう4名(男女各2名)を予想して臨みましたが、 1名だけ外しました。 最初に死ぬ人は・・・いかにもですよねえ。 犯人は生存者が絞られてくるので、この僕でも的中しました が、その推理過程に好感持てます。 動機に不満な方もおられるようですが、僕にとっては許容 範囲でした。 |
No.534 | 6点 | 松山着18時15分の死者 津村秀介 |
(2019/12/14 11:56登録) 氏の作品は、期待以上のものはなかなかないけど、 ハズレも少ない。 抜群の安定感ですね。 |
No.533 | 7点 | 招かれざる客 笹沢左保 |
(2019/12/01 13:40登録) 氏の作品を初めてよみましたが、暗号・密室・アリバイ と盛りだくさんですね。 丹念な作りには好感が持てます。 暗号・・・これは特殊知識がないと解けない 密室(凶器)・・・外国の古典に類似あり アリバイ・・・これも鮎哲氏の某作品に似てますね(パクリはさすがに 失礼ですけど) 作品もほぼ同年代だけに、どっちが先なんでしょう? ネガティブなことも書いていますが、総合的には本格志向の人間を 満足させることのできる作品です。 |
No.532 | 4点 | 安芸いにしえ殺人事件 木谷恭介 |
(2019/11/02 09:04登録) 全体的にもう一つ話しに入っていけない印象。 ラストもこれで終わり?って感じです。 |
No.531 | 4点 | バカミスじゃない!? アンソロジー(国内編集者) |
(2019/10/19 10:55登録) バカミスの定義っていったい何なんでしょうね。 人の主観により、解釈はだいぶ異なりそう。 そんなことを考えさせられる一冊。 |
No.530 | 7点 | 時鐘館の殺人 今邑彩 |
(2019/10/05 11:43登録) ホラ-色の強い作品もありますが、どれも粒より。 個人的なベストは「黒白の反転」かな?表題作も良いですが。 本格色の強い、よい作品を書く作者だけに、既に故人である事が 惜しいです。 |
No.529 | 5点 | 十和田奥入瀬殺人回流 梓林太郎 |
(2019/09/07 08:21登録) (ネタばれあり) 中盤過ぎに現れた怪しい人物がそのまま犯人でした。 ちょっとひねりが少ないのがやや不満。 (多すぎても困るけど) ただ前に読んだ麻耶雄嵩氏の作品に比べれば読みやすい、 読みやすい!サクサク進みます。 |
No.528 | 5点 | メルカトルかく語りき 麻耶雄嵩 |
(2019/08/31 14:52登録) う-ん、これは何とも。 氏に対する予備知識ない人が読むときっと驚くでしょうね。 まあ麻耶氏ならではではあります。 |
No.527 | 6点 | 青春迷路殺人事件 梶龍雄 |
(2019/08/03 17:48登録) この作者をはじめて拝読。 本格色の強い作風と聞いていましたが、その点については 噂通りです。 この作品に関してはアリバイものだけに、犯人の意外性は あまりないですが、完成度は高いと思います。 ただ文章のよみづらさがあったので、満足度はあっても 採点は辛め。 <余談> 内容もさることながら、当時の方たちの野球に対する熱さ (一高VS三高)が面白かったです。 小生が子供のとき読んだあの湯川博士の伝記でも一高と三 高の野球が書かれ、氏の野球に対する熱さが伺えました。 |
No.526 | 7点 | 囁く唇 鮎川哲也 |
(2019/08/02 18:40登録) この短編集の書評が未だだったんですね。 本が自宅にあり、何度も繰り返し読んでいます。 作品では「蟻」の時間トリックと、「墓穴」の皮肉な結末が印象的。 |
No.525 | 7点 | 蒲生邸事件 宮部みゆき |
(2019/07/06 13:55登録) 宿泊したホテルで火事にあい、生命の危機にある主人公が、 時空を超え、二・二六事件に遭遇する・・・ まあ本格ではなく、SF小説ですね。でも内容は良かった ですよ。 採点は6点+1点(二・二六事件の勉強になったので) |