皆さんから寄せられた5万件以上の書評をランキング形式で表示しています。ネタバレは禁止
していません。ご注意を!
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レッドキングさん |
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| 平均点: 5.32点 | 書評数: 1111件 |
| No.1111 | 4点 | 殺害者のK- スー・グラフトン | 2026/09/29 14:31 |
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| キンジーシリーズ"K"の巻。"未解決"のまま1年が経った高級娼婦怪死事件。女の母親からの依頼で、事件を再調査するキンジー。恒例で分類はハードボイルドだが、内容は地味なまでにストレートなミステリ。死んだ女の妹分の様な娼婦に芽生えた"友情"、謎のダークボスキャラへの"共鳴"、そして、法的解決不能から、"ゴルゴ・必殺~人"的解決へ。"わたしは何という事をしてしまったのだろう・・"、んな、良い子ぶることはないのよー、正当な恨みは、大いに晴らさでおくべきや・・ | |||
| No.1110 | 8点 | 『石球城』殺人事件- 北山猛邦 | 2026/09/23 15:32 |
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| 『~城』殺人事件シリーズ第五弾。密室が謎となり、謎が神秘を呼ぶ・・密室である事が「世界」の存在に関わる、本格ミステリとSFファンタジーの融合。なんと、*13! の首無し密室が飛び出す。
「嵐の灯台」密室:2点 「始めの灯台」「空気の灯台」「蛇の灯台」「知性の灯台」をメドレーで纏めて4点 「道の灯台」密室:2点 「死の灯台」密室:1点 「世界の灯台」密室:0.5点 「雨の灯台」密室:1点 「大地の灯台」密室:0.5点 「梟の灯台」密室:1点 「闇の灯台」密室:0.5点 「王の灯台」密室:2点・・・計:14.5点 14.5点! 評価ポイントが三つ程の加点評価ルールの競技で、13もの技を繰り出し、各ポイントは決して高くなくとも、合計点が天井破りとなってしまった状態と同じ(*^^)・・・なので、加点でなく"全体"として、6点に変更。 そこに、密室の質の変容を、Whoダニットの鍵としたアイデアに、1点追加。 加えて、SFファンタジー世界構造のミステリ風解明に、1点・・・計:8点。 *にしても、このトリックをメインに、13長編を拵えていたら、評価点 3~5点の密室長編群となり、日本の「ディクスン・カー」になれてただろうに・・惜しげもなく、見事! |
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| No.1109 | 4点 | 運命のチェスボード- ルース・レンデル | 2026/09/19 15:01 |
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| ドンヨリと米国風にウスら澱んだ街、熱に浮かされた様に・・刑事までも・・色情に酔う男女、殺人と行方不明を仄めかしながら、結局、謎めいた第一章を解釈する為のWhatダニットであった。 | |||
| No.1108 | 5点 | 死が二人を別つまで- ルース・レンデル | 2026/09/15 21:02 |
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| あれ? カーに同タイトル本あったよな・思ったが、あっちは、「死が二人を"わか"つまで」だった。
カー作品の原題:"Till Death Do Us Part"は、牧師だか神父だかの結婚式常套セリフだが、こっちの原題:"A New Lease of Death"は、A New Lease of Life="再生"のひねり"死の再検"ってとこか(な?) レンデルのこの作品も、チョびぃっと耶蘇教臭くて、中年のハンサム牧師が探偵役。21歳の息子が入れあげている娘が、元死刑囚の遺児と知り、その死刑囚が冤罪だった可能性を探る冒険に繰り出すが、"名探偵ブラウン神父"てなわけには行かず、"あまりに人間的な牧師"のホロ苦い物語に終決する。 ※わが「八つ墓村」同様、あの、オマケどんでんオチは蛇足。そもそも、殺人者の血をひいているか否かは、個々人の実存の"必然要因"にはならんだろが。 |
