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ミステリの祭典

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世界の終わり、あるいは始まり

作家 歌野晶午
出版日2002年02月
平均点5.89点
書評数35人

No.15 8点 くろろ
(2008/10/31 20:34登録)
ある意味騙され感が心地よい。
事件の解決に意味を求めていないという所にも好感がもてる。

No.14 6点 T・ランタ
(2008/09/21 04:28登録)
話自体はそれなりに楽しめました。
主人公は息子への疑惑をきっかけに様々な妄想を膨らませるわけですが、ノベルゲームの分岐のようでアイディアは面白いです。

結局殆ど妄想で完結してしまう点が残念ですが、もっとも主人公は現実においては誘拐事件に関わる立場ではないので仕方ない気もします。

No.13 4点 ひこうき雲
(2008/08/13 00:21登録)
「小6の息子が誘拐犯人なのか」と題材は面白く、読んでいてもどうなるだろうという気持ちにさせられるが。。。
息子が逮捕されて、家族がどんどん悲惨な方へ…と思ったら、妄想。そしてまた妄想と、妄想の連続。
著者は題材に対して、いろんな展開が思い浮かんだろうけど、最後をどう終わらせたら良いかが思い浮かばなかったんでしょうねえ。『葉桜の季節に君を想うということ』も後味が悪かったけど、それ以上に後味が悪く、腹立たしさを感じた作品でした。

No.12 6点 なの
(2008/02/17 22:10登録)
延々悩み続けるパパン。
シミュレートしてはリセット、シミュレートしてはリセット。
手法としては面白いんですが、読んでて呆気に取られる事も。
江川達也の漫画で良くある、「ここまでの思考、○秒」みたいな・・・。

No.11 4点 こをな
(2007/11/14 11:55登録)
 読後感が悪かったが、一つ一つのエピソードは非常に楽しめた。
「少年A……この子を生んで」を参考にしたのかな? 

No.10 5点 いけお
(2007/10/10 22:34登録)
後半はまたどうせ妄想でしょ?となってしまい残念。
ラストも物足りない。

No.9 2点
(2007/09/24 00:37登録)
結末を読み終わり、読むんじゃなかったと後悔した。
あれだけ長くてオチはそれかと。

No.8 6点 シーマスター
(2007/05/23 00:58登録)
これは評価が分かれるでしょう・・・・
(と思ったら、このサイトではそれほどでもないか)

前半、主人公が苦悩しながらじわじわと、どうしようもなく追い込まれていく様は生々しく、息苦しささえ覚えるほどである。

そして・・・・・・・・・・・・・・・・チェンジ

「そりゃないよ」と普通はまず感じるだろう。
だがそこまでの、子供の犯罪とそれが露呈していく過程や
「家族に殺人犯が出るとどうなるのか」の展開が実にリアルに実感できるストーリーになっていて一息に読めてしまい、決して悪い印象ではなかった。

後半は、「別バージョンをいくつかどうぞ」といったところか。

「小説って結末がどうであろうと読んでいる間入れ込めたなら、それはそれでいいんじゃないかな」と感じさせられた一作。

No.7 7点 Q
(2005/04/21 19:35登録)
歌野最大の問題作。
いつもいつもタイトルうまいな。

No.6 5点 SD
(2004/07/03 09:30登録)
悪くは無いが結局結末は無く無駄なものを読まされた感は否めない 結末が明確でないのは「生存者1名」と同じだがそちらが「うーん こうきたか!」と感じるのに対して今回は「で?」で終わったような。頁数が多い割には会話も多いため内容は薄い。

No.5 4点 りえ
(2004/03/03 22:20登録)
暴走する父親の妄想。すごいです。暴走させておきながらラストはちょっぴり哲学的にちんまりまとめたという感じ。このてのものの面白みはどうも分からないです・・・。

No.4 7点 由良小三郎
(2003/05/21 20:38登録)
どのような結末にしようかと悩んでいるのが、作者でなくて、本当に主人公である父親だというふうに考えるとすれば、ここまで悲観的な妄想に到達できる性格もすごいということになります。そんな性格なら結局、自分から運命をきめる行動に移れないのでこういう小説の終わり方になるのは自然かなと思います。
おもしろい試みだと思いましたが、かなり優柔不断な読者でも、本当はどうなるのか決めてほしいと思うでしょう。

No.3 8点 しゃん
(2002/10/12 15:50登録)
 息子が殺人犯ではないかと疑う父親の物語。
 ミステリ的な仕掛けは緊迫感をそぐのでないほうがいいのではないかとも思ったが、父親を理解するためにはこの仕掛けは必要だったかもしれない。
 父親が良く書けていて、実にいい。息子のことによる悩み、焦りが非常に良く伝わってくる。
 ラストはやや物足りない気がする。でも、先がとても気になるのはやはり全体として優れているからなのだと思う。
 歌野さんの作品は余り読んだことがないのだが『…家の殺人』シリーズから、随分作風が変ったなと感じる。別人が書いたもののようだ。

No.2 6点 寝呆眼子
(2002/08/29 21:04登録)
このテはこれ一回しか使えないでしょう。私としては、許容範囲かな。(以下ネタバレしそうなのでご注意!)


作者が、頭の中でいろんな着地点を探し回って、いっそこうしたらどうなんだろうか、と、コペルニクス的な発想でこの作品を書いたのかな?

No.1 5点 フリップ村上
(2002/07/18 21:40登録)
本格ミステリ・プロパーなのか、脱境界エンターテイメントを目指しているのか、今ひとつ方向が定まらないように(私には)感じられる歌野氏ですが、常に全力投球のスタンスが見受けられる点は好感大です。
本作においても「どんなに避け難い災厄に見舞われても、未来に対する選択肢は、個人の責任の名のもとに必ず残されている」というテーマの気高さは◎。それを描き出す手段として、限りない妄想の連打と破局という展開を導入したのもアイデア賞もの。とにかく読んでる最中は主人公の運命が気になってページをめくるのさえもどかしいほどでした。
反面、読了後に「結局のところ《夢オチ》つないだだけじゃん」というネガティブな印象がぬぐいがたいという弱点があるのも事実。
結局のところ、ミステリの範疇で読むか否かが評価の分かれ目になるかも。

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