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viviさん
平均点: 6.50点 書評数: 327件

プロフィール高評価と近い人書評おすすめ

No.47 10点 魍魎の匣- 京極夏彦 2007/06/05 02:44
京極堂シリーズの中では、最も好きな作品。
犯人もトリックも途中でわかりますが、そんなことより。
「憑物落とし」の場面が最高ですね。
あれは言葉のアクション活劇(笑)です!
自分の中で、何かが落ちるような気がするのが醍醐味です。

No.46 7点 姑獲鳥の夏- 京極夏彦 2007/06/05 02:41
京極ワールドへの入り口。
それまで、ごく普通のミステリ読みだった私。
結末というかトリックに猛然と反発しましたが、今となっては昔の話。

あの薀蓄を「ちゃんと」読んでれば、伏線だったのにと今は思えます。
でも、普通は分かりませんよね(^^;

No.45 6点 黒いトランク- 鮎川哲也 2007/06/05 02:35
これも、古いな~(^^;
時代背景だから仕方のないことだと思いますけど、
非常にゆ~っくりと捜査が進んでいくのですよ。
今だったら新幹線でビューですけど。携帯電話ですぐですけど。
そんなもどかしい捜査も、鬼貫警部の心情などを思ううちに過ぎていき。
この1文が!という伏線の妙味も味わえました。

No.44 8点 りら荘事件- 鮎川哲也 2007/06/05 02:30
時代を感じます。人物設定に。
それにしても、トリックなんかは古くないですね。
連続する殺人。減っていく容疑者。
そのサスペンスと謎解きの興味が結末までぐいぐい引っ張ってくれます。
犯人へとつながるロジックは素晴らしいですね。

No.43 7点 まほろ市の殺人 夏- 我孫子武丸 2007/06/05 02:26
「まほろ市」のシリーズの中では、一番良かったかも。
このシリーズ全体に言えることですが、紙面が限定されすぎ。
舞台も設定も制約がありすぎて、作品に不自然が・・・
でも、その中でこの作品は健闘した方なんじゃないかな。
救いがあるようで狂気を含んだエンディングは秀逸です。

No.42 3点 殺戮にいたる病- 我孫子武丸 2007/06/05 02:21
こういうグロいのは苦手なもので・・・
この仕掛けとかプロットなら、他の表現も出来たと思うので残念です。
ううう・・・伏線を探して読み返すのに勇気がいりました。

No.41 7点 メビウスの殺人- 我孫子武丸 2007/06/05 02:18
連続殺人の様相、あるいは被害者の関連については、
比較的早い段階で察しはついていたのですが。
それでも、ラストには衝撃を受けました。

速水3兄弟。慎二がいいとこ取りですね(^^;
いちおと恭三がかわいそうになってきました。

No.40 6点 0の殺人- 我孫子武丸 2007/06/05 02:14
『8の殺人』が館ものでしたから、今度は何かと思いきや。
冒頭の「容疑者リスト」には意欲をかきたてられました(笑)
で、結末。タイトルの恐ろしさを実感しました・・・

キャラクターのドタバタぶりが弾けていますね(^^)

No.39 6点 8の殺人- 我孫子武丸 2007/06/05 02:10
ドタバタキャラクターの軽妙なノリ、だけでは終わらない部分を感じました。
平易で軽い文体だからといって、描こうとするものがそれだけの軽さとは限らないわけで。
これも「館」ものですからね・・・囚われてますね、皆。

No.38 8点 暗黒館の殺人- 綾辻行人 2007/06/05 02:00
ミステリとして単品で評価するとこのくらいなんですけど。
しかし「館」シリーズの一環として考えると、これは大きな作品です。
「ダリアの祝福」を受けた「彼」が青屋敷で「自殺」したから、作品たる「館」たちの悲劇が始まったんですよ。
死ねないから・・・惑ってるんです。
そう考えると、ドキドキしませんか?

