皆さんから寄せられた5万件以上の書評をランキング形式で表示しています。ネタバレは禁止
していません。ご注意を!
レッドキングさん |
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平均点: 5.29点 | 書評数: 950件 |
No.950 | 5点 | 作家の秘められた人生- ギヨーム・ミュッソ | 2025/06/02 21:33 |
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三作で断筆して、瀟洒な島の館に隠遁するカリスマ作家。自作小説を持参して、島の本屋の住込み店員となる作家志望の青年。陰影深げな本屋の老オーナー。作家に接近を図る謎の女記者。突然、島に出現した奇怪な女の惨殺屍体を廻り、クリスチアナ・ブランドばり怒涛重層解釈どころか、多重解決モノの如く旋回するWhat転回ミステリ。それでも、最後に至り、真相解明に収束するか・・に見えた、その瞬間に、え?っと、メタ飛躍してしまった。SFファンタジー飛翔ともかく、「エクリチュール論」ブンガク的逃避・・これ、やりたがる人、多いんだよなぁ・・は、ミステリの天敵だなぁ。※点数は、非「メタ」部分のみに・・・ |
No.949 | 6点 | 卒業タイムリミット- 辻堂ゆめ | 2025/05/31 22:52 |
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監禁され、「終末まで72時間」の予告付きスマホ影像に晒された美人教師。犯人から、「事件解明の挑戦状」が送られた4人・・不良あがり少年、サッカー少年、超美少女、学年一の秀才少女・・の男女高校生。4人(と教師1人)雁首揃えての手探り探偵ゴッコと、途中に挟まれる4人(と思われる)の過去手記・・これがまた叙述トリック臭芬々・・で話は進む。が、タイムリミット付きWhoダニット緊迫展開にも、少年少女4人のキャラ描写にも、あまり魅力が感じられず、「なんだかなぁ」とアクビ嚙み殺して読んでいたら、終盤に至り、叙述トリック(+2点)に絡めたテクニカル(+2点)なミステリエンドと、清々しく穏かで感動的(+1点)な・・被同情者役から憎まれ役へ転回した人物さえ、ナカナカの妙味キャラへ再転回(+1点)の・・青春小説に急展開して収束。 |
No.948 | 7点 | ブルックリンの少女- ギヨーム・ミュッソ | 2025/05/27 21:58 |
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謎の過去を持つ女。その秘密に触れようとした婚約者の前から、突然に姿をくらませた女捜しのWho・What・・おお、仏版「火車」mystérieuse・・が、徐々に、シリアル殺人鬼譚と絡んだ真相の明るみへ。これが劇画チックに面白く・・あのラスボス女 bien!・・6点。そこに、副主人公と娘の素晴らしきエピソードに加点して7点。très émouvant !! |
No.947 | 6点 | 楽園とは探偵の不在なり- 斜線堂有紀 | 2025/05/25 19:06 |
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悪魔の如き風貌・・のっぺらぼうで黒く猫背のコウモリ猿・・の天使達が飛び回る世界。一人殺してお咎めなしだが、複数殺すと天使達に「業火地獄」へ引き擦り込まれる世界。SF風味どころか、まんまSFファンタジー設定・・ところが、中身は、ナカナカに本格。「一人殺して変化なし 二人殺すと犯人消える」てな原則の元で、「孤島屋敷クローズドサークル連続殺人」ミステリが展開。11人登場で、2人殺され1人が行方不明、さらに2人殺され1人が地獄に・・そして5人が残り・・・原則擬えたWhoロジックなかなかだが、あの「井戸絞殺トリック」、あれ、チト無理だよ。
※SFファンタジー以外の、探偵団過去エピソードに、1点オマケ。 |
No.946 | 7点 | 大樹館の幻想- 乙一 | 2025/05/23 23:54 |
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乙一の、「史上初となる本格ミステリ」(表紙煽り)とのことで、さっそく。「大樹を囲んで建てられた怪館」「密室」「一族」「連続殺人」・・おお、ド本格に新本格の香り付き設定。「パラレル未来から来た胎児(!)」・・ああ、SFミステリ風の新々本格を加味ね、てことで・・・
密室殺人の未遂顛末に、3点。 幾何学的な精密密室に、2点。 館構造秘密トリックに、1点。 魅惑的な大道具設定に、1点・・計:7点。 うーん、この試み、大いに買うよぉ。でも、やっぱり、乙一の本領読ませどころは、グロテスクにして淡泊、残酷にして透明な、胸キュン「メルヘン」・・この「本格ミステリ」においても・・であった。 ※ところで、この館、京極「絡新婦」の織作屋敷なみに魅惑的だが、本の表紙絵、「時計回り斜め昇り」とは逆でない? |
