空さんの登録情報 | |
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平均点:6.12点 | 書評数:1519件 |
No.299 | 7点 | 忘られぬ死 アガサ・クリスティー |
(2010/06/12 11:30登録) ノン・シリーズ作品ですが、ポアロが登場する某短編を長編に仕立て直したものです。 元の短編では第2の事件から話を始めていましたが、本作の前半では、過去の事件から第2の事件発生までが、関係者たちそれぞれの回想を主軸に語られていきます。登場人物それぞれの内面に立ち入りながらスムーズに過去の事件の顛末を示してくれる手際は、鮮やかなものです。この部分を読み返してみれば、真相すれすれの書き方がされていることがわかります。このような展開なら、確かにポアロは出てこない方がいいかもしれません。 犯行方法のアイディアは元の短編どおりですが、犯人設定の変更や巧みな偶然の導入は、長編化のお手本と言える出来です。ただ、犯行計画の必然性がちょっと弱くなってしまったのが欠点でしょうか。 なお、『ひらいたトランプ』『ナイルに死す』ではポアロと一緒に活躍したレイス大佐も半ばになって登場します。 |
No.298 | 7点 | 赤い館の秘密 A・A・ミルン |
(2010/06/06 12:39登録) 犯人の意外性や殺人計画の緻密さでは、本作の前年に発表されたクリスティーやクロフツの第1作に比べると大したことはありません。しかし推理小説の価値はそれだけで決まってしまうわけではないでしょう。 冒頭1ページ目から、ほのぼのしたイギリスの田舎の雰囲気が漂ってきます。ギリンガムの探偵ぶりも、プロフェッショナルなポアロなどの捜査に比べるとむしろ探偵ごっこという感じで、プーさんの作者だと言われれば、確かになるほどねと納得できる作風が楽しい作品です。二人での池の捜索場面など、メルヘン的な感じさえ受けます。 ギリンガムと金田一耕介との共通点については意識しながら今回読み返してみたのですが、どうも感じられませんでしたね。 |
No.297 | 6点 | 黒部ルート殺人旅行 斎藤栄 |
(2010/06/03 21:46登録) 最初のバスの中での人間消失の方法はありきたりですが、中心問題はその後。2つの殺人それぞれに時計と鉄道を利用したアリバイで、どちらも着眼点は優れていると思うのです。 ただし疑問点もあります。時計の方は、証人におかしいと気づかれる危険性がかなりある状況です。また、鉄道の方はあまりに作為が感じられ過ぎます。まあ作中で主役の検事も、だから怪しいとにらむわけですが、犯人にしてみれば、そんな不自然なアリバイなどない方がましではないかと思えます。 「環境破壊への怒りを、私はこの作品にぶつけてみた」という「作者の言葉」中の趣旨がさっぱり感じられない話なのは、同時期の森村誠一作品とは根本的に小説作法が異なるところです。 いい素材なのでもっと何とかならなかったかなという気がして評価に迷う作品ですが、とりあえずこの点数で。 |
No.296 | 7点 | メグレ、ニューヨークへ行く ジョルジュ・シムノン |
(2010/05/31 23:22登録) タイトルどおりの発端から始まる作品。シムノン自身アメリカに移住してすぐ、1946年に書かれた作品ですから、ニューヨークに対するメグレの感想は、シムノン自身の意見とも重なるのでしょう。英語があまりできないというだけでなく、習慣の違いなどにいらいらさせられる様子が鮮やかに伝わってきます。 事件は、ニューヨークに住む父親が心配なので、メグレに一緒についてきてくれと依頼した青年が、アメリカに入国するなり姿を消してしまう、というあいまいなものです。さらに轢き逃げによる老人殺しが起こり、どうやら事件の裏はジュークボックスの製造販売で大成功した父親の過去にありそうだ、ということになりますが、真相自体はシムノンにしてもまあまあといったところです。しかしその結末まで持って行く過程、登場人物たちの造形描写がさすがにうまく、かなり楽しめました。 |
