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ミステリの祭典

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密閉教室

作家 法月綸太郎
出版日1988年10月
平均点5.80点
書評数55人

No.15 6点 Ryu
(2004/08/19 22:35登録)
椅子多かったら、そのクラスの生徒気付くだろ。あと、最後は殺人の犯人のラブレターの返事ってことでいいの?

No.14 2点 九ちょう
(2003/07/21 08:36登録)
申し訳ないのですが、あまりにも偶然に頼りすぎている気がしました。残念ながら、キャラクターに全く感情移入できませんでした。また、一番の謎も、鑑識の人を愚弄している気がしました。どうしても、変色具合で分かる気がします。ごめんなさい。

No.13 6点 しゃんてん
(2003/07/12 16:57登録)
 みな高校生らしいひねくれ方、屈折の仕方をしている。その点が、私にはすごく好ましく思えた。独特の比喩表現、言葉遣いにセンスを感じる。気取りすぎ、そんな印象も受けるが、その気取り具合もまた主人公の性格を現しているような機がして面白い。
 推理のほうは、何故机を移動させたかの真相が面白かった。また、インタルードはかなりびっくりした。
 結構楽しめたように思う

No.12 8点 フリップ村上
(2002/12/17 21:08登録)
ノーカット版による読み直し。
発表当時は《新本格バッシング》の最も激しい槍玉だった本作だが、若書きすらも《作家の個性》として認識されるほどにミステリ・マーケットが成熟した今日では、冗長部分をカットする以前の状態ですらも、非常に良く書けた《小説》に思えるというこの不思議。法月ミステリらしく二転三転する推理や、文句のつけようがないほど理路整然とした密室の構成理由など、ミステリとしての完成度も水準以上で、ニ十代の新人のデビュー作としては出色の出来ではないか。84年のノベルス版と内容自体に大きな差異はないが、特筆すべきは以前の版では今ひとつ趣旨のはっきりしなかった幕切れの《コーダ》部分が、作者自身のどうしようもない内的欲求から書かれた、本作の根幹部分(グロテスクなラブレター)だったことが明かされている点だろう。
当時の本作をめぐる毀誉褒貶ぶりを知る年長の読者にも、法月なんて読んだことがないという『いーちゃん』や『ゆーやくん』好きの新来者にも、ぜひとも手にとって欲しいものである。

No.11 9点 寝呆眼子
(2002/09/15 14:09登録)
もちろん、今の法月さんの方が、ミステリとして、格段に良い作品を書いている。でも、個人的な「愛着」という点では、氏の作品で、これの右に出るものはない。読んだのが、大学2回生の頃で、登場人物と年齢が近かったせいもあるのでしょう。
また、トリック等はその時点でまったくわからなかったが、ある記述から、殺人犯だけが判ってしまった、という不思議な経験をした作品でもあった。

No.10 7点 ギザじゅう
(2002/08/19 01:01登録)
序盤から何故机と椅子を運び出したのかという謎があり、展開の仕方もなかなかよい。
トリックも大掛かりだし、実際に成功するとは思えないけれど。
驚きはないけれど、楽しめたかな?

No.9 9点 G?予想家K
(2002/03/20 16:34登録)
大好きな作品です。細かいところのあらはもちろんあるのですが、なにより物語のリズム・スピード感が心地よかった。ミステリ初心者に戻ってもう一度読み返したいもののひとつです。

No.8 5点 ほげほげ
(2001/12/06 04:46登録)
理屈っぽい割には、登場人物をそれぞれの行動に駆り立てる動機に説得力が欠けていたように思う。
ただ、最後の場面で探偵への投げかけられる言葉には、はっとさせられるものがあった。
配点は、作品の出来3、ラストの言葉1、(法月氏の作品は他に読んだことが無いので)期待1で合計5点になりました。

No.7 6点 モトキング
(2001/12/03 16:46登録)
非常にデビュー作っぽい作品ですね。
デビュー定番の学園モノで、謎については、意気込みは高いんだけど、穴も多いという。
こういう作品の良さは、舞台となる「学校」に、読者が皆一様に馴染みがあり、登場人物も先生か生徒なので、読者周知の設定の中で、作品に入り込みやすいという点ですね。しかしながら、リアルに作品世界を感じられるからこそ、そこで展開される謎についても、しっかりと地に足が着いた論理展開が要求されます。
その点で、この作品は多少「詰め甘し」ですね。また、純粋に青春モノとしては、何か中途半端で、登場人物のセリフ等に違和感を感じました。これが、青春モノの構図を壊しているような気がします。
でもまあ、トリックとその論理的解決に主眼を置いた、ベーシックな本格モノを目指している姿勢に非常に好感が持てますので、こんな点数で。

No.6 4点 wataru
(2001/10/08 02:11登録)
最後の二転三転も、イマイチ。登場人物もなんかみんなあんまり好きになれない。唯一降旗だけは、いい奴だったんで、それだけが救い。学園青春ものとしては、あんまりさわやかではなかった…全体としてやっぱりイマイチ。

No.5 5点 BEAN
(2001/09/28 00:08登録)
推理の2転3転(もっと?)はちょっとくどかったかも。最後の方は「結局どれが本当なの」ってカンジ。
コーダは永遠の謎!?

No.4 8点 ぽん
(2001/08/12 01:15登録)
青春で作中人物にも「青さ」があって、古きよき時代を感じさせます(笑)。ただ作者自身の未熟さもありますんで、その点も面白く読みました。
最後のコーダについては未だに納得できる解答を出していません。

No.3 4点 アデランコ
(2001/08/02 18:31登録)
登場人物に魅力がなかった。
主人公も勝手な解釈ばかりしてエンドまで長い。
三重・四重の逆転劇というが、ちょいとフラフラ感が。
ガムテープの指紋を拭ったらしいが、接着面はどうやっても拭えないと思う。
遺体を床ごと移動といったってドアを通す事が出来るんだろうか。警察もそれぐらいバカではないと思った。
それで逆に騙され驚愕してしまった。

No.2 7点 tenkyu
(2001/05/02 23:38登録)
地味ながらも、なかなかの良作。エラリィ・クイーンを信奉していたらしいが、そこまでは全然いかない。とはいえこの世代特有のスピーディー感もあり、展開もそこそこ早くいい感じ。

No.1 7点 もよもよ
(2001/04/08 16:31登録)
いわゆる「青春もの」なのですが、爽やかなだけじゃないところが気に入りました。トリックはすぐ分かっちゃうところも多かったですが。

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