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| No.1107 | 5点 | 罪人のおののき- ルース・レンデル | 2026/09/11 22:28 |
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| 何年か前、ヘレン・マクロイ読んでるつもりで、実はクリスチアナ・ブランドだった(ゼンゼン チャウジャン)、てな事があった。今回も、ヘレン・マクロイ未読長編思っていたら、気付いたら(サイショカラ キヅケヨ)ルース・レンデルだった(; ๏₃๏)
マクロイよりフットワークがライトで描写もブライトで読みやすい。ただ、あの真相・・真っ先に思い浮かばないか? ま、オモシロかったし、探偵役の官憲達が"人間的"・・コリン・デクスターのモース警部思わせる・・なところも良い。この作家も少し追ってみよかな。 追記。サイト見てて気づいた、「ロウフィールド館」っての読んだことある!・・内容、忘れてる(・・;) |
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| No.1106 | 3点 | 兇悪の浜- ロス・マクドナルド | 2026/09/09 22:47 |
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| リュウ・アーチャーシリーズ第六弾。ハリウッド夢追い人の如く行方を晦ました、飛込み選手上がりの人妻。妻の行方を追う愚直な亭主と、捜索仕事に首を突っ込む探偵アーチャー。暗黒街と露骨に背中合わせの、ハリウッド虚飾世界の片隅を舞台に、唐突な素手バイオレンス頻出の、直球ハードボイルドが展開する。バイオレンスサービスはナカナカだが、二人のボスキャラ、サイコ風女、4~5人の手駒キャラetc、ことごとく"卑小"”小物”"ガッカリ"感が漂い、ハードボイルド恒例の殺人遭遇展開も、あんまりミステリしてないなぁ。 | |||
| No.1105 | 7点 | 『ギロチン城』殺人事件- 北山猛邦 | 2026/09/05 22:11 |
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| 『~城』殺人事件シリーズ第四弾。「ギロチン城」に閉鎖隠遁する耽美で奇怪な兄妹達と使用人達、そして押し掛け探偵コンビ。
密室四重斬首トリック:文句はおおいにある・・"費用 vs 効果コスパ "が悪過ぎetc ・・が、驚嘆すべきパズルテクを買って3点。 *ギロチントリック:「斜め屋敷」に迫る"大技"に、2点。 人物トリック:せっかくのアイデアなのに、キャラ造形も叙述も甘く、惜しい! ので、1点。 そこに加えて、「翼ある闇」薄味ヴァージョンがノドゴシよく、1点オマケ。計、7点。 *実はネ、1Fと2Fの見取り図を合わせるだけで、このトリック解明できちゃうのよー ^^) |
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| No.1104 | 4点 | 『アリス・ミラー城』殺人事件- 北山猛邦 | 2026/09/02 22:53 |
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| 『~城』殺人事件シリーズ第三弾。"鏡の国(不思議の国でなく)のアリス"見立て風にして、"そして誰も~"孤島もの。
"アリス・ドア"密室トリックに、2点。合わせ鏡部屋消失ネタに、0.5点。屍体バラバラ時計部品風トリック(ダミーの方)に、1.5点。シュールな登場人物達とWhoサスペンス感に、1点。章題・扉絵工夫の人物トリック*の驚き効果ウスすぎ感に、-1点。計、4点。 *筒井康隆「ロートレック荘」の"注解伏線自慢"には鼻白んだが、この作では、それがほしいくらいで・・麻耶雄嵩にもワッカリづらいのあるが、あれはもう、シュールアート・・ |
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| No.1103 | 5点 | 本を読むのが超速い人の頭の中ってどうなってんの殺人事件- 白井智之 | 2026/09/01 22:25 |
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| 「豆本風」企画本の形式それ自体が、内容にメタぱられる連動してナカナカに(^_-) | |||
| No.1102 | 7点 | 『瑠璃城』殺人事件- 北山猛邦 | 2026/08/30 10:33 |