No.295 | 6点 | 処刑6日前 ジョナサン・ラティマー |
(2010/05/29 12:31登録) 1935年に発表された小説ですが、解説でも触れられているようにアイリッシュの『幻の女』(1942)との共通点がよく指摘される作品です。まあタイトルからしてもそうでしょう。しかし、密室にする理由という点では『ユダの窓』(1938)との類似点も指摘できそうです。そう、通常ハードボイルドに分類されるのに密室殺人という意外な取り合わせでも有名な作品ではあります。 しかしハードボイルドと言っても、ハメット~パーカー等のような気のきいた会話や人物描写のリアリティを期待しても無駄というものです。また派手なアクションの痛快さもありません。証人が目の前で撃ち殺されるシーンなども、文章の切れが悪く、迫力がいまひとつです。 通俗ハードボイルド的なタッチを取り入れてはいますが、途中で糸を使って密室解明の実験を試みたり、探偵役クレーンが最後まで手持ち札を伏せて謎めかしてみせたりと、完全にパズラーの常道です。 |
No.294 | 7点 | 成吉思汗の秘密 高木彬光 |
(2010/05/25 22:59登録) 本作執筆にあたって作者が参考にしたのは、まず近代の義経=成吉思汗説の書物だったそうです。ちょっと気になるのはその参考資料が明示されていない点で、著作権法的には微妙なところがあるかもしれません。 これが偶然といえるだろうか、という台詞が何度も繰り返されますが、成吉思汗の側から義経を連想させる固有名詞などを列挙していくことにより、説の蓋然性を高めていくという手法です。一方井村助教授を配しての反論もなかなか手厳しいものがあります。結局、初版最終章(15章)では現実の自殺事件を持ち出して輪廻転生論・宿命論的にまとめたわけで、合理性重視の考え方からは、不満もあります。 サブストーリーについては、初っ端から伏線がやたらに目立ちます。こっち系については高木彬光はどうも(神津恭介ではありませんが)不器用な気がします。 |
No.293 | 7点 | 犠牲者は誰だ ロス・マクドナルド |
(2010/05/22 12:25登録) リュウが仕事のため自動車旅行中、瀕死の男を路上で発見するという場面から始まる本書、ロス・マク作品中でも主人公をリュウにする必要がなかったのではないかとも思える巻き込まれ型発端のミステリです。 格闘や銃撃などアクションも豊富で、事件の展開も速く、様々な出来事を完全に整理消化できていないような状況で、まだ半分ほどしか進んでいない。この後どうなるのだろうと思わせられました。 そのようなわけで、事件全体はかなり複雑にできているのですが、最終的にはやはりこの作者らしく、巧みにつじつまを合わせてくれます。そのつじつま合わせの事件解明がタイトル"Find a Victim" に表れされるテーマと見事に重なってくるところ、感動的な結末になっています。 |
No.292 | 6点 | メグレと老婦人 ジョルジュ・シムノン |
(2010/05/19 21:38登録) 『メグレと老婦人の謎』評で臣さんも書かれてるようにまぎらわしいタイトルですが、先に出版された本作の邦題は原題直訳です。 最初読んだ時には、おもしろいと思わなかったのですが、それはたぶん初期作品のような雰囲気を求めていたせいだったのでしょう。久々に再読してみたらなかなか楽しめました。 シムノンにしては謎解きの度合いがそれなりに高い作品で、ちょっとした秘密と犯人の企みが隠されていて、伏線もしっかり張ってあります。終わりに近づくにしたがって登場人物たちの醜さが暴かれていき、嫌な話という感じがだんだん強まってくるところ、個人的には今回の再読では気に入りました。 訳者は日影丈吉。特に会話など、メグレが「会いたいッてのかね?」とか「それは、あなた次第でさ、部長」とか言っていたりして、いつものシムノン調を崩すような言葉遣いですが、独特な味はあります。 |
