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ミステリの祭典

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札幌・オホーツク 逆転の殺人
荘&美緒

作家 深谷忠記
出版日2000年10月
平均点6.33点
書評数3人

No.3 6点 蟷螂の斧
(2019/01/10 11:33登録)
著者の言葉に「今回は特に伏線に意をそそいだつもりなので、読者の挑戦を期待したい。」とあります。著者はある事柄にかなりしつこく言及していましたので、それでは伏線とはならず、読者に逆読みされてしまうのでは?と心配になりました。結果(真相)はその通りで、ドンピシャ(笑)。最近読んだN氏の作品で、同種のトリックがありましたが、そちらは読者が読み過ごししてしまうのではないかと思えるほどあっさりしたものでした。著者の性格が垣間見えた感じがしましたね。本トリックは、今のところ先駆的なものでGood。

No.2 6点 nukkam
(2015/08/12 16:16登録)
(ネタバレなしです) 2000年発表の壮&美緒シリーズ第32作で、逆転シリーズ第7作でもあります。この作者はアリバイ崩しに定評があり、それゆえ犯人当ての楽しみを犠牲にしてしまうことも多いのですが本書は最終章まで犯人の正体を隠すことに成功しています。犯人当てとしては容疑者の数が少なくて当て易いですが、丁寧に謎解き伏線を張った良作です。ですがこういう犯人当て作品が「異色作」と評価されてしまうのは作者にとって本意なんでしょうか?フーダニットでなければ本格派推理小説に非ずとまで過激な主張をする気はありませんけれど、やはり犯人当ては本格派の王道路線だと思うので個人的には今後もこういう作品をどんどん書いてほしいです。余談ですが私は犯人を当てられませんでした。

No.1 7点 測量ボ-イ
(2011/10/08 14:06登録)
これは結構良かったです。
謎の提示から合理的解決まで納得できるものでした。
ただメイン・トリックはちょっと微妙・・・アンフェア
という人がいるかも。
それでも、前に読んだ「釧路・札幌」よりやや上の出来
と見ました。

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