皆さんから寄せられた5万件以上の書評をランキング形式で表示しています。ネタバレは禁止
していません。ご注意を!
26469. | 返信 雪 2019/12/08 22:28 [雑談/足跡] |
>こんばんは。もしこれをお読みでしたら、すみませんが、矢作の『引擎』をお先に頂きます。 >汚れていない雪さんへ(上記で汚れている雪について言及しましたもので、すみません) わざわざお断りありがとうございます。 「どちらが先か」は実際ほとんど気にしておりません。お構いなく意欲的にご書評下さい。 自分はかなり乱雑な読書傾向の上、既に登録済みの作品もボーダーライン上というか、厳密にはミステリとは言い難いものも多いです。 ただ読書範囲を自ら狭めてしまうのは損失の方がより多いのではないか?という思いはありますので、なるべく他の方のお怒りを買わないようにしながら「ミステリ系」くらいの括りでボチボチやっています。 来年度は中里介山の大菩薩峠でもやろうかなーと思案中です。 最後になりましたが、tider-tigerさんの読書生活の充実を願って、ここで筆を置かせて頂きます。 |
26467. | RE:RE:RE:RE:RE:RE:硝煙反応まとめ tider-tiger 2019/12/08 21:16 [雑談/足跡] |
空さん、こんばんは。 シムノンの原書となると可能性あるのは空さんかなと思って、ついつい御名前を出してしまいました。御丁寧な返信をありがとうございます。 > 榊原氏訳は当然フランス語から直接のはずですが、内容は英語版も全く同じですね。 英語版と日本語版ともに内容が一致しているということは、仏語版も大意は同じでしょうね。 > ちなみに、パラフィン・テストをはったり的に使った例として思い出すのは、映画『ナイル殺人事件』(リメイクされるそうですね)のユスチノフ=ポアロ(あの巨体が?)です。 なるほど。映画は観ておりませんが、とりあえず今夜は予定変更して『ナイルに死す』を書評することにしました。 書評にも書きましたが、自分はminiさんの代表作に関する考え方に共鳴するところありまして、代表作というならクリスティは自分の知る限りでは『ナイルに死す』かなと思っています。 シムノンといえば、一つお伝えしたかったことがあります。 ちょっと前の話になります。 空さんが『雪は汚れていた』をずっと書評されていなくて、空さんがあれをお読みになっていないわけはないだろうにと不思議に思っていたのですが、1111号記念にガツッと10点いきましたね! かっこいい! もちろん狙っていたんですよね? 痺れました。 ではでは失礼いたします。 汚れていない雪さんへ(上記で汚れている雪について言及しましたもので、すみません) こんばんは。もしこれをお読みでしたら、すみませんが、矢作の『引擎』をお先に頂きます。 |
26464. | RE:RE:RE:RE:RE:硝煙反応まとめ 空 2019/12/08 17:37 [雑談/足跡] |
弾十六さん、tider-tigerさん、こんにちは シムノンの話題をふっていただいて、恐縮です。 残念ながら『メグレと優雅な泥棒』の原書は持っていません。ただ、Penguin Bookの英語訳は持っているんです。 実はこの洋書、河出書房のシリーズが始まるちょっと前、まだフランス語も知らない頃に買ったものです。原書ではありませんが、その代わり読んでわかる人が多いのがいいところ。 問題の個所は第8章(最終章)最初の方、拳銃強盗の容疑者たちのことです。 if any of them had used a firearm of any kind within the past three or four days, gunpowder would be found in the pores of his skin, even if he had taken the precaution of wearing gloves. 榊原氏訳は当然フランス語から直接のはずですが、内容は英語版も全く同じですね。 ちなみに、パラフィン・テストをはったり的に使った例として思い出すのは、映画『ナイル殺人事件』(リメイクされるそうですね)のユスチノフ=ポアロ(あの巨体が?)です。 |
26463. | 書評追記 弾十六 2019/12/08 07:24 [雑談/足跡] |
『モルグ街の殺人』に追記しました。 今、ブロンテ『嵐が丘』(1847)とサッカレー『床屋コックスほか』(1840ごろ)を読んでますが、比べるとポオのデュパンの著しい現代性を感じます。 ものの考え方が新しい、というか。 日本では大塩平八郎の乱(1837)のあたり。米国はまだ26州しかない時代。 他のポオ作品はどんな感じだったかな… |