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| 『~城』殺人事件シリーズ第二弾。13世紀フランスの怪城、第一次大戦下の塹壕、20世紀末日本の北国図書館、*転生する男女のSFロマンに繋がる三つの不可能怪奇事件。
図書館密室・・「衣裳戸棚の女」オチと"ピタゴラドミノ"あわせ技が、ベリィべりぃGood・・5点! 城の"島荘"大技トリックに、1点。 永劫回帰転生ネタに、1点。計、7点。 *最近ではチェンソーマン作者はじめ、アニメ漫画ネタによくありそう。 |
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| No.1101 | 6点 | 『クロック城』殺人事件- 北山猛邦 | 2026/08/27 09:35 |
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| このサイトで新作(?)「石球城~」とかの諸書評読んで、俄然興味わいた。で、まずはこの処女作(?)から・・・おお、好物だ! 「シリアス時」永井豪、アキラ、エヴァ、弐瓶勉、「初期」麻耶雄嵩、「爽やか」飛鳥部勝則etc・・なんで今まで食わず嫌いだったんだろ。本格ミステリとしては5点だが、オマケつけて6点。これから、しばらく追ってみよう(^_-)-☆ | |||
| No.1100 | 5点 | マレー鉄道の謎- 有栖川有栖 | 2026/08/22 13:46 |
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| マレーシアが舞台の、カー「爬虫類館」ロースン「この世の外から」にタメ張った、目張り密室付きの連続殺人事件。真相よりも、おちょくられネタのダミー解釈の方を買っちゃう。 | |||
| No.1099 | 3点 | ババヤガの夜- 王谷晶 | 2026/08/19 05:18 |
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| 「最高の面白いミステリー小説 10選」とかいうの(ナンダ?)の"第三位"で、つい・・("最高 ナンバースリー" にオモロイかぁ?) | |||
| No.1098 | 5点 | 猿丸幻視行- 井沢元彦 | 2026/08/18 21:24 |
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| 「占星術」と何かの賞を争ったとかで昔読んだなぁ。タイムスリップ憑依SFと歴史ミステリ暗号ミステリ結合に、時代大道具トリックのオマケが付いてた・・実は記憶だよりに書いている<(_ _)>・・かな。覚えてるんだから、面白くなくはなかったんだろが、「占星術」より上ってことは、ないなァ(ドッチモ アマリ スキナ サッカ ジャナイケドネ)。 | |||
| No.1097 | 4点 | 三つの秘文字- S・J・ボルトン | 2026/08/17 22:38 |
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| スコットランドの北果てる島。愛馬の死骸を埋めようとして、心臓を抜き取られた女の死体を掘り出してしまった女医。女警官を"相棒"に死体の正体捜査を始めるが、死体には、検死で判明した死亡時期よりも一年も前に、その死の記録があった・・・。イマイチ不可能感がニブい"不可能本格"ミステリと、死体に刻まれた古代文字の謎ネタが、因習伝承奇譚を臭わせた秘密結社の解明サスペンスへと発展して行く。
ま、面白くなくはないんだが、わが横溝、京極、三津田etcなら、もおぉぉっと、外連味タップリのホラーソース効かせた料理を拵えられたはず。 |
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| No.1096 | 5点 | 明日訪ねてくるがいい- マーガレット・ミラー | 2026/08/13 07:46 |
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| ん?マーガレット・ミラーだよなぁ、サイコで緊張感あってスピーディな作風のはずだよなぁ、と読みながら訝ったが、これ、アラゴンシリーズて言う、作家"後期"の作品らしい。皮肉や諧謔の効いた会話で進む、サスペンス言うよりハードボイルド風(地道な行方探し → 連続殺人)展開・・からのドンデン驚きエンド。
※作者、ロス・マクドナルドの妻だったって事で、何の関係もないのに、不治の病の夫を射殺して、自身も銃自殺を遂げた女流SF作家:ジェイムズ・ティプトリーJr.の事を思い出してしまった。 |
