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ミステリの祭典

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測量ボ-イさんの登録情報
平均点:6.25点 書評数:631件

プロフィール| 書評

No.551 4点 追憶のカシュガル
島田荘司
(2020/10/31 07:24登録)
予測はしましたが、ただの読み物でした。
ミステリ-性はほぼゼロです。


No.550 7点 轢き逃げ
佐野洋
(2020/10/16 19:18登録)
存在は30年以上前から知っている作品で、今回ようやく拝読。
(なぜもっと早く読まないんだ?)
この作品も、あらすじ読んで読んでみよう・・・という気になり
ますよね。

さて肝心の中身ですが、やはり構成の妙に目が行きます。
(具体的なところは他の評者さまとかぶるので省略)
犯人の意外性もまずまずで、発覚する過程がいかにも女性目線
ですようね(ネタばれすみません)。

でも全体的には良作です。
1970年の作品。小生にはあまり古さを感じませんが、平成
生まれの方にはやはり古臭いか?


No.549 5点 見習い天使
佐野洋
(2020/10/16 19:13登録)
文庫でわずか10頁程度の短編集で、人間界の愛憎劇を
天使の目線?で描いた作品。
どれも粒よりですが、印象に残ったのは「モデルガン
殺人事件」かな?
ですがこの短編、鮎哲さんの某短編にプロットが似て
いるんですよね。

ともあれ、作者の真骨頂は長編よりもむしろ短編なの
でしょうか?


No.548 4点 坊ちゃん殺人事件
内田康夫
(2020/09/25 20:01登録)
題名と、松山が舞台なだけあって、そう、漱石の「坊ちゃん」
を意識した作品です。
登場人物も「坊ちゃん」そのままの人もいるみたいですが、
僕は「坊ちゃん」を読んでいないのでわからない 泣

肝心のミステリとしても薄味ですね。毒殺トリックもありき
たりだったし・・・
まあ量産作家の作品だから、こんなものなのかな。


No.547 6点 クスノキの番人
東野圭吾
(2020/09/11 19:04登録)
当代一の人気作家の作品。
この作者の作品を読むときは、カミさんからの回し読み・・・
というパタ-ンが多いです 笑
人気作家は、あまり読まないんで

さて肝心の内容ですが、これは心あたたまるヒュ-マンスト-
リ-ですね。クセもなく、万人に勧めできるタイプでしょう。
採点は6点or7点 で悩みますが、やはり小生が思う本格ミ
ステリではないので、前者で。

(ネタバレ)
この作品のミステリ的要素は、千舟さんが実は〇〇〇だった、
というところでしょうか?一応伏線あるとはいえ、これは見抜
けるかどうか・・




No.546 6点 嵯峨野白薔薇亭の殺人
吉村達也
(2020/08/21 19:46登録)
ホラ-小説が盗作されるというプロットで始まる作品。
一見平凡感があるのであまり期待せず読みましたが、
内容はそこそこ。
ラストの真相にやや不満ありますが、水準作ではある
でしょう。


No.545 6点 謎解きの醍醐味
鮎川哲也
(2020/08/16 20:49登録)
未読の短編集。と言っても、7編中4編は他の短編集で
読んだんですけどね。

突出した作品はないですが、今回のベストは「霧笛」で。
折角なので、未読作品からセレクトしました。


No.544 5点 天童駒殺人事件
中町信
(2020/07/22 19:10登録)
名作「模倣の殺意」に比べれば劣りますが、まあこれはこれで
良かったです。
トリックもそれなりですし、最後にどんでん返しもあり、地味
ながら水準作ではないかと。


No.543 6点 英国庭園の謎
有栖川有栖
(2020/07/11 09:44登録)
1件ずつ書評します。

<雨天決行>
専門用語をネタにされてもねえ。

<竜胆紅一>
意外な動機を狙ったのでしょうが、これは推理できるかな?

<三つの日付>
作者も言及していますが、鮎川ファンとしてはやはり「五つの
時計」を意識してしまう

<完璧な遺書>
氏にしては珍しい倒叙もの

<ジャバウオッキ->
犯人がどこにいるか、火村氏とほぼ同時にピンときました。
妙に嬉しい 笑

<英国庭園の謎>
暗号ものはあまりすきではないですが、これはあまりない
パタ-ンなのでは?