26458. | RE:RE:RE:RE:硝煙反応まとめ 弾十六 2019/12/07 17:36 [雑談/足跡] |
tider-tigerさま おばんでした。 継続審議、ありがとうございます。 > 仏語の原文という意味ですよね? だとすると、所有していらっしゃるとすれば空さんか。 空さま(いきなり申し訳ありません。空さまは私の「高評価と近い人」の一人で毎回非常に注目させていただいております。短くピリリと決まっているところが素晴らしい。)は原文をお持ちの可能性があるのですね。 検索結果で『メグレと優雅な泥棒』(榊原晃三 訳)に「最近三、四日のうちに何らかのピストルを撃っていたら、たとえ手袋をはめて用心していても、手の皮膚に染み込んだ火薬が発見されるはずだった。」という文が表示されたので、原文ではどうかな?と思ったのです。火薬が手袋をすり抜ける、という意味ではなく、多分、手袋が覆っていない手首の部分から検出されるという意味だとは思うのですが… 実はkoboに1100円払えば仏文の電子本Maigret et le voleur paresseuxが手に入ります。本国Amazonでkindle版があっても日本では売ってなくて悔しいことがありますが、こーゆー場合、koboを試すと大抵売っていますのでお試しあれ。(さすが最大数の品揃えを目指してたkoboですね…) シムノンは確かに厳密性を重んじるタイプではなさそうですが、パラフィン・テストが登場する作品が1960年代に集中してるのは偶然なのか。(Google検索の結果がグーテンベルク21の電子本に限られており、紙しかない本はヒットしにくいのかな?) 1959年のHarrison&GilroyのGSR検出法は、今までクラッカーとか洗剤とか尿とかのnitrateでも拾ってたテストの信頼性を格段に高めたようなので、(antimony, barium & leadが同時検出される例としてはブレーキパッドが良くあげられている) もしかするとフランス警察が採用したのは1959年以降なのかも、と想像したり… 余談ですが、メグレシリーズで一番気になる『メグレの拳銃』、仏文原本をkoboで入手しました。この拳銃ネタは伝言板で前に披露してますが(あの時はイタリア語版を元に妄想)原文を読んで気づいたネタがありましたので、いずれ書評で書く予定です。(拳銃ネタだけだと憚られるので、全体を読んでから… でも仏文一冊を読み通せる気が全くしない…) (追記) クリスティ再読さま、『結晶世界』、『ストーカー』、『ノスタルジア』… どれも大好物です。バラードは『ヴァーミリオン・サンズ』のリゾート気分が好きだったなあ。 |
26457. | RE:RE:硝煙反応まとめ~返信おそくなってすみません tider-tiger 2019/12/07 13:45 [雑談/足跡] |
人並さん、こんにちは。 >鑑識技術が緻密になり、リアリズムが小うるさく なっていくのは、商業作家にとっては 面倒な面もあったのかと思います。 ですよね。鑑識ではありませんが、インターネットと携帯電話の登場も頭が痛かったのではないでしょうか。うまく利用している作家もいるようですが。 逆にテレビとか写真の登場は作家稼業を少し楽にさせたかもしれませんね。 「インドのゴミゴミした通り」と書けば細かい描写なしでもなんとなく想像はつきます。まさか現代日本でそう聞いて渋谷とか新宿を思い浮かべる人はいないでしょう。 テクノロジーも作家にとっては痛し痒しというところでしょうか。 >キングズリイ・エイミスが 「科学鑑識技術が細かくなっていく現代ではもう本格ミステリは 書きにくい。 鑑識以上に監視技術の進歩も厄介そうですね。中華さまの素晴らしい監視システムが世界に普及したらミステリはどうなってしまうのでしょうか。どこでなにをしても監視されていて発見されてしまう。犯人はもう家の外には出られませんよ。そんなミステリはちょっと勘弁ですね。 ミステリが最も書き易かったのはやはり1960年代から70年代あたりでしょうか。 ではでは失礼いたします。 |
26456. | RE:RE:RE:硝煙反応まとめ tider-tiger 2019/12/07 13:28 [雑談/足跡] |