No.291 | 8点 | ゴメスの名はゴメス 結城昌治 |
(2010/05/17 22:18登録) 1962年に発表された、日本製スパイ小説の嚆矢であり、また代表作ともされる作品。 舞台が1960年頃のベトナムというところからして、なるほどと納得。まあこれは現在だから特にそう思うのかもしれません。当時は身近な問題だったわけですから。 結城昌治は様々なタイプの作品を書き分けていますが、作中にも名前が挙げられるアンブラー等につながるシリアス・スパイものとして、完成度の高いものとなっています。サイゴン(ホーチミン)に赴任した「わたし」の周りで起こる不可解な出来事、謎が最後になってすべて収まるべき所に収束していくところは、パズラーも書く作者らしい手際ですし、リアリティも十分です。 会話を中心とした文章は、ハードボイルドっぽいところが感じられました。これは後に書かれる『暗い落日』に始まる真木シリーズとつながってくる感じです。 |
No.290 | 6点 | 邪悪の家 アガサ・クリスティー |
(2010/05/13 21:45登録) 本作と次作『エッジウェア卿の死』については、ポアロにいつもの冴えがなかなか見られません。他の作品ではいつの間にか推測をつけてしまっているのですが。途中でポアロが容疑者の一覧と注釈・疑問点を書いて見せてくれるのも、クリスティーよりクロフツとかを思わせるぐらいです。 犯行計画そのものの出来は、悪くないという程度だと思いますが、結局使い方がうまいんでしょうね。くどいところから予想はつくのですが、殺人犯以外の登場人物たちのごまかしもあり、惑わされます。ポアロが18章で真相に気づく2つの手がかりの組み合わせは、シンプルで説得力があります。 冒頭部分でくじかれたポアロの自尊心が結局最後には妙な形で満足させられるのは愉快でした。 |
No.289 | 7点 | ひとりで歩く女 ヘレン・マクロイ |
(2010/05/11 22:46登録) 解説によれば「アメリカ女流サスペンス御三家のひとり」と呼ばれていたマクロイですが、本作は書き出し2ページぐらいはそれらしい感じがあるものの、その後全体の2/3ぐらいまでは不可解な謎が錯綜するいかにもパズラーらしい話です。手記の部分が終わった後の意外な展開も、知的な興味を引くようになっています。 その後、一気にサスペンス調になる構成もおもしろいところです。このサスペンス部分に入って、作者の基本的な企みにはほぼ確信が持ててしまいました。とは言え、事件の全貌に説明をつけることができたわけではないので、文句はありません。最終章の推理は、若干決め手に欠けるところはありますが、きれいに事件を解明してくれます。 解説の最後で天地逆に印刷してある〈謎〉(疑問点)と〈解決案〉については、少なくとも私が読んだ初版では〈解決案〉は示されていないのですが。ただしこの〈謎〉は簡単に説明がつくと思います。書き出しにこだわる必要はないのですから。 |
No.288 | 6点 | 人喰い 笹沢左保 |
(2010/05/09 09:09登録) 1961年の日本推理作家協会賞受賞作。全体的にメロドラマチックな謎解きになっているのはこの作者らしいところです。 最初の姉の遺書の章は、無理やり遺書の中で状況説明をまとめてしまったような感じがして、あまり好きになれなかったのですが、その後は快調に読んでいけました。ただ、妹の視点から描かれた部分と、より第三者的な描き方の部分とのバランスが、多少まとまりを欠いているようにも感じられます。 犯人の計画の根本はクリスティーも使った手ですが、書かれた当時の社会状況などもうまく利用していて、なかなか巧妙な使い方です。ただし社長殺害については、殺害トリック自体は悪くないのですが、そのようなトリックを使う理由がないのが難点です。また、犯人指摘の決め手のひとつになる犯人のある行為にも意味が全くないので、この行為ははぶいてしまった方がよかったと思います。 |