No.37 7点 鳴風荘事件- 綾辻行人 2007/06/05 01:53
綾辻氏がA氏のような作品を目指して書いたという作品。
そのせいか、非常にロジカルな展開になっています。
キャラ設定が「館」とは違いすぎるので賛否両論ですけど、
たまにはこういう物語を書くのも精神衛生上いいのかも、なんて思ったり。

No.36 8点 フリークス- 綾辻行人 2007/06/05 01:47
おどろおどろしい雰囲気の作品集です。
ホラー系は苦手だけど、許容範囲かな。
伏線も丁寧すぎるほどで、犯人は分かり気味でしたけど。

表題作『フリークス』は寓話だと思います。
深読みをしていくと、作者と読者と、読者としての作者と本格と。
色んな葛藤の仕組みが見えてくるから面白かったです。

No.35 7点 どんどん橋、落ちた- 綾辻行人 2007/06/05 01:39
非常に個人的な作品集だと思いました。
犯人当てなんですけど、個々の作品に綾辻氏の皮肉が込められていて。
「本格」という名前、それに対する葛藤。

綾辻氏は「意外な結末」をこそ取ったように思います。
「意外な結末」のためなら、「本格」をも逸脱しようという宣言かな。

No.34 6点 黒猫館の殺人- 綾辻行人 2007/06/05 01:32
実はプロローグと手記その1を読んだ段階で、どんなトリックを仕掛けようとしているのか分かってしまいました(^^;
でも、それでこの作品の価値が決まるわけではないかな。
綾辻ファンとしては、作中に紹介される建築家ジュリアン・ニコロディの記述が興味深かったです。
実用的合理主義を嫌悪する建築家。
その主張は綾辻氏の創作に対する意思表明かもしれませんね。

No.33 9点 時計館の殺人- 綾辻行人 2007/06/05 01:26
これは「館」ならではのトリックですよね。
うん。普通なら成立しないような話も「館」なら有り得る・・・
そう思わせてしまう館の世界観の勝利とも言えます。
犯人やトリックは途中で分かってしまったのですが、
そのことがこの作品の価値を低めるとは思いません。
怒涛の展開力。筆技が冴えてます!

No.32 7点 霧越邸殺人事件- 綾辻行人 2007/06/05 01:21
厳密に論理的な作品ではありません。
非常に幻想的な作品世界が完成されていて、不思議な世界を体験することができます。
叙述も細やかで、醸し出す雰囲気が「館」チックです。
「霧」の恐ろしさ・・・映像化して欲しいかも。

No.31 6点 殺人方程式- 綾辻行人 2007/06/03 02:49
「館」でないものを書くと、こんなにも爽やかになる綾辻氏。
たまにはこういうのも書かないと、中村青司に取り付かれます(^^;

トリックは・・・今思えば、まるで島田荘司作品みたい(笑)
いかにもなキャラものですけど、シリーズは続くんでしょうか?

No.30 5点 人形館の殺人- 綾辻行人 2007/06/03 02:44
この奥に広がる世界は、また館とは違うものなんだろうなと。
綾辻氏は「意外な結末」への執念から、
「館シリーズ」をもネタにしてしまったのかと、悲しかった記憶が。
「館」あっての作品ですが、「館シリーズ」として考えなければ面白い試みでした。

No.29 5点 緋色の囁き- 綾辻行人 2007/06/03 02:41
「館」を念頭に置いて読んだので、ちょっとがっかりしました。
意外なオチには十分驚いたけど、本格ではないですね。
私には、あんまり好きなタイプの物語ではなかったです。

No.28 7点 迷路館の殺人- 綾辻行人 2007/06/03 02:39
作中作の犯人については比較的早い段階で分かっていたけど、
まさかそういうオチとは・・・とびっくりした作品。
こんな建物、住みにくいだろうと思うんですけど、
館シリーズの館の主たちは皆「中村青司」に取り付かれたような人たちだから、
その世界観を楽しみたいと思います。

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viviさん
ひとこと
本格推理が大好きです。
作品中で作者が仕掛けた罠にハマることは大好きですが、最後に世界をぶち壊して終わりなだけの作品はあまり好きではありません。
ジグソーパズルを組み上げた瞬間、違う世界が見えるのが...
好きな作家
有栖川有栖、綾辻行人など
採点傾向
平均点: 6.50点   採点数: 327件
採点の多い作家(TOP10)
有栖川有栖(31)
森博嗣(27)
島田荘司(27)
京極夏彦(20)
綾辻行人(15)
北村薫(13)
太田忠司(12)
高木彬光(11)
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法月綸太郎(11)