涙香迷宮 牧場智久 |
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作家 | 竹本健治 |
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出版日 | 2016年03月 |
平均点 | 5.75点 |
書評数 | 4人 |
No.4 | 5点 | ボナンザ | |
(2022/04/02 23:07登録) これが一体三部作とどのような時系列なのかも不明だが、ある意味三部作のころと一切変わらない雰囲気と文体と方向性の一編だったのは確か。 |
No.3 | 5点 | ミステリ初心者 | |
(2021/07/23 20:24登録) ネタバレをしています。 暗号ミステリは今までに読んだことがなく、新しいジャンルに挑戦するつもりで読んだのですが…合いませんでした(笑)。 涙香に対する情報や、囲碁やいろは歌などの情報の多さがすごいし、作者が作った(?)いろは歌49首とそれにまつわる暗号は作るのが大変だしすばらしい…とは思うのですが、読んでいて面白いものではありませんでした。 推理小説的殺人事件も起きます。それも、クローズドサークルで…。しかし、これも論理的に犯人を当てるものでもなく、不可能犯罪でもなく、あっと驚く動機があるでもない。暗号ミステリのおまけという感じでした。 私はコテコテの本格しかダメなのかもしれません(涙)。 |
No.2 | 7点 | モグラの対義語はモゲラ | |
(2021/05/31 06:40登録) 読んだのは文庫版。 黒岩涙香、いろは歌、連珠、その他の完全情報ゲームなど、さまざまなジャンルの蘊蓄がこれでもかとつまっていて、非常に面白かった一方、疲れた。 ストーリーそのものはそこまで入り組んでおらず、軽快な会話の中で蘊蓄が続くので、読むのが苦痛になるというほどではなかったが、人によってはダレてしまうかもしれない。ミステリ小説らしいテンションになってくるのは、主観ではページ全体の3分の2ぐらいを読んだあたりからで、ここもダレる要因かも。 だがそこはこの作品の醍醐味ではなく、作者が作り上げた圧倒される量のいろは歌と、それに仕込まれた難解な暗号がメインディッシュであろう。帯に書いてあった「日本語の新たな可能性まで切り拓く小説である」という文に偽りなかった。ミステリ小説としてどうかはともかく、その凄まじい言葉遊びは存分に楽しめた。 |
No.1 | 6点 | 測量ボ-イ | |
(2020/02/11 17:33登録) この作品が、「このミス」2017年版の1位と最近知り、 興味を持って読みました。 でもこれは、読み手を選びそうですね。 前半は、囲碁・連珠・和歌の蘊蓄が続き、この方面に興味 ない人には辛そう。僕は大丈夫でしたが。 ミステリとしてはやや薄味なので、辛口の採点になります が、満足度はそれなり。 余談ですがこの作者、囲碁は相当の打ち手みたいですね。 そういえば「匣の中の失楽」も囲碁のシーンがありました よねえ。 |