No.945 | 6点 | 幽霊の2/3- ヘレン・マクロイ | 2025/05/19 22:07 |
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ペンネームなんて単なる標章なんだから、実の作者が誰であろうと、作品の価値に変りはないだろ、とは言える。が、たとえば、町の旨い定食屋が、実はチェーン店レトルト使ってた、なんて事が判明した場合、旨さに変わりはないだろ、と言えても、以前同様には愉しめなくなるわな。
坂口安吾が、覆面作家として「作者当て挑戦状」付き小説(ミステリだったかな)を雑誌掲載したところ、大岡昇平だか平野謙だかにあっけなく当てられた、てな逸話を読んだことがある。 「画家サルバドール・ダリ」や「大統領クリントン」は妻ガラやヒラリーの「作品」だったて説があり、「大統領レーガン」は俳優レーガンが「演じていた」てな言い方も・・ここまで行くと実存(己は常に何らかの己自身に「関わって」存在する)レベルのハナシ・・て、作品に関係ない話になってきてしまった。 ところで、この毒殺トリックのオリジナルは、カーター・ディクスン(← ジツはねぇ、正体ジョン・ディクスン・カーなのよ、ここだけの話(*゚ノ3゚)ヒミツネ )の「五つの箱の死」でよいのだろか。 |
No.944 | 4点 | ブラディ・リバー・ブルース- ジェフリー・ディーヴァー | 2025/05/16 23:21 |
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ジョン・ペラムシリーズ第二作。映画ロケ地を探す”ロケーションスカウト”の男が偶然に巻き込まれた射殺事件。ウクライナ系イタリア系の二人の半マフィアボスと、それぞれの相棒や殺し屋たち、イスラムシーア派(!)信望者の連邦検察官、主役同様事件に巻き込まれ下半身付随となった警官、謎の美女、警官の主治医の女医、映画関係者たち。射殺事件の真相は、極めて「個人的」な復讐劇で、後のライムシリーズ十八番のビッグツイストは、ほとんど(全然ではないが)出て来ない。が、「え! そのキャラピンチ! 」緊迫を、カットバックにてのホッと胸撫でさせるテクは、この頃からの得意技であった。ディーヴァーは読者をウツにさせない「健全作家」なのよん、良くも悪くも。 |
No.943 | 5点 | 死体のC- スー・グラフトン | 2025/05/12 23:09 |
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女探偵キンジー・ミルホーンシリーズ第三弾。今回の依頼人は、故意の事故で記憶の一部を喪失した美青年。失われた自分捜しの探偵仕事が、依頼人の殺害へと反転し、WhoWhyミステリから、死体置き場舞台のホラー風味サスペンスへ。ユニークなシリーズタイトル、第一弾「アリバイ」第二弾「泥棒」は、それほど内容と連結感なかったが、この「死体」は、見事にクリーンヒット(「シ」たいの「シ」ーだし・・(^O^)) 引き続き点数オマケ。 |
No.942 | 5点 | 泥棒のB- スー・グラフトン | 2025/05/10 22:26 |
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キンジー・ミルホーンシリーズ第二弾。うらぶれ私立探偵、行方不明捜し、死体出くわし、WhoWhyミステリからWhatダニット解明へ・・うーん、直球ハードボイルドぉ、1点オマケ。
探偵ヒロイン・・4、5m四方の狭い居住空間を好み、元婦警でバツ2、射撃マニアでジョギングが趣味で、犬が嫌い、てな設定・・が良い。脇役の高齢女性達のキャラ造形もよく、ナカナカな「グルメ」描写等、叙述の細やかさが、またよい。部屋中に己の大便(˶⊙⊙՞)まき散らす犯人の女てのが、またザンシンで。 |
No.941 | 4点 | アリバイのA- スー・グラフトン | 2025/05/09 21:12 |
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女探偵キンジー・ミルホーンシリーズ第一弾。サラ・パレツキー 「ハード・重層」 vs スー・グラフトン 「ライト・平板」てな個人的ヘンケンは粉砕された。「F○c○er !」てな卑罵語を毒づき、F○○k相手の男を生ゴミにまみれて射殺する女が、「ライト」なヒロインのわけなく、お手本の様にタイトなハードボイルドであった。ヴィク・ウォーショースキーに比べると、性格シンプル、「いでおろぎっしゅ」背景ほぼ皆無(あと犬が嫌い)ってあたりが異なるかな、キンジー・ミルホーン。その他、口汚く、凶暴にして好色なところ、ヴィクと変わんないねぇ。
(また、愉しみなシリーズが一つできちゃった。もう、困っちゃうナ(^O^)) |