弾さん、こんにちは。 > [ 弾十六さんのコメント ] >フランスの状況は最近メグレ・シリーズの三作を見つけました。 『メグレと老外交官の死』は書籍が手元にありませんが、『メグレと優雅な泥棒』『メグレと賭博師の死』はありますので自分もチェックしてみました。 前者はパラフィンテストの結果をかなり重要な証拠として採用しようとしていますね(こちらは脇筋の話でもあったので完全に忘れておりました)。 後者もパラフィンテストが信頼できるものであることを前提にメグレと登場人物が会話を交わしています(この会話は薄っすらとは憶えておりました)。 シムノンはパラフィンテストを盲信している節がありますね。あまり取材をしない作家だったようですし、深く調べてはいないのかもしれません。 というか、シムノンに限らずパラフィンテストをブラフに使用している作品は私の記憶にはありません。 弾さんが原文と仰っていたのは仏語の原文という意味ですよね? だとすると、所有していらっしゃるとすれば空さんか。 > 銃を撃ったら五日後まで検出できる…(容疑者のセリフ) 五日というのはなにを根拠にしているのか? 『男の首』における筆跡鑑定とかもかなり眉唾だし、シムノンの科学捜査系の話は少し怪しいのではないかという気がします。 |
26451. | RE:RE:硝煙反応まとめ 弾十六 2019/12/06 02:55 [雑談/足跡] |
人並由真さま おばんでした。 ひとまず、好評だったようで安心しています。自分的には各国の状況(特に英国)も知りたかったのですが、今のところ、良い資料やキーワードが見つかっていません。ブラフって英国人は好まない感じがするので、案外パラフィン・テストを潔しとしなかったのかも。「それは紳士的とは言えない!」とかなんとか。 フランスの状況は最近メグレ・シリーズの三作を見つけました。「パラフィン・テスト メグレ」でググる以上の調査をしてないので詳細不明ですが、全部60年代なのが興味深い。そして、迷信めいた「三、四日後でも検出できるんだぞ!」という脅し文句も。(フランス警察には容疑者を荒っぽく脅すイメージがありますよね。) ・メグレと老外交官の死(1960) ジャケットの右手にパラフィン・テストをする Maigret et les vieillards(Maigret and the Old People) ・メグレと優雅な泥棒(1961) 最近三、四日のうちに銃を撃ってたら… たとえ手袋をはめて用心していても、手の皮膚にしみこんだ火薬が発見されるはず [これ原文を確認したいですね] Maigret et le voleur paresseux(Maigret and the Lazy Burglar) ・メグレと賭博師の死(1966) 銃を撃ったら五日後まで検出できる…(容疑者のセリフ) Maigret et l'affaire Nahour(Maigret and the Nahour Case) ※ 英題はwikiによるもの。最近のペンギンブックス版ではちょっと違うかも。 |
26450. | RE:硝煙反応まとめ~返信おそくなってすみません 人並由真 2019/12/05 19:36 [雑談/足跡] |
弾十六さま tider-tigerさま こんばんわです。 弾十六さん、返信をすると言っておきながら 諸用、雑事で遅くなってすみません。 改めまして、先日の研究レポートを一通り 読み返させていただいたのですが、正直、 専門分野的な情報量が膨大すぎて、スムーズな 認識・消化が叶いません(汗・涙)。 これはもう、全文をテキストファイルに複写して 今後のミステリ全域の随時の副読本的な資料として 活用させていただこうと思います! 中でもわかりやすい話題でいちばん興味を惹かれたのは 個人的にはオズワルドの逸話の件でした。 世紀の犯罪、というか歴史的な重大事での当時の 鑑識技術への信頼度・依存度? が興味深いですね。 (余談ながらオズワルド真犯人説の真偽というと、 むかし、SRの会の正会誌「SRマンスリー」の誌上で 「ケネディを撃ったのは実はオズワルドではなく 『007号は二度死ぬ』事件直後、ソ連の洗脳を受けていた ジェームズ・ボンドだった~時期がほぼ一致する……というのを 後年に、エラリイとリチャード警視が推理する」という ショートパロディがあったのを思い出します。) ちなみに、ふと思うのは、作家個人個人の、 逐次進化する硝煙反応の鑑識技術への対応、認識は 千差万別であろうけれども、MWAやCWAなどの作家集団、 組織レベルの反応は常時、どうだったのでしょうね。 鑑識技術が緻密になり、リアリズムが小うるさく なっていくのは、商業作家にとっては 面倒な面もあったのかと思います。 キングズリイ・エイミスが 「科学鑑識技術が細かくなっていく現代ではもう本格ミステリは 書きにくい。今後、ミステリ作家は、全般的に時代設定を 過去にすることで対応しよう」と言ったのは60年代半ばだったと 思いますが、なんとなく気分はちょっとだけわかる気もします。 実際のところ、21世紀の現代まで、各世代の現役ミステリ作家は そんな極端な手法をとることもなく、うまく時代と折り合いながら? 創作を続けている感じですが。 また、思いつくことを書き流し、長くなってすみません(汗)。 またレビューの方にも参加しますので、どうぞお二方 そしてみなさん、どうぞよろしくお願いいたします。 人並由真 拝 |