測量ボ-イさんの登録情報 | |
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平均点:6.25点 | 書評数:624件 |
No.304 | 6点 | 本格推理⑮さらなる挑戦者たち アンソロジー(国内編集者) |
(2011/12/03 13:50登録) 久々にこのシリ-ズを読みました。 多少のあたりはずれはありますが、どれもまずまず粒より の作品。 僕自身の好みでいえば、「隣の部屋の殺人」あたりがよか ったです。(古臭い密室トリックですが、そこがまた良い) |
No.303 | 7点 | 保津峡殺人事件 津村秀介 |
(2011/11/12 13:54登録) アリバイ崩しのトラベルミステリとしては水準的作品。 こういうのが好みの方にとっては、安心して楽しめそうです。 容疑者のアリバイが崩れたと思いきや・・・といったカラクリ も用意されています。 著者は残念ながらもう故人ですが、アリバイ崩しの作品を 多く書いた作家です。 氏の作品を数点読みましたが、大ハズレがない代わりに、 大ホ-ムランのない・・・アリバイ崩しの作品が多く、鮎哲 氏の亜流っぽいですが、まあそれも好意的に見えてしまうの で採点は甘めで。 |
No.302 | 4点 | そして二人だけになった 森博嗣 |
(2011/11/05 17:23登録) こういうオチはあまり評価できないです。 皆さんの採点も1点から10点まで、実にバラエティ。 読み手によって、評価が分かれる作品だと思います。 |
No.301 | 8点 | 気分は名探偵 犯人当てアンソロジー アンソロジー(出版社編) |
(2011/10/30 14:01登録) 夕刊紙に掲載された(らしい)犯人当て短編集。 どれも粒よりでハズレがなく、嗜好に合う方ならかなり 楽しめると思います。 少し長くなりますが、個々の簡単な評価が以下書きます。 露骨なネタばらしはしませんが、何の予備知識もなしに 本作品を読みたい方はスル-して下さい。 ①ガラスの檻の殺人(有栖川有栖) 凶器の隠し方がテ-マ。隠し場所が判れば自ずと犯人 も特定できます。土屋隆夫氏の某名作を彷彿とするト リックです。 ②蝶番の問題(貫井徳郎) 確かに伏線は貼ってありますが、これは難し過ぎます。 ③二つの凶器(麻耶雄高) 作品自体も楽しめますが、登場人物の名前がユニ-ク。 月ヶ瀬、大河原、下狛、加茂、笠置、木津・・・関西 在住の方、ピンときませんか? 作者は確か三重県出身でしたよね。成程。 ④十五分間の出来事(霧舎巧) う-ん、これも難しい・・・ ⑤漂流者(我孫子武丸) トリックは使い古したものですが、見せ方・使い方が うまい。 ⑥ヒュドラ第十の首(法月倫太郎) ちょっとマニアックなトリックかな? 全体として、かなり難しいです。因みに僕は1勝5敗 でした。 |
No.300 | 6点 | 長いお別れ レイモンド・チャンドラー |
(2011/10/16 11:46登録) 記念すべき300冊めの書評は古の海外名作で。 このサイトをご覧の方なら殆どの方が読んでいる(あるいは 知っている)名作ですが、今回初めて読みました。 男の友情を謳った物語ですが、どうも僕にはいまひとつそれ が伝わってこず、本格色も薄いこともあって、世間の評判ほ ど心に残るものではありませんでした。 従い採点はどうしても辛めになります。 (高評価の方々、ゴメンナサイ) この作品も、もっと英語を勉強して原文で読むとその良さが 判るのかも知れませんね(でも、困難だ)。 これで書評300冊となりましたが、100冊毎のペ-スは 1-100冊め 約3週間 101-200冊め 約6ケ月 201-300冊め 約1年9ケ月 となっています。150冊めくらいまでは既に読んだ作品で書 評できたのですが、それ以降は殆どあらたに読んだ作品です。 そうすると400冊めの書評は再来年の夏くらいになるんでし ょうかねえ。まあ、頑張ります。 |
No.299 | 7点 | 札幌・オホーツク 逆転の殺人 深谷忠記 |
(2011/10/08 14:06登録) これは結構良かったです。 謎の提示から合理的解決まで納得できるものでした。 ただメイン・トリックはちょっと微妙・・・アンフェア という人がいるかも。 それでも、前に読んだ「釧路・札幌」よりやや上の出来 と見ました。 |
No.298 | 6点 | 釧路・札幌1/10000の逆転 深谷忠記 |
(2011/09/28 20:42登録) (微妙にネタばれ?) 氏の作品を初めて読みました。旅情ミステリが多そうですが、 内田康夫氏の亜流なのかな? その割には謎解き要素もまずまずあり、まずは楽しめました。 不満点は真犯人の偽装工作が凝り過ぎてて、リアリティをあ まり感じなかったところです。 被害者の行動の盲点はなるほどと思わせるものがありました。 トラベルミステリが基本好きなので、採点はやや甘めで。 |
No.297 | 4点 | 沙織のニ-ス誘拐紀行 村瀬千文 |
(2011/09/16 20:47登録) ホテルジャ-ナリストとして知られる氏が書いた初のミステリ 小説。 氏の得意分野であるホテルとグルメの蘊蓄が盛り込まれ、その 方面に興味のある方なら楽しく読めるでしょう。 本格色は薄く、サスペンス小説に分類したい一遍。 残念ながら内容は平凡で、謎解き要素も薄いので採点は辛めで。 |
No.296 | 7点 | 深夜プラス1 ギャビン・ライアル |
(2011/09/09 22:12登録) かねてより固定的支持を得ている冒険小説の秀作。 展開にテンポがあり読みやすく、最後まで飽きずに読みきる ことができました。 本格ものではありませんが、ミステリ-ファンなら読んでお いて損のない一遍。 (余談) かの名作「幻の女」同様、この作品も書き出しが有名ですね。 「パリは四月である。雨も一月前ほど冷たくはない・・・」 確かに絵になる書き出しですね。 |
No.295 | 6点 | 和時計の館の殺人 芦辺拓 |
(2011/09/04 19:33登録) 雰囲気はなかなか良い作品。 肝心の中身もまずまずですが、謎の解決の一部が題名通 り和時計の知識がないと判らないのは高評価しずらいか も。 (ここから少しネタばれ) 病死した前当主の遺書が暗号になっていますが、これは とても判らない(苦笑)。 和室の中であった密室トリックは納得のいくものでした。 |
No.294 | 6点 | 往復書簡 湊かなえ |
(2011/08/20 21:34登録) 氏の作品を読むのは3作めですが、その中では一番出来が 良かったでしょうか? 手紙のやり取りで話しが進む形式のユニ-クです。 |
No.293 | 5点 | 贖罪 湊かなえ |
(2011/08/16 13:20登録) 妻が借りてきた本の回し読み。 話題作である「告白」の2番煎じだと世間でよく言われて いるようですが、確かにイメ-ジは似ていますよね。 謎とき要素が薄いので、このサイトの採点では残念ながら これ以上の点数にはしにくいです。 |
No.292 | 7点 | 飛ぶ男、墜ちる女 白峰良介 |
(2011/08/16 13:17登録) 解決は平凡ながらも、謎の提示がシンプル且つ魅力的 でした。 採点は6点レベルかなと思いますが、上記事由と文章 が読みやすいこと、広告業界を扱った新鮮なネタであ ることを好感してプラス1点。 |
No.291 | 8点 | だれもがポオを愛していた 平石貴樹 |
(2011/08/12 14:57登録) 確かにこれは良作ですね。 本格色が強く、読者への挑戦があり、関係者のアリバイ表で 登場人物の整理もしやすい・・・これは僕の嗜好にかなり 近い作品です。 謎解きも一発トリック系ではありませんが、確かなロジック で犯人を絞り込んでいく過程は破綻がなく、納得のいく結末 です。 あえて難点を挙げると、謎解きの難易度が高すぎる(これだ とヒントが欲しい)くらいでしょうか。 読了してみると、この題名にもなんとなく余韻があっていい ですよね。 エドガ-・アラン・ポ-・・・この名前は僕達推理小説を愛 するものにとっては独特の響きを持つのでしょう。 |
No.290 | 6点 | 犬坊里美の冒険 島田荘司 |
(2011/07/29 19:17登録) 謎のメインは死体消失を扱った作品。 種明かしは意外なものですが、海外の古典作品で類似の トリックがあったので、僕は途中で気づきました。 犬坊里美のキャラ立ちには賛否両論ありますが・・・ まあ松崎レオナよりかは好感持てるのでは? |
No.289 | 6点 | 地底獣国の殺人 芦辺拓 |
(2011/07/23 22:30登録) 何だかSFっぽい作品ですね。でも謎の提示とそれに対する 合理的解決はあるので本格の体は保っています。 解決の鍵となる伏線ですが、これは○○に詳しくないととても 判らないのでは?(僕が常識を知らないだけ?) 犯人は判らないとも、例の老人の正体はせめて見破りたかっ たです。 |
No.288 | 7点 | 探偵小説のためのノスタルジア「木剋土」 古野まほろ |
(2011/07/17 09:39登録) 著者の作品は初読。 扱うのが陰惨な殺人事件の割には軽いタッチ(というか、 やや軽すぎ?)でしたが、意外と本格色は強いようです。 ただ真相を推理するには僕にはやや難易度が高すぎたき らいがありようです(特に絵を切り裂いた人を特定する ロジックなど)。 ありきたりの作品では簡単過ぎるという方は一度本作品 にチャレンジしてみては如何ですか? |
No.287 | 7点 | Zの悲劇 エラリイ・クイーン |
(2011/07/01 21:56登録) いわゆる「XYZ」で唯一未読だった本作品を今さらですが 拝読。 真犯人を絞り込むロジックはいつもながら秀逸ですね。 先の方の指摘のように、解決編寸前まで読者が犯人を絞り込 むことができないのがやや不満点かな? 水準以上の評価は十分できる本作ですが、「XYZ」で評価 すると、やはりY>X>Zになりますかね。 採点もそれを反映させました。 |
No.286 | 6点 | シクラメンと、見えない密室 柄刀一 |
(2011/06/04 07:23登録) 氏の作品をはじめて読みましたが、評価はまずまずです。 特筆すべき作品は、解説の方も言っておられるように「遠隔 殺人とハシバミの葉」のメイントリックがなかなか斬新でし た。 あと「シクラメンと見えない密室」の密室のカラクリもなる ほどと思いました。 植物絡みの話しが多く、そちらに疎い僕には勉強になったか な? |
No.285 | 6点 | 最後から二番めの真実 氷川透 |
(2011/05/20 23:38登録) 氏の作品らしいロジカルな作品、なかなか良かったですよ。 不満点は関係者のアリバイ等が大事な作品なのに、証言の 一覧表やタイムテ-ブルがなく構成が不親切なのと、途中 展開がやや中だるみだった点です。 採点7点といいたいところですが、その分マイナス1点。 でもこのサイトでの評価は思いのほか辛いですね。 |