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ミステリの祭典

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ロートレック荘事件

作家 筒井康隆
出版日1990年09月
平均点6.12点
書評数67人

No.27 5点 ElderMizuho
(2008/08/28 20:34登録)
アイデアは悪くないと思うのだけど、もう少し工夫してほしかった。
結局事件自体はほとんど捻りがないわけで・・例のネタに頼るだけの構成。もう少し話を複雑にすることは出来ただろう。
富豪刑事でもそうだったけど一級の素材でもそのまま調理せずに出されるとなぁ・・という印象。

No.26 2点 sasami
(2008/07/05 07:02登録)
(ネタバレ気味です)

かなり大胆に真相への手掛かりが示されている箇所もあるのですが
当然書かなければいけないことが書かれてなさすぎ。
直接嘘を書かなければ何をやってもいいってものじゃないと思う。
作中作ではこういうことはよくあるのですが。本作は普通の一人称ですしダメでしょ(作中作にできないトリックが仕掛けてあるからこうなったんでしょうけどね)
個人的には思いっきりアウト。「やられた」んじゃなくて「ふざけるな」って感想。
確かに前例のないトリックかもしれませんがアンフェアすぎて
誰も書いてないだけという見方もできますよね。
最後の得意気な「アンフェアじゃないんだよ」みたいな解説にイライラした。

No.25 8点 こう
(2008/05/28 00:22登録)
 おそらくメイントリックと解説のためのみの小説ですが個人的には騙されたことに腹はたたなかったです。こういうバリエーションがあったか、という感じでした。今までにないものを味わえただけでも十分満足でした。
 ただ登場人物に血が通ってない感じといわゆる作中解説そのものはあまり好きではありませんがこの作品は解説なしでは成立しませんし仕方ないかなと思います。

No.24 7点 こもと
(2008/05/10 11:13登録)
 人間、「思い込み」っていうのは、怖ろしいものですね。  私、この年になって、それを痛感しました・・・。
 いえね、思い込みの何が怖いかって言うと実はですね、私が筒井康隆氏の本を手にすることは、一生ないだろうなと思いこんでいたからなんですよ。 というのも、イメージとして、筒井氏は「流行作家」さんという感じがありましてね、私の中の「本格」というカテゴリの枠外だったと言いますか・・・。
 えぇ、強烈に勝手な思い込みでしたね。 ここに、訂正して謝りを入れたいと思います、ごめんなさい。

 「気合の入った本格ですよ、コレ。」
 ・・・・・以上(笑)

No.23 7点 深夜
(2008/03/26 13:49登録)
騙されたが衝撃度は低い。読中ずっと違和感があったし、第1章の意味を考えたときに、なんとなくこの2人が関わってくるんだろうな、というのがあったから。
とは言え、ストーリーは十分に面白い。なんか見たことあるような展開だがラストは切なかった。

No.22 10点 レイ・ブラッドベリへ
(2008/03/15 12:59登録)
 職業作家が〇〇を書くとこういうものが出来る、という巧緻きわまる作。
夢中になって読んでいると、いつの間にか換わっていた。だが読み返してみると、作者は親切にも、ほんの少し違和感を持つように書いている。「転」の章ではあからさまに転じているのに、全く気づかなかった。
 アンフェアとは思わない。食事前の場面では、作者は大胆にも種明かしをしているし。
 ただ〇〇の性質上、仕方がないのかもしれないが、作中の人物を介さずに、作者が直接、読者に解説をするのは、一時的にせよ物語への集中をそいでしまう。惹句でいう「前人未到のメタ・ミステリー」とはここのところか?

 とはいえ何という切ない読後感だろう。
「雨夜の品定め」というゆかしい言葉もでてくるように、これはまぎれもなく上質な〇〇小説であったことに気づく。(ここは伏字でなくてもよかったか)

No.21 9点 dei
(2008/02/08 20:04登録)
読後思わずうなってしまった。
違和感もあったが筒井氏はあえて違和感の持たせたんじゃないだろうか?
それでも騙せる自信が合ったからこそなせた技だと思う。

No.20 5点 おしょわ
(2008/01/27 21:02登録)
まぁ、という感じ。違うタイプの作品ですが横溝正史の「夜歩く」と同じテイスト。
筒井康隆が書く必要はないですね。

No.19 6点 VOLKS
(2008/01/24 09:53登録)
筒井作品の中では個人的にあまり好みではない作品。トリックも今でこそ特に奇異なものではないし、犯人の心理描写も切ないので、読み終えた後に苦々しい感もある。それでも読ませるのは、作者の文章センスに他ならないと思わずにはいられない。

No.18 2点 キトウY
(2008/01/11 01:38登録)
単純に誰が話してるのか分かり難いところが多くて(叙述トリックの為だから仕方がないけど)読みにくかった。
これ思いっきりアンフェアだけど、アイデア自体は悪くない

No.17 6点 マニア
(2008/01/08 22:36登録)
この手のトリックには慣れていると思っていたものの、正直騙された。違和感は常に感じていたが最後まで見破れなかった。少しアンフェアな感じはしたけど・・・。
良くも悪くもアクのある登場人物たちのお陰でサクサク読めたが、逆にそれが軽い感じもして真相解明前の物語自体はそこまで楽しめなかったかな。

それでも真相が明らかになった後は衝撃の連続、特に動機の悲しさとラストの切なさに関しては指折りもの。

No.16 3点 kkk
(2007/11/22 22:36登録)
トリックが簡単すぎる。殺人が起こる前からメイントリックにきずいてしまいました。今やこの手の騙しは珍しくないですからね。ですが、リアルタイムで読んでいたらわからなかったでしょう。

No.15 2点 いけお
(2007/10/10 11:33登録)
なんとなくトリックもわかってしまったし、余計な薀蓄もいらない。
リアリティのない登場人物のせいで話もおもしろくない。

No.14 8点 ぷねうま
(2007/09/22 12:18登録)
もともと本格ミステリの人ではないのだからフェアかどうかを論ずるのは無意味な気がする。とにかく読者を驚かせたいという思いで書かれたのでは?
驚きました。

No.13 9点 アデランコ
(2007/08/10 20:30登録)
これは家宝もの。
読書の醍醐味です。

No.12 9点 yoshi
(2007/05/28 09:19登録)
筒井康隆が「純文学入っている」と批判されるとは、時代も変わったものですね。掛け値なしの傑作だと思います。真相が明らかになってから、あれだけ読ませる筆力に脱帽。

No.11 7点 sophia
(2005/08/26 19:42登録)
本当に残りの人達の中に犯人がいるのだろうかと思って読んでいたら、いたんですねえ。
こんなに救いのない話は読んだことがない。
いろんな意味で問題作。

No.10 10点 物井四郎
(2005/08/25 21:41登録)
「あの1行」を目にしたときの驚きと興奮と言ったら!
こんなにびっくりした推理小説はあとにもさきにもこの1冊のみです。
しかも動機が切ない... 再読に耐えうるストーリー。

No.9 6点 T・ランタ
(2005/07/30 18:29登録)
読んでいる途中は楽しめましたし、トリックにも驚きました。
しかし、後味が悪すぎます。ああいった犯人を持ち出したこともですが、ラストがあまりにも痛すぎます。
いったい今までのは何だったのだ・・・そんなところでしょう。

No.8 3点 くりからもんもん
(2005/06/15 16:10登録)
悲しい物語ですね。ここまで救いがないとちょっと寂しです。ミステリとしては引っかかりの多い叙述トリック、ちょっとフェアじゃないですね。

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