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ミステリの祭典

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mozartさんの登録情報
平均点:6.09点 書評数:218件

プロフィール| 書評

No.58 5点 火の粉
雫井脩介
(2012/11/11 08:25登録)
武内の異常性はともかく、じわじわと日常の中で追い詰められる者たちの混乱・焦燥・悲嘆・(自己)嫌悪・恐怖・悪意といった心の「負の連鎖」が何とも言えませんでした。ストーリーに引き込まれて一晩で読了したものの、読後感自体はそれほど良くなかったのも事実です。


No.57 6点 メルカトルと美袋のための殺人
麻耶雄嵩
(2012/10/27 21:04登録)
今更ですが、メルカトル鮎シリーズの作品を初めて読みました。どれも話は良くできていて、それなりに納得させられるものが殆どでしたが(幽霊はちょっとアレでしたが)、自分としては、この探偵との相性は余り良くないようです。癖のあるキャラクターは良いとしても、ちょっとブラック過ぎの(一線を越えている)ような・・・。


No.56 7点 被害者は誰?
貫井徳郎
(2012/10/26 22:15登録)
元々この手のトリックには騙されやすいのだけれど、予備知識ゼロで読んだので、全編とも見事に騙されました。中でも「探偵は誰?」は、作中作という設定に加えて、吉祥院慶彦のキャラクターが立っていて、特に面白かった。最後の「名探偵は誰?」も、本筋の話はともかく、ここまでやるか、といった感じで脱帽。


No.55 6点 さらわれたい女
歌野晶午
(2012/10/24 15:59登録)
「偽装誘拐」の手口は見事だし、テンポ良く読めた。小説半ばで死体が発見されてからは、主人公が真犯人に迫っていく過程も緊迫感があって、グイグイ引き込まれるように読み進めることができた。結末は(警察の介入タイミングなど)ややご都合主義だったけれど、全体としては「葉桜~」に通じる快作だと思う。


No.54 3点 猫柳十一弦の後悔
北山猛邦
(2012/10/24 15:42登録)
「アリスミラー城」と「ギロチン城」が面白かったので、期待して読み始めたのですが、正直、これは期待はずれでした。
何と言っても設定が強引過ぎ。動機が後出しであることはともかく、途中の犯人の意図に気づくことはおよそ不可能で、解答を示されても、カタルシスは全くなく、「ふ~ん・・・、で?」ぐらいのレスポンスしかしようがなかったりして。


No.53 5点 アルバトロスは羽ばたかない
七河迦南
(2012/10/24 15:31登録)
前作「七つの海を照らす星」を経ずに今作を読んだせいか、北沢春菜なる保育士に特別な感情移入をしていなかったので、最後のどんでん返しはそれほど衝撃的ではなかったけれど、それでも最後まで騙されていました。

ただ、冬の章で「わたし」が回想しているのが、「春の章」~「晩秋の章」であるならば、アンフェアではないのかも知れないけれど、やはりちょっと納得がいかなかったりして。「冬の章」での記述自体もやや不自然に感じられる部分も見受けられるし・・・。

話そのものはまずまず面白かったけれど、自分にはそれほどフィットしなかった、というのが正直な感想です。


No.52 7点 禁断の魔術
東野圭吾
(2012/10/15 14:31登録)
ガリレオシリーズ8作目。前作「7」に比べ、それぞれの話がドラマとしても中身があって、断然こちらの方が面白かった。以下、個別の感想;
『透視す』:アイちゃんが可哀想過ぎる。それにしても、「モモンガ」からこのトリックに気づくガリレオは流石です。
『曲球る』:柳沢投手夫人が(殺害理由も含めて)気の毒過ぎる。湯川の助けで妻の本心を知り、トライアウトもうまく行く模様、というのはちょっとベタだったけど。
『念波る』:最後の2行がウケました。
『猛射つ』:中編。内容も一番充実している。湯川と後輩のやりとりとか、東野圭吾節を満喫できる、といった感じ。しかし、湯川「准教授」もそろそろ「教授」の適齢期なんじゃないだろうか。


No.51 4点 館島
東川篤哉
(2012/09/26 15:03登録)
メイントリックは確かに大がかりだけれど、それほど意外性も感じられなかった。何より、探偵役のコンビが、烏賊川市シリーズのコンビ(トリオ)に比べて、魅力が乏し過ぎ。


No.50 6点 スウェーデン館の謎
有栖川有栖
(2012/09/23 07:51登録)
これまでに読んだこのシリーズの中ではまずまずといったところでしょうか。全編を通して雰囲気はとても良く、雪の足跡の謎についても、単純なものでなく、それなりに「多重構造」になっており、感心させられました。
ただ、犯人のもくろみ自体は、法医学や科学捜査の「目」を欺き通すことはかなり難しいのではないかな~。


No.49 4点 46番目の密室
有栖川有栖
(2012/09/15 16:46登録)
火村「助」教授+作家有栖シリーズの第1作を読んでいなかったことに最近気づいて、今更ながら図書館で借りてきて読了。う~ん、このシリーズはもっと面白かったはずなのに・・・、とややがっかりした、というのが偽らざる感想でした。