No.940 | 7点 | 雷龍楼の殺人- 新名智 | 2025/05/06 21:20 |
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「孤島」に「屋敷」に「一族」に「密室」・・・おお ! 絵に描いた様な王道本格
アナザーサイド展開との絡みがツイストして・・・オオ ! べりィ新本格 ほんで、最後まで来て・・・Oh ! Bitter Delicious ! こういう若き書き手の出現が続く限り、我が国ミステリ文化の将来は明るい (^^♪ たーだ、メタミステリ密室ウンチクはさあ・・・「それを言っちゃぁ、おしめェよ」(*^^) |
No.939 | 7点 | 死んだら永遠に休めます- 遠坂八重 | 2025/05/05 22:08 |
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作者第三作。国立大を出て、一流企業在籍だけに己の存在意義を見い出し、人生の全て・・死ぬ事さえもが「オックウで面倒」な、不器用アラサーOLの第一人称叙述。絵に描いた様なパワハラ上司の元で、過激なブラック仕事に心身を削られる鬱叙述が、上司の行方不明事件で一転、サイコ風味を帯びたグロコミカルなサスペンス&ミステリへと転調。前二作同様、今回も、サイコ風味キャラを陽動にしたWhoダニットかと、二人の人物に見当つけていたら、ラストで予想を超えたツイストが待っていた。ホームズ役の天然陽キャラ派遣女子が実に愉しく、点数オマケ。 |
No.938 | 5点 | 怪物のゆりかご- 遠坂八重 | 2025/05/03 22:15 |
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作者第二作。前回同様、美形ホームズ風と秀才ワトソン風の高二コンビが主役。今回は、女子高生の依頼で、他校放送室から奇怪な「イジメ告発」配信を行った後、公開自殺(未遂)を実行した、「彼氏」高校生の謎を廻る冒険譚。少年の配信行為の謎が、過去の連続残虐殺人と絡み始め、最後にシリアル殺人鬼が現れてエンド。今回も、サイコ風味漂わすダミーキャラを陽動にした、「見当」(ロジックでなく)がつきやすいWhoダニット設定で。 |
No.937 | 6点 | バースデイ・ブルー- サラ・パレツキー | 2025/04/28 23:01 |
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ヴィクシリーズ第八弾。齢四十を目前にして、かつての女性解放運動・・後に言うフェミニズム(当時は「ウーマンリブ」)・・の仲間たちも、それぞれに社会的地位・役割を持ち、当初の「イデオロギー・理念」と、その後の「利害・転向」の狭間で、反動と偽善を生きざるを得なくなる・・かつて左翼だった男たち同様、後ろめたさと居直りを払拭できぬままに・・。「どうせ職業を持った女のあなた達は主婦の事なんかクズだと思ってるんでしょ」:悲痛の有力者妻の殺害を廻るWhoWhyダニットミステリ、かつ、二組の痛ましき母子・姉弟の行方不明を追うフェミニンハードボイルド。地下魔道サスペンスや爆発炎上アクションのオマケも付いて、面白かったんで、点数にもオマケ付けちゃう。
ミステリ根幹は、「裏金疑惑」(我が国でも話題の)を嗅ぎ付けた女の殺害と冤罪工作スリップネタ・・ま、クロフツレベル・・なんだが、面白いのは、もう一つのテーマ、「父親による幼娘への性的虐待論難」 vs 「でっちあげ架空物語批判」の応酬、終わりそうで終わらないフロイト主義の相互転倒、フェミニズム援護と糾弾に絡んだ決着できそうでできないテーマ。それにつけても、米国に屹立している(んだろう)おぞましいまでに堅牢な、父権男根主義・・「レディファースト」幻想や弱者保護仮象、ハードボイルド文化にも貫かれている・・マッチョ男支配体制の、どうしようもなさ。現大統領見ててもよーく分かる。(我が国にも我が国特有のドウショウモナサがあんだけどねぇ) |
No.936 | 3点 | シャロウ・グレイブズ- ジェフリー・ディーヴァー | 2025/04/25 23:06 |
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ジョン・ペラムシリーズ第一弾。映画ロケ地を探して契約を取るロケーションスカウト(そんな仕事もあんのね)の男。訪れた小さな田舎町で起こる、謎の殺人・放火・麻薬事件。不動産営業の女、その夫の化学工場主と息子、ジャンク品売りの双子(アリス「トゥイードルダム&ディー」の様な)兄弟、町の実力者や保安官達、如何にもなバクチ好きダメ白人達に半汚れ少年・・・彼らと絡み合った諸事件の謎が徐々に解きほぐされて、最後にチョビッと手に汗握るバイオレンス・アクションが付いて、ENDあんど fin。ライムシリーズで花開く、目を眩まされる程のツイスト&ツイストは、まだまだ先の話だが、そのバックボーン「What done it?」は既に開花(て、んなこと言えば、すべからくハードボイルドはツイストホワットミステリの「萌芽」なんだけどね)。 |