No.287 | 7点 | メグレのバカンス ジョルジュ・シムノン |
(2010/05/05 15:18登録) 8月、港町にバカンスにやってきたメグレ夫妻でしたが、メグレ夫人は虫垂炎で入院という破目に。 修道院がやっているクリニックに夫人を見舞うシーンから本作は始まります。シスターたちが行きかうその独特な雰囲気に、聖歌隊の少年だった頃を思い出すメグレ。あまりミステリらしくない書き出しですが、事件が起こってメグレが独自の捜査を始めると、このシリーズ中でもかなりサスペンスのある話になってきます。 容疑者はほとんど最初から1人に絞られているのですが、動機がわからず事件の全体像がなかなか見えてきません。その上、さらに殺人が起こり、しかも事件はまだ続きそうだという展開は、アイリッシュ等に比べるとのんびりしているようでいて、妙に緊迫感があります。 |
No.286 | 8点 | ガラスの鍵 ダシール・ハメット |
(2010/04/30 11:41登録) 高校の頃のことですが、最初に読んだハードボイルド小説が本作でした。その時も傑作だとは思ったのですが、それでもなぜだか、当時はあまり他のハードボイルドを読む気にはなりませんでした。このジャンルにも手を出すようになったのは、その数年後たまたまロス・マクに接してからになります。 ハメットが自作の中で最も気に入っているのがこれだそうです。その理由は知りませんが、私が読んだ4長編中、完成度は最も高いと思います(『影なき男』は未読)。また、主役の賭博師ネド・ボーモンは、コンチネンタル・オプやサム・スペードよりも孤高の正義派という印象を受けました。その点では、後のマーロウ等につながっていく人物造形ではないでしょうか。 ところで、本作ではなぜ被害者の帽子がなかったのかという疑問が、はっきり謎として提示されます。ひょっとして少しはクイーンを意識したのかもしれません。 |
No.285 | 4点 | 幸運の脚 E・S・ガードナー |
(2010/04/26 21:39登録) ペリー・メイスンのシリーズ第3作は、毎度お馴染みの法廷シーンがありません。裁判にまで至らず、事件は解決してしまいます。レギュラーになるバーガー検事もまだ登場していない時期です。 事件そのものは、メイスンが今回もかなり強引に法律的にすれすれのことをやってくれたりして、なかなか楽しめましたが、解決には不満がありました。 メイスンがその人物が怪しいと考えた理由は納得できますし、犯人の殺人実行経緯も偶然が過ぎるとは思いますが、まあ可能でしょう。しかし、犯人のさまざまな行動の理由がさっぱり理解できませんし、説明もまともにつけられていません。なにしろ殺人動機自体あいまいで、いつ殺意を固めたのかも不明なままです。最後になってどうにもすっきりできない作品でした。 |
No.284 | 5点 | 化人幻戯 江戸川乱歩 |
(2010/04/23 23:42登録) ミステリー三昧さんの言われるように最後はさすがに乱歩らしさ炸裂ですが、以前の通俗長編の八方破れなおもしろさに比べると、全体的に見てずいぶんおとなしくまとまっています。なにしろ地味派代表のクロフツの名前が挙げられたりしているくらいです。 密室についてはトリックがどうというより、ただ密室状況の概略が説明されただけの段階で、明智の解説が始まってしまうのが物足りません。それこそクロフツのように綿密な部屋の調査と、発見された事実からの推理、検証を書いていけば、それなりのものになると思うのですが。まあ、それでは明智ものにはならないでしょうね。明智にあっさり解かせるための密室という感じもします。 その明智と大河原夫妻とは面識があるのかどうかという点で、これは伏線かなと思ったところがあるのですが、どうやら作者の単なるうっかりミスだったようで。 |
