皆さんから寄せられた5万件以上の書評をランキング形式で表示しています。ネタバレは禁止
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26899. | RE:switchboard operator 虫暮部 2020/02/22 11:15 [雑談/足跡] |
弾十六さま 情報ありがとうございます。 当該作の舞台は「四階建て、各階三~四部屋」とのこと。「管理人」が別に居るから、交換手の仕事は本当に電話の仲介だけ?暇な時に読書してていいなら、私も求人に応募したいです……。 |
26894. | switchboard operator 弾十六 2020/02/20 20:54 [雑談/足跡] |
虫暮部さま おばんでした。 本日のヴァン・ダイン『カナリア殺人事件』のご講評で 「四階建て程度の規模のアパートメントで専属の“電話交換手”」 いつも鋭いご評文を楽しみにしておりますが、このご指摘にはうーんと唸ってしまいました。 早速調べてみましたが、Webで引っかかるのは電話会社の大きなswitchboard operatorの話ばかりで、ビルやオフィス専属の交換手のネタが上がりません。唯一、それらしいのを見つけたんですが、これも電話会社の交換手ネタかも。www.angelo.edu/services/library/wtcoll/museum-of-telephony/progress-and-change-1920-1930.php 1920年代の米国の交換手なんですが、週6日+隔週日曜日の勤務で1日9時間労働、時給75セント(米国消費者物価基準1925/2020で14.74倍、75¢=1214円)、月給換算で約31万円。 あれ?一人勤務だとすると、夜や休みの時は電話が使えない… 交代制だったのか、夜に電話をかけるなんて非常識だったのか。 当時、実際はどうだったのか知りたいところですが、今のように、いつでもどこでも電話が繋がるなんて、実に不幸な時代だと思います… 虫暮部さまのお陰で調べるネタが一つ増えました。ありがとうございました。 (2020-2-22追記) Canary Murder Caseを読み返したら、登場する電話交換手Jessupは夜担当のswitchboard operatorで、犯行当日は夜10時出勤のshort shift、昼の担当と二人でlongとshortを交代するシフトだとちゃんと書いてありました… 24時間対応ですね。(週一回の休日はないのかな?休日や病気対応の非常勤もいるような気がする) 色々他のページを探すと前に書いた時給75セントはかなり高給取りのようで、1920年のchief operatorで年収1000〜1400ドル(月給換算だと月117ドル=約17万円)という資料がありました。 |
26872. | RE:アガサさんデビュー100周年記念、第二弾 創元さんは何かやらないのかなあ クリスティ再読 2020/02/16 19:36 [雑談/足跡] |
弾十六さん、調べますねえ。さすがですね。 そういえば、ですが、ヴァン・ダインの登場は「別名S.S.ヴァン・ダイン」によると、スクリブナーの編集者で旧知のマックスウェル・パーキンスとの間で企画を練って、最初の3作のプランも決めたうえで執筆して...という経緯があるようです。「ヴァン・ダイン」は作者込みでの企画商品みたいな側面がありますからね。雑誌は宣伝で、主力はハードカバーの販売のように「別名S.S.ヴァン・ダイン」では読めますよ。 ハメット「血の収穫」は根城の「ブラック・マスク」に連載のかたちで書いたあとで、自分でクノップ社に持ち込んだら編集権を握っていたクノップ夫人に気に入られて、ハードカバー作品として採用になったことがノーランの「ハメット伝」に出ています。ヴァン・ダイン&スクリブナー社に対して、ハメット&クノップ社の対抗心があるのはもちろんのことです。ハードボイルドに関しては、このクノップ夫人が目利きで、ハメット・チャンドラー・マクドナルドスクールというのは、実質「クノップ社のハードボイルド代表作家」という側面を無視できないと思ってます。 > [ 弾十六さんのコメント ] > 皆さま、おばんでした。 > > 今回はアガサさんの単行本の初出(1935年まで)を英Wikiから拾ってみました。●数字は短篇集、カッコ付き数字はMary Westmacott名義です。順番は概ね初出順。この順番で今年はアガサ作品をどんどん読んでゆくつもりです。日本語題名は記憶で書いています。 > |