No.935 | 7点 | ドールハウスの惨劇- 遠坂八重 | 2025/04/19 22:16 |
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絵に描いた様な毒母親と双子姉妹の密室殺人事件。殺人のWhyかつWhat構図とタイトル連結が見事。密室レベルとWho(露骨すぎ)設定は・・まあ、置いといて。
※この作家も、またもまたもや、このサイトで紹介された。面白すぎて、喫茶店ハシゴして、ほぼ一気(言い過ぎ、ニ三気?)読了。おかげで、今日と言う貴重なOFF日が、あっと言う間に瞬間消滅・・セキニンとってチョ(^^♪。 |
No.934 | 4点 | シャーリー・ホームズとジョー・ワトソンの醜聞- 高殿円 | 2025/04/18 23:00 |
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ホームズパティッシュ第三弾は、「四つの署名」と「ボヘミアの醜聞」が元ネタ。そこへ「ボスコム谷」だの「マズグレイヴ家」だの仄めかして、でーも内容は、一弾二弾より、さらに本格を離れて、生物SFに社会派SF、政治サスペンスに冒険アクションとテンコ盛り、が、なんと言ってもフェミニンハードボイルドで、ヒロインはレディ・ホームズではなく、すっかりミズ・ワトソンとなってしまった。※次は、「恐怖の谷」か「まだらの紐か」・・・ |
No.933 | 4点 | シャーリー・ホームズとバスカヴィル家の狗- 高殿円 | 2025/04/15 20:28 |
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前作「緋色の憂鬱」よりも、もっとパスティッシュしてて、犯人まであれで・・それ以前に題名からして、まんま「犬」「狗」違いだけだし・・。ここまで原作擬えて、どこでツイストすんだ?思っていたら、「本格物」飛び越えて、「歴史奇譚」からプチ「冒険SF」にスライドして行っちゃって・・その展開もまたドイルらしくて悪くない。
※これ、コロナ・ウクライナ前に書いてるんだよな、偶然とは言え、すげぇ先見の明。 |
No.932 | 5点 | シャーリー・ホームズと緋色の憂鬱- 高殿円 | 2025/04/13 22:07 |
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これまた、このサイトで教えてもらい意外な拾いモンだった。ホームズ・ワトソン・モリアーティ・レストレード・・おなじみ諸キャラを女に入換え、現代に移植して、「緋色の研究」パスティッシュして、メインの四連続殺人事件は結構ホンカクしてて。「毒入り○○○○ (⊙∀⊙)」ネタは・・女流らしからぬと言うか女流らしいと言うか・・グッドよ(モチっとエゲつないネタでもザッツOK ^m^) 。犯人のWhyダニットはタイトル意味と共々に、さすが女視点と唸らせられる。(男には、こんな事・・「○○○○使うのは○○〇」(?_?)・・は、書けないなぁ) 点数オマケ。 |
No.931 | 7点 | 恐ろしく奇妙な夜- ジョエル・タウンズリー・ロジャーズ | 2025/04/11 22:30 |
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あの素晴しき怪作「赤い右手」作者の中短編集。原作文体に魅力あるのか、夏来健次って訳者の文体力が巧みなのかは・・多分両方なんだろ・・分らん
「人形は死を告げる」 魔人人形の不気味な示唆とジゴロ殺人構図の一転から二重三重ツイストおまけに四転 7点 「つなわたりの密室」 密室で殺された資産家男と隣室女。猫神父ノッポ弁護士はじめキャラフリークぶり良く 8点 ( 「赤い右手」同様、「本格伏線あんふぇあ」イチャモンもっともだが、まあイイじゃん(^-^; ) 「殺人者」 ん、倒叙サスペンス?ミスリード煙幕?・・この作家の十八番なんやね・・で、ツイストエンド。4点 「殺しの時間」 作家志望男の、上階「爆弾娘」ネタ投稿原稿が、ヒッチコック「裏窓」風サスペンス呼び寄せて。6点 「わたしはふたつの死に憑かれ」 叙述者が未成年時代に出会った、男と異国人妻とベビーシッター娘の悲劇。 数年後、長じてラジオ脚本家となった彼に再現する、事件の驚愕真相。8点。 (こういう「直球文体」のも書くのね) 「恐ろしく奇妙な夜」 タイトル作だが、ミステリではなく、まんま「ウルトラQ」怪獣小説。(採点対象外) ※本の作者紹介に「アメリカの大衆小説家」とあるが、かくも「日常」「常識」「穏健」・・すなわち「大衆」・・から外れた文体世界が「大衆の文学」のわけがなく、これは「非常」「異常」「異端」・・すなわち「純粋なる文学」・・の世界、「純文学」としか呼び様が在るまいて ^m^ |