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ミステリの祭典

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館という名の楽園で

作家 歌野晶午
出版日2002年06月
平均点6.20点
書評数20人

No.20 6点 虫暮部
(2022/04/06 15:03登録)
 息子の復讐劇で館が炎上するものだと思っていた。はっきり書かれてはいないけど、保険金も使い尽くしたと言う含みだよね。
 いかにもミステリ・マニアがやりたがりそうなトリックの為のトリックをミステリ・マニアが実践している、と言う意味での説得力はある反面、自分も同類ゆえ勘で何となく気付いてしまったのが残念。

No.19 6点 ミステリ初心者
(2018/12/28 19:23登録)
ネタバレをしています。

 150ページ前後ながら、楽しめました。個人的には、推理小説としてでなく、通常の小説としての面白さも感じました。

 メイントリック自体はすぐに思いつきましたが、いかに大広間が円形で模様など方角を混乱させる仕組みであろうと、簡単に騙せるものではないと思ってしまいました。つぎに、大広間が回転するのでは?とか考えましたが、動いたら揺れなどで簡単にわかってしまいますね。

 役の人数を増やし、殺人数も増やし、こてこての密室(作中の昔話にはありましたが)なんかあったら、さらに私好みの館ものだったんですがw

No.18 8点 蟷螂の斧
(2014/02/14 08:31登録)
館の主人に「夢が叶ってよかった・・・」と言ってあげたい気持ちになりました。自分が登場人物以上の年齢であるから、感情移入ができたのでしょう(苦笑)。ラストの描き方をみると、著者の原点(館)から、その後の変貌(ミステリーの多様性)にかかる過渡的な作品のように思えます。トリックと伝説がうまく融合していました。余談「夢」について・・・野球少年が甲子園の土を踏みたいのと同様に、サッカー好きの私は天然芝の球場で試合をしたいが夢でした。この歳までサッカーを続け、やっと最近念願が叶いました。なので次の夢は「ハット・トリック」(笑)。評価はトリック6+物語性(夢)2と甘くしました。

No.17 6点 misty2
(2011/04/30 10:51登録)
楽しく拝読。
ミステリと館好きの小生は、館に泊まる一員の様だった。
非常に楽しい一泊二日、しかし終わりが・・・。一員の小生は涙ぐんでしまった。
人間の感覚は描かれている程単純ではなさそうに思うが、フェアで良い。

No.16 5点 メルカトル
(2010/07/15 23:41登録)
ガチガチの館ものを期待すると肩透かしを喰らう。
限られたページ数で、本格的な館ものを描ききるのはやはり難しいのだろう。しかし、アイデアは評価できるし、推理作家ならではのオマージュは好感が持てる。
読後感が切ない。

No.15 5点 kanamori
(2010/07/13 23:44登録)
文庫オリジナルの短めの長編ミステリで、前回の孤島ものに続き今回は館ミステリ(のパロデイ?)。
トリックに関しては、作者の不敵な笑みが浮かんでくるような外し方が面白かった。

No.14 7点 simo10
(2010/02/11 01:14登録)
-ネタバレ含みます-

まさに館を愛する者のために描かれた作品です。
謎解きに関しては、実は私も早々に回転するものだと思ってしまい、ろくに考えもせずに解決編を読んでしまいました。
思い返すと、いたるところにヒントが与えられており、実にフェアでした。
全体を通してなぜか寂しげな印象を感じるのですが、この雰囲気も好きです。

No.13 5点 vivi
(2008/06/17 15:04登録)
う~ん、やっぱり400円文庫かな(^^;
このくらいの軽い感じが、この文庫シリーズの注文なのでしょう。
この分量で「館」に取り組んだ歌野氏には拍手。

ちょっとネタバレですが・・・

私も動くのかと思ってしまいましたw
これを読んで歌野作品に興味を持ったら「動く家の殺人」を読むべきかも。

「小説」としても、オーソドックスというかレトロな終わり方で、
安心して読める作品だとは思います。

No.12 6点 いけお
(2008/01/19 00:41登録)
トリックは別として中編としてはなかなか。
上手くまとまってると思う。

No.11 4点 なの
(2007/11/14 22:04登録)
館モノに思い入れの無い私には、ちょっとのめり込めませんでした。
ラストの切なさは好きなんですが・・・。

No.10 6点 桜ノ宮
(2005/03/02 01:01登録)
なんかどっかで見た事あるような内容だなぁ・・・なんて想ったり。(どこだったか。)

No.9 5点 えりもみさき
(2004/12/16 16:12登録)
大作と大作の間の箸休めと行った感じ。馬鹿ミスのように突き抜けた感じはいいが、作者の得意分野ではないよう。

No.8 5点 Platonic Pimp
(2004/11/15 17:21登録)
トリックはあまりにも簡単だし、リスクがありすぎて、現実的には成り立たない気がします。昔話は割と楽しかったし、館を実際に手に入れるというのはやっぱり全ての推理小説ファンの共通の夢なんだろうなあ

No.7 8点 myk
(2004/11/10 22:08登録)
メイントリックは頂けない(100人いても騙される人はゼロだろう)が、しかし、その点を差し引いても十分に楽しめる作品だ。読者を引き込む展開、随所に張り巡らされた伏線、本格の雰囲気。交通事故で入院しベッドで暇をつぶしている友人がいたら間違いなくこの本を差し入れる。

No.6 4点 SD
(2004/07/12 22:28登録)
仰々しい割にはあまり中身の無い作品。

No.5 7点 ギザじゅう
(2003/03/02 01:27登録)
どういったトリックかは大体想像がつくものの、正確なトリックはわからず・・・。
なかなか面白い、と思ったけど実際に騙されはしないだろうなぁ。

No.4 6点 okuyama
(2002/12/10 10:24登録)
ミステリ好きの心をくすぐるような内容で楽しめた。
動機もトリックもあっさり書かれているけれど、品良くまとまっていて作品の長さ(中編)にぴったりと収まっていた。遊び心たっぷりの職人芸という感じ。

No.3 9点 じゃすう
(2002/10/15 22:20登録)
夢に殉じる……悲しくもあり、羨ましくもありました。
せつなすぎるー。トリックより、話が感動的。

No.2 8点 テツロー
(2002/10/11 00:21登録)
 冒頭の挨拶文が良い味。「探偵小説愛好家はいかなる夢を追いかければ」「『ドグラ・マグラ』初版本を書棚に鎮座さしましょうか」「カーの未発表原稿を発掘しましょうか」ここらへん、良いツカミだと思う。
 提示された謎はオーソドックスだが、使い方・見せ方が上手いと思う。実は最初僕は、森博嗣の某作やいしいひさいちのパロディ漫画のように、大広間が回転するのかと考えたけど(見事なはずれ)。
 最初主人公かと思った小田切氏が、全然活躍しないのは「あれ?」という感じでしたが、全体的には、内容も文量も良かったです。

No.1 8点 トリ
(2002/09/24 19:30登録)
読後感、ものすごく悲しくなりました。
それでも、良い作品だと思います。

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