No.283 | 7点 | ウッドストック行最終バス コリン・デクスター |
(2010/04/19 21:38登録) 推理というか仮説をしつこく組み立てては壊していくことを繰り返すのが有名なモース警部シリーズですが、まだ第1作ということだからでしょう、本作ではそれほどではありません。実際にモース警部らしい仮説が始まるのは、全体の1/3を過ぎて彼が脚立から落ちる事故で2、3日動けなくなってしまってからです。要するに事故によるアームチェア・ディテクティヴ強制で、デクスター流が開始されたわけですね。 全体的には捜査側からの視点だけでなく、重要な事件関係者だと最初からわかる書き方で別の登場人物の視点をところどころに挿入する思わせぶりな構成になっています。 最終的な解決も、本作ではクリスティーなどにつながる案外オーソドックスな意外性が用意されています。モース警部の恋愛まで取り入れられるストーリーは、次作よりは一般向けと言えると思います。 |
No.282 | 5点 | メグレ再出馬 ジョルジュ・シムノン |
(2010/04/17 12:24登録) メグレ・シリーズの中でも、ちょうど転換期にあたる作品です。本作発表後、シムノンは一時メグレものを中断し、『倫敦からきた男』や『仕立て屋の恋』等犯罪を絡めた純文学を書くようになります。 内容的にも、シリーズ中断作(終了のつもりだった?)らしく、メグレ退職後の事件となっています。刑事になったものの、悪賢い悪党どもの罠にかかって殺人の罪を着せられそうになった甥のために、田舎暮らしをしていたメグレが再出馬することになります。 最初から事件の黒幕はわかっていて、その人物をどうやって追い詰めていくかということでは、『男の首』にも似たところがあると言えるでしょうが、悪役は犯罪のプロ、一方のメグレは警察を引退してしまっているというところが、大きな違いを生んでいます。悪役の人物像を最後の対決で見せていくところが、うーん、採点としてはこんなものかなというところ。 |
No.281 | 8点 | 亜愛一郎の狼狽 泡坂妻夫 |
(2010/04/14 22:10登録) 最初の『DL2号機事件』の無茶なロジック(現実には意図的行為と偶然とを混同したこんな発想あり得ません)には、よくもこんなバカなこと考えるものだなと思いました。次の空中密室『右腕山上空』も既に書き上げていたそうですが、変てこな方をデビュー作に選ぶのですから、作者のひねくれぶりはたいしたものです。事件解決後の締めくくりがまたこの人らしい目のつけどころです。 第2作からは、もっとまともなミステリが続きます。どれもおもしろいのですが、強いて言えば『G線上の鼬』がトリックと推理がきれいにつながっていて、私的ベストでしょうか。『掘出された童話』の暗号作成の困難さも、こんな面倒なことを実行するのはこの作者だけだろうという感じです。 ▽の老婦人は、作者が作者だけに、単なるひょうたんつぎ(手塚治虫の)的存在とは思えないですよね。 |
No.280 | 4点 | 鳩のなかの猫 アガサ・クリスティー |
(2010/04/12 21:37登録) プロローグの後、最初のうちは中東の某国国王の死と彼の所持する宝石の数々の行方にまつわる話で、冒険スパイもの的な感じです。そこから一転、イギリスの名門女子校での殺人事件という古典的なミステリになってきて、後半ポアロがついに登場すると、後はもう解決に向かってまっしぐらです。 途中で校長が「この学校は型どおりの学校ではなかったけれど、そうかと言って、型破りを誇りにしてきた学校でもなかったのよ」と言うところがありますが、これはクリスティーの目指すところでもあったと思えます。まあ、今回は伝統と革新の二要素の融合がそれほどうまくいっているとは思えません。真犯人隠匿方法などずうずうしい手ですが、意外性のすっきり度は低めです。ポアロの謎解き段階に入ってからの展開のご都合主義もちょっと甘すぎる感じがしました。 |