No.48 7点 マジックミラー
有栖川有栖
(2012/09/13 11:07登録)
新本格ミステリーの旗手とも言うべき作者の、別の面を堪能できる作品。アリバイトリック、双子トリック、いずれも独創的で十分に唸らされました。

トリックに目が行ってしまって、登場人物にそれほど感情移入できなかったのが残念だったけれど、結末を考えると、そのことも織り込み済みで作品が書かれているんでしょうね。


No.47 2点 密室殺人ゲーム王手飛車取り
歌野晶午
(2012/09/10 15:37登録)
う~ん、純粋に「パズル」として読めばそこそこ楽しめるのかも知れないけれど、やはり、登場人物が「鬼畜」過ぎ(その割に中途半端な面もあるし)。ちょっと肌に合いませんでした(と言いながら次作、次々作とも読んでしまったのだけれど)。


No.46 7点 ここに死体を捨てないでください!
東川篤哉
(2012/09/10 15:22登録)
これまでに読んだ烏賊川市シリーズの中でも、ギャグ度は出色だと思う。本格ミステリーとしても十分考えられていて、大がかりなトリックとともに十分楽しめました。


No.45 4点 月光ゲーム
有栖川有栖
(2012/09/10 15:18登録)
これも「孤島パズル」や「双頭の悪魔」とともに久々に読み返したけれど、やはり年齢のせいか(惚けたせいか)、内容をすっかり忘れていました。
ただ、他の二作品と比べると、色々な意味で読後の満足感が格段に落ち、再度楽しめた、と言うよりも、ちょっとがっかり・・・でした(特に動機が不満)。


No.44 5点 密室の鍵貸します
東川篤哉
(2012/09/08 12:04登録)
烏賊川市シリーズの「第1作」をやっと読みました。後作品群を先に読んだ者としては、砂川警部が思ったよりも「まとも」な役割だったのがちょっと意外かも。

動機については・・・・。

まぁ、それに比べれば、戸村君も、その後の「お嬢様」のアタックなど「屁」でもないでしょうね。


No.43 3点 彼女らは雪の迷宮に
芦辺拓
(2012/09/08 11:53登録)
「閉ざされた雪の山荘」でのワクワク感が乏しすぎです。ある意味、ひねりの少ないトリックについては置いておくとしても、もうちょっと、拉致された「彼女ら」が徐々に追い詰められていく恐怖感を読者と共有する形で描写しても良かったんじゃないか、と思いました。犯行の動機も「後出し」感が拭えず、タイトルの割に楽しめなかったというのが正直な感想です。

【ややネタバレ?】
まぁ、被害者となるべきは「彼女ら」ではないので、このくらいが限度、と思えば仕方がないのかも。


No.42 6点 完全犯罪に猫は何匹必要か?
東川篤哉
(2012/09/02 18:22登録)
テンポ良く読了。最初の殺人の動機については、「猫」事情に詳しくないのでちょっと納得できなかった。メインのトリックについても、「どこかで見たような・・・」感が拭いきれず、ちょっと拍子抜けかな。とは言っても、各登場人物のキャラクターの魅力は、シリーズ作品としても十分で、非常に好感が持てました。


No.41 8点 双月城の惨劇
加賀美雅之
(2012/09/02 17:52登録)
【やや、本作以外の作品のネタバレになるかも知れないのでご注意】


本作より先に「監獄島」を読んでしまったため、「監獄島」での楽しみ(と言うかショック)の一部が得られなかったこと(「まさかこの人物が!」となるはずのところが「ふ~ん、だから?」みたいな感じで終わってしまったこと)については、ベルトラン(+パット)シリーズの読者としては痛恨の極みでした。
それはそれとしても、この作品にインプリメントされている本格ミステリ作品のあるべき姿と、作者-読者間のプロトコルについては、私のような、作品の発表順を無視するシリーズ読者としての瑕疵についても、いささかも問題としないほど見事であり、もはや、何も言うべきことはないでしょう。


No.40 8点 監獄島
加賀美雅之
(2012/08/30 12:07登録)
本作と「双月城の惨劇」を同時に図書館で借りてきたのですが、返却期限を気遣って、先に分厚い方から読み始めてしまいました(発表順は逆だったのですね)。
まさしく本格ミステリーの王道を行く作品で大変面白く、ほぼ1日で読了しました。謎解きに入ってからも随分ページが残っているな~、と思っていましたが、あそこまで入念に繰り返し「もう一つの真相」が暴き出されていくとは・・・、感服しました。ふぅ・・・。
これから読む予定の「双月城の惨劇」も楽しみです。


No.39 7点 交換殺人には向かない夜
東川篤哉
(2012/08/20 13:53登録)
こうしたトリックには悉く引っかかってきたのですが、さすがに二人のキャラクターがダブり過ぎだったので、怪しみながら(?)読んでいました。最後にもう一ひねりあったので、結果的には見事に騙されてしまいましたが・・・。ギャグ度も(過剰ではなく)良い具合で、大変楽しめました。

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