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| No.1095 | 5点 | 赤い月の夜に- ジョエル・タウンズリー・ロジャーズ | 2026/08/08 07:14 |
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| 嫌われ役にして主人公の初老男・・"騒々しくて、無学で、好色で、豪快で、迷信深く、怒りやすく、気前よく、自惚れが強く、機転に富む、尊大な富豪"・・某米大統領とカラマーゾフの親父を足して二で割ったような男。加えるに五十人に及ぶ半フリーク達が、Goodセンスgoodテンポ和訳*で、諧謔ユタカに描かれるミステリ・・ん、ミステリと言えるか?・・言っちゃおう(*^^)v。
*変格モノ傑作「赤い右手」と短編集以外の・この作含め・三冊、夏来健次以外の、センスのダサい訳者による翻訳だったら、トテモ読めたシロモノじゃなかったカモしれない・・(。-`ω-) |
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| No.1094 | 7点 | 三体Ⅲ 死神永生- 劉慈欣 | 2026/08/02 22:46 |
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| "中国のダン・シモンズ” 劉慈欣の、壮大なSFスペース・オペラ「三体」、その三にして完結編。地球から隔たること四光年彼方、三つの恒星を廻るが故に、科学的予測不可能な、いつ消滅するやもしれぬ過酷な宿命を持つ惑星"三体文明"。彼らが将来を賭けたプロジェクトの標的は、4世紀後の太陽系地球。超次元的人口微粒子「智子(ソフォン)」を先行仕掛け道具に、1/100光年速度で迫りくる三体文明に対する、地球文明の秘策「面壁計画」「執剣者」は、前作その二で、"破滅みちづれ脅迫抑止 (^^;) "として一応の成功を見たが、今回、「智子(ソフォン)」から派生した日本女型アンドロイド「智子(トモコ)」の暗躍先導もあり、一旦は大敗北を被る羽目に。地球人から"策略思考"を習うまで"欺瞞"を知らなかった三体人と、科学力は遥かに劣りながら、歴史的"狡猾さ"で三体人と渡り合おうとする地球人。人類の命運を担う新ヒロインと相棒の女学生、別ルート「階梯計画」主役の"脳男"、"三体の象徴"トモコetc・・・互いの文明の生存をかけた虚々実々バトルから、話は宇宙それ自体の壮大なSFスペース浪漫に大"展開"(にして"収束")。
※にしても、"十一次元(!)陽子を二次元に畳む智子(元名"ソフォン"かつ日本女型アンドロイド"トモコ")"に、究極の性悪論"暗黒森林"、かけて加えて"重力波""四次元空間""曲率推進""多次元収束"etc、まあ、出るわデルワ 「はーどSFウンチク」・・どこまで「カガクテキ」根拠あんのかネ(^O^) |
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| No.1093 | 5点 | 身代りの女- シャロン・ボルトン | 2026/07/28 21:39 |
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| 最近、女流サスペンス物ばかり読んでるなぁ。"サスペンス"は読む者に緊張を強いて目を逸らさせなくするから、当然にリイダビリティは高く・・つまり"面白い"。ただ、読み終わり、冷静にミステリサイトで評価する段になると・・"ウーーん、オマケして~点"て話に・・・。で、この小説(例によって、このサイトで知った)、金と頭脳と容姿に恵まれた、英国中産階級の"クズ高校生"達が主役の、英国版「モンテクリスト伯爵」兼「四谷怪談」サスペンス。中盤までは実にオモシロく、他の作品も是非読んでみたくなった。 | |||
| No.1092 | 6点 | 毒薬の小壜- シャーロット・アームストロング | 2026/07/26 22:06 |
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| 55歳の詩の教師と32歳の内気な女。風采も内面も哀れっぽい"善男善女"の、痛ましく慎ましい日常小説が、毒小瓶の紛失を釣りにした日常サスペンス・・と言うよりドタバタ"落語"劇・・に疾走して、Happy Endingへ収束する。この作家のラストにかけて盛り上げるハラハラ感、ジツに魅惑的。点数オマケ。 | |||