突出した作品はないですが、ベストは「三つの日付」か?
採点は総合評価で。


No.542 7点 試行錯誤
アントニイ・バークリー
(2020/07/03 15:56登録)
1986年版の東西ミステリでその存在を知って30年以上、ようやく読む
機会を作りました。
この作品、あらすじを読んだだけで何だか読んでみたくなる作品では
ないですか?(少なくとも僕はそうだった)。
内容も期待通りのものではありました。

採点は8点(基礎点)-1点(さすがに長すぎ)

(ここからネタばれ)
この作品、殺人が起こるところの描写を一部省略していますよね?
そんなカラクリを使った作品というと、誰しも思い浮かべるのが
ク〇スティの「〇〇〇〇〇殺人事件」になります。
でもこの作品とは真相・何を省略したかのネタはまた異なるので、
これはこれで全然ありなんですけどね。


No.541 6点 完璧な犯罪
鮎川哲也
(2020/06/13 08:44登録)
小粒感はありますが、まずまずの内容。
全て基本的に倒叙ものですが、犯人にとっては不運な偶然で犯行が
発覚するケ-スが多く、ちょっと興ざめ感もあります。
個人的なベストは「自負のアリバイ」。題名通り、これは凝ったア
リバイ作りです。でもこれも、発覚はただの偶然なんですよねえ。
〇〇を〇〇に取り違えたとは、何とも皮肉。

(余談)
およそ2ケ月ぶりの投稿です。原因は勿論コロナ・・・地元図書館
が閉鎖されて、読む本がなかったからです。自宅にある、既に読んだ
本を再読する日々が続きました。皆さんはどうでしたか?


No.540 5点 帝王、死すべし
折原一
(2020/04/04 09:10登録)
(ネタばれ気味?)

主人公の少年をイジめた人間の正体はさすがに終盤で推測しまし
たが、「帝王」の正体は・・・これは後出し感があって判らない
ですよね。
他の方も仰っていますが、再読しようという気にはならない
微妙な出来。

(余談)
3月より地元の図書館は閉鎖され、昨日4月も延長との通達が。
読む本がない・・・
しばらく鮎川氏の作品の再読でもするしかなさそうです。


No.539 6点 新・本格推理05九つの署名
アンソロジー(国内編集者)
(2020/03/06 19:43登録)
このシリ-ズを久々に拝読。
鮎哲先生亡きあとは、二階堂氏が編集しているのですね。
評価は一つ一つの作品にしましょう。

水島  ・・・7
蛙男  ・・・4
コスモス・・・7
教俊  ・・・7
九人  ・・・6
無人島 ・・・5
何処か ・・・8
モ-ニン・・・7
紅き  ・・・5

平均点6.16なので、評点は6とします。


No.538 6点 涙香迷宮
竹本健治
(2020/02/11 17:33登録)
この作品が、「このミス」2017年版の1位と最近知り、
興味を持って読みました。
でもこれは、読み手を選びそうですね。
前半は、囲碁・連珠・和歌の蘊蓄が続き、この方面に興味
ない人には辛そう。僕は大丈夫でしたが。
ミステリとしてはやや薄味なので、辛口の採点になります
が、満足度はそれなり。

余談ですがこの作者、囲碁は相当の打ち手みたいですね。
そういえば「匣の中の失楽」も囲碁のシーンがありました
よねえ。


No.537 5点 死都物語
森村誠一
(2020/01/20 07:23登録)
話の中にゴ-ストライタ-が絡みます。そこの部分が
興味ありました。そこ以外は平凡。

(ここからネタばれ)
真犯人はいかにも怪しそうな人と、最後の方でひょこっと
出てくる人なので、ミステリとしてはやや薄味。


No.536 5点 飛騨高山に消えた女
西村京太郎
(2020/01/11 09:02登録)
今年初めての書評です。

題名を見ると「いかにも」風ですが、氏の作品としては、
旅情・トラベル色が薄く、鉄道を駆使したアリバイ破り
でもない・・・どちらかといえば異色作です。
内容的にはまあまあ。


No.535 8点 魔眼の匣の殺人
今村昌弘
(2019/12/28 10:04登録)
氏の第二作ですが、なかなかの出来栄えです。
個人的な好みはこちらの方が上かな?
有栖川氏が作りそうなロジカルな構成に好感。

(以下ネタバレ)
死んでしまう4名(男女各2名)を予想して臨みましたが、
1名だけ外しました。
最初に死ぬ人は・・・いかにもですよねえ。
犯人は生存者が絞られてくるので、この僕でも的中しました
が、その推理過程に好感持てます。
動機に不満な方もおられるようですが、僕にとっては許容
範囲でした。


No.534 6点 松山着18時15分の死者
津村秀介
(2019/12/14 11:56登録)
氏の作品は、期待以上のものはなかなかないけど、
ハズレも少ない。
抜群の安定感ですね。


No.533 7点 招かれざる客
笹沢左保
(2019/12/01 13:40登録)
氏の作品を初めてよみましたが、暗号・密室・アリバイ
と盛りだくさんですね。
丹念な作りには好感が持てます。

暗号・・・これは特殊知識がないと解けない
密室(凶器)・・・外国の古典に類似あり
アリバイ・・・これも鮎哲氏の某作品に似てますね(パクリはさすがに
       失礼ですけど)
       作品もほぼ同年代だけに、どっちが先なんでしょう?

ネガティブなことも書いていますが、総合的には本格志向の人間を
満足させることのできる作品です。


No.532 4点 安芸いにしえ殺人事件
木谷恭介
(2019/11/02 09:04登録)
全体的にもう一つ話しに入っていけない印象。
ラストもこれで終わり?